勧誘される儲け話は儲からない
記事作成日:2018年3月30日
最終更新日:2022年5月2日
普段かかわりがない親族・友人・知人やセールスマンから、投資などの儲け話を紹介されることがあります。リスクがない、高利回り、二度と出てこない案件、誰にも知られていない、ここだけの特別、有名人・著名人がかかわっている、あなただけに紹介している、今だけ、など魅力的な言葉を交えて、儲け話が持ち込まれることがあります。しかし、勧誘される儲け話に儲かる話はない、わざわざ紹介される儲け話は儲からないということを知っておきましょう。儲け話の勧誘者による何らかの詐欺か儲け話に乗じて勧誘者が利益を得る仕組みがある場合が殆どで、儲かる話はわざわざ人に教えないのです。
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おいしい儲け話はわざわざ人に教えない・紹介しない
冷静になって考えてみればわかりますが、魅力的な儲ける方法があるのであれば、普通の人はわざわざ人には紹介しません。せいぜい、家族や恋人、親友などごくごく親しい関係の人に限られるでしょう。
儲かる話があるなら、自分が実践して儲けてしまえばよいのです。わざわざ教える理由がないのに儲け話を勧誘するのには何か裏があると疑ってかかる必要があります。
儲け話は詐欺か勧誘者が儲かる仕組みがある
勧誘される儲け話は単なる詐欺か、儲け話を紹介することで勧誘者が儲かる仕組みがあることがほとんどです。儲け話を紹介することにより裏で手数料・バックマージンを受け取っている、儲け話を実践するための教材やノウハウ、道具を販売して利益を得る(いわゆる「つるはしビジネス」)などが考えられます。
つるはしビジネスとは、アメリカのゴールドラッシュの時代に、見つかるか分からない金を掘り当てようとするよりも、金を掘り当てようとする人につるはしを売ることで確実に儲けることを狙った人がいたことに由来し、何かをしようとする人に必要な道具を売ることで儲ける仕組みのことです。
勧誘があるような儲け話は、詐欺か勧誘者が儲かる仕組みなど何か裏がある可能性があることに注意しなければいけません。
儲け話は知る人が増えるほど儲からなくなる
ビジネスの総需要には限りがあり、参入者が増えるほど未開拓の需要が開拓され、市場はやがて飽和します。もし仮に本当に儲かる話があっても、人に知らせて参入者が増えると競合相手が増えていきます。最初のうちは市場が飽和しておらず、市場が開拓されていくため、参加者が増えても儲かるかもしれません。しかし、いずれ競争が激化し儲からなくなっていきます。
儲け話を人に教えるということは、わざわざライバルを増やすということでもあります。儲かる仕組みが人に伝わっていき、誰もが真似をしようとすると、通常一人当たりの儲けは減っていきます。本当に儲かる話を敢えて人に教えて、広め、伝えるメリットがないのです。
儲かる話は勧誘なんてされない
本当に儲かる話は、勧誘なんてされません。自分でアンテナを張って、儲かる仕組みに気付く必要があります。投資でも実際のビジネスでもそうですが、他人が儲かる話をわざわざ教えてくれることはないのです。
魅力的な投資商品でも、誰も知らない間は高パフォーマンスを叩き出していても、人が知るようになると大したリターンは得られなくなります。誰もが認知するようになった投資商品の魅力は色褪せることが多いのです。
儲かる仕組みを見つけたいのであれば、誰かに教えてもらおうとするのではなく、自分で見つけ出すしかありません。
勧誘される儲け話は儲からないと考え騙されないようにする
勧誘される儲け話は儲からないと考えて、騙されないようにしなければいけません。流されて言われるままに儲け話に乗ってはいけないのです。
何らかの詐欺である可能性、勧誘者が儲かる仕組みがある可能性を疑う必要があります。自分ではなく、勧誘している人が儲かることがほとんどなので、疑ってかかり、騙されないように注意する必要があります。
詐欺がなくなることはないので、自分は大丈夫、騙されるはずがないというように思い込まず、騙されてもおかしくない、と気を付けておくことが大切です。
儲け損ねることより騙されて損することを恐れる
人から紹介される儲け話に乗ってしまう人の心理として、儲け損ねたくない、チャンスを逃したくないという心理があります。儲け話を逃してしまうと、せっかくの儲かるチャンスを無駄にしてしまうというように煽られてしまい、つけ込まれてしまうのです。
儲け損ねることを心配するよりも、騙されて損することを心配するようにしましょう。もしかしたら本当の儲け話かもしれない、大金が手に入るチャンスなのに逃したくないと思うのでなく、本当であったとしても損する可能性が高いのだから儲け損ねてもいい、というような気の持ちようでないと騙されてしまうことがあるのです。
まとめ
- 勧誘される儲け話に儲かる話はありません。単なる詐欺か勧誘者が儲かる仕組みが隠されていると疑うべきです。
- 儲け損ねることを恐れてつけ込まれるよりも、儲け損ねていいから騙されて損を出したくない、という気持ちを持つことで、怪しい儲け話の誘惑から逃れることができます。