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資産運用の前に元手を貯める必要がある

記事作成日:2015年7月26日
最終更新日:2022年5月24日

資産運用の前に元手を貯める必要がある

お金を増やしたいから資産運用を行うのですが、資産運用で稼ぐにはある程度のお金、元手が必要です。つまり、お金を増やしたいから資産運用をするのに、資産運用でお金を増やす前にお金を用意しておかないといけないのです。これは資産運用での稼ぎが運用金額とその運用利回りで決まってくるためです。

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資産運用では元手が儲けに直結

資産運用でどれだけ稼げるかは「運用金額×利回り」で決まります。少額の資金では、利回りを高めるためハイリスクな取引をしないと大きくお金を増やせなくなってしまいます。利回りを高めようとしてハイリスクな投資対象に手を出してしまうと、狙いが外れてしまった場合、大きな損失を出してしまい、結果としてますます窮地に陥ってしまうことがあります。

少額の資金では増えない

資産運用ではお金を株式や債券、為替、不動産、商品などに投資して増えることを狙いますが、少額の資金ではあまり増やすことができません。もちろん、少額からでも投資は可能ですが、ほとんど増やすことができません。

多くの金融商品は年率数%程度の期待収益率しか見込めず、株価などでも指数ベースでは調子良い時で数十%で、大きく下がる時もあります。資金が少額の場合、数%の利益ではほとんど儲かったと実感できないような額の収益しかあげることができません。

また、購入する余力がないためリスクの分散なども難しくなりますし、価格変動のタイミングを掴んだ売買も難しくなります。

倍々ゲームを狙うべきか

確かに、株式の個別銘柄などに目を向けると、短期間で2倍、3倍の株価になる銘柄をたまに見かけることができますが、誰もがタイミングよく美味しい部分だけに投資できるわけではありません。

運用した資金に対して年で数%しか利益が出ない場合には少額の資金ではほとんど増えません。そのため、少額の資金を沢山増やしたいと思った場合、2倍、3倍というような高いリターンが見込める投資対象を狙っていくことになります。

ハイリターン・ハイリスクな投資

短い期間で2倍、3倍といった値動きを狙いうるハイリターンな投資は当然リスクも高くなります。

例えば、レバレッジをかけて自己資金よりも多くの投資が行える高いレバレッジをかけたFXや信用取引、オプション取引などがハイリターン・ハイリスクの投資として考えられます。また、ボロ株と呼ばれるような株価水準が低い株式、公開後に大きく値上がりすることがある新規公開株、値動きが荒い小型株なども、ハイリターン・ハイリスクな投資と考えられます。

見通しが当たって上手くいけばいいですが、逆の動きをして大きな損失を出してしまうこともあります。少額の資金から始めて沢山お金を増やしたい場合は、一度2倍、3倍となる利回りでは不十分で、何回も高い利回りを当てる必要があります。しかし、常にハイリターンを当て続けることはほとんどの人にとって不可能に近いことです。

実際に成功する人は一握り

もちろん、このようなハイリターン・ハイリスクの取引で見事に当てて財を成す人は一定数います。しかし、相場環境が良かったなど偶然に支えられている場合もあり、誰もが同じような成功を再現できるわけではありません。本当にたまたまラッキーだったというような、宝くじに当たったのと同じような状況の人もいます。

緻密な分析を行って、偶然ではなく狙って儲けた人も一定数いると考えられますが、分析能力が高い、豊富な投資情報に接している、など条件に恵まれたごく一握りの人であって、誰もがそうなれるわけでもありません。

資産運用はお金がない人がお金を大きく稼ぐ方法ではない

資産運用はお金がない人がお金を大きく稼ぐ方法ではありません。もちろん、現実には僅かな資金から資産運用によって大きく稼ぐ人も存在します。しかし、それはごく一握りであって、誰もが大儲けできるわけではありません。再現性がない偶然の運によって財をなしている場合もあります。

資産運用から得られる収益は「運用金額×利回り」で決まってくるので、元手が少ない場合、何倍、何十倍にもなるような投資を行わなければならなくなります。しかし、そのような運用は誰にでもできるものではありません。

少額の資金では分散も困難

元手が少ししかない場合、その中で投資対象を分散してリスクをコントロールするのは現実的に難しく、集中投資にならざるを得ないと考えられます。上手なリスク分散ができない場合、急激な相場変動で一気に資金を失ってしまうかもしれませんし、多様な金融商品に投資できないと収益機会を逃してしまう可能性があります。

資産運用では大きく負けないためにリスク管理が重要になります。しかし、少額の資金では分散が難しいため、投資の難易度を上げてしまうことがあります。なるべく早く投資の元手となる資金を増やすことが大切です。

資産運用に力を入れる前にやるべきことがある

お金を増やすというと資産運用でお金に働いてもらうということになりますが、お金を用意する必要があります。人間でも働く日数が少ない、短時間しか働かないというように少しの労働しか提供しないとあまり稼ぐことができません。単価が高い特殊な仕事をすれば少しの労働でも稼げますが、なかなかそううまくいくものでもありません。

資産運用でも同じで自分のために働いてくれるお金が少ない場合には、あまり稼げません。資産運用で家計を助けてくれるようなお金を稼げるようになるためには少なくとも数百万単位での資産運用が必要で出来れば1,000万円は欲しいところです。

資産運用をするためには、自分のために働いてくれるお金をまずは作らないといけません。資産運用に力を入れる前にやるべき事があります。

資産運用の元手となるお金を作るためまずは働いて稼ぐ

資産運用をするためにはある程度まとまった元手となる資金が必要です。親など親族から贈与や相続でお金を得たというような場合を除いて自分で元手を作らなければいけません。運用資金を作るためには、地道な家計改善を行って、収入を増やして、支出を減らし、貯金をしっかりと行うことが必要となります。

人によってはいきなり起業をする場合もありますが、多くの人はまずは会社員として給料を得ることになります。そのため、しっかりと働いて勤労収入を得ていくことが大切になります。

資産運用をすれば働かなくてもいいではなく、働いてお金を貯めてから資産運用で増やすということが王道なのです。元手が少ないまま資産運用に取り組むと、極めて高い利回りを出さなければいけなくなるため良い結果を出すのはとても難しくなります。

家計に気を配り支出をしっかりと抑える

せっかく働いて稼いでもお金遣いが荒いとなかなかお金は貯まっていきません。そのため、働いてしっかり稼ぐだけではなく、働いたお金をしっかりと管理して、支出も抑えることが大切です。

必要なものにはお金を使うけれど、必要でない物にはお金を使わないというように上手にお金を使うことが大切です。また、家計管理の方法も身につけておくことが大切です。

特に人生の4大固定費となる住居費、自動車関係費、保険料、教育費は身の丈を超えて無理した支出をしてしまわないように気を付ける必要がありますまた、普段の買い物でも必要以上の贅沢をしたり、生活水準を上げるようなことは避ける必要があります。

資産運用で稼いだお金は大切に使う

資産運用をして大きく稼ぐことができたとしても、遊びなどに散在してしまうようでは一時的な満足は得られても、人生のお金のやりくりに苦労するかもしれません。もちろん、適度に遊ぶことは大切で、気晴らしは必要ですが限度もあります。そのためにも、お金を上手く使うということはとても大切です。資産運用で儲かったからと高額の住居や自動車を無計画に購入すると折角貯めたお金を失ってしまうことになるため、冷静になって必要かどうか考えることが大切です。

資産運用で稼いだお金を再び資産運用に回せば更に増やすことができます。いわゆる複利効果というものです。また、資産運用を始めてからも収入を増やす、支出を減らすことを継続して、貯金も増やしていくことが大切です。

知識や経験を得るため少額での練習は必要

もちろん、資産運用・投資に関する知識や経験がないままいきなり1,000万円のお金を運用して大失敗してしまうとダメージが大きくなってしまいます。そのため、お金があまり貯まっていない時点でも資産運用を始めて知識や経験を身につける練習をしておくことは有用です。

しかし、投資資金が少ないうちにはあまり大きく稼ぐことは難しいことを意識しておくことが大切です。投資資金が少ないと稼ぎが少なく、ついハイリスクな投資を行いたくなってしまうことがあるかもしれませんが、むやみにリスクを取り過ぎないように気を付けることが大切です。高い利回りを得ようとするために、FXなどで過度にレバレッジをかけたり、過度な信用取引を行ったりすると、大きな損失を出してしまうこともあるため、どの程度のリスクや損失が許容できるのか、慎重に考えることが大切です。多額の資産運用をする前のトレーニング期間だと考えて、過度な期待はしないようにした方が良いでしょう。

ハイリスク・ハイリターンの投資は無くなってもいいお金で

相場の経験を積むためにハイリターン・ハイリスクの取引を行う、運用資産の一部で高いリスクを取る、ということには一定の意味があると考えられますが、間違っても運用資金の全てを投じてはいけません。

どうしてもハイリスク・ハイリターンを行いたいという場合は、資金にゆとりが出ている時になくなってしまっても困らない範囲のお金で試しにやるくらいの感覚にとどめておいた方が無難です。間違っても生活に必要な資金を投じて高いリスクをとってはいけません。

資産運用に夢を追い求めてしまうと、かえってお金を失ってしまうことになりかねません。資産運用にはお金が必要であるということを踏まえた上で、資産運用に力を入れる前に、地味に働いて稼ぐ、支出を抑えるということを手堅くやっておく必要があります。

まとめ

  • 資産運用でお金を増やすためにはある程度まとまったお金が必要です。
  • そのため、資産運用を本格的に行う前に、しっかり働いて稼ぎ、支出を抑え、ある程度お金を貯めることが重要になります。

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【資産運用の前に元手を貯める必要があるの記事は終わりです】

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