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債券のスプレッドとは

記事作成日:2018年7月16日

債券のスプレッドについてです。債券のスプレッドとは2つの異なる債券の利回り差を意味し、分析対象とする債券(社債等)の利回りから、ベースとなる国債利回りを差し引くことで計算することが多いです。つまり「スプレッド=分析対象の債券利回り-国債利回り」となります。スプレッドは債券の信用力が反映されていて、分析対象の債券の信用力が高くなると縮小(タイトニング)し、信用力が低くなると拡大(ワイドニング)します。

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債券のスプレッドとは

社債などの債券利回りはベースとなる債券(通常は国債)の金利+ベースとなる債券の利回りとの差(スプレッド)と分解することができます。つまり、社債利回り(金利)はベースとなる国債利回り(金利)に基本的に連動して動くものの、国債利回りからどれだけ社債利回りが離れているかということも重要な要素となります。

「社債利回り=国債利回り(ベースの金利)+スプレッド(利回り差)」

例えば、ある国債の利回りが1.5%、ある社債の利回りが2.5%であれば、社債利回り(2.5%)=ベース金利(国債利回り、1.5%)+スプレッド(利回り差、1.0%)となります。スプレッドはパーセント表示(%)することもあれば、ベーシスポイント表示(1bp=0.01%)することもあります。1.0%=100bpとなります。

社債などの債券投資では社債自体の利回りも重要ですが、国債利回り(ベース金利)に対して相対的に利回りが高いか、低いかも重要になるので、スプレッドがよく用いられます。

例えば、日本国内では国債利回りに対する社債利回りのスプレッドが、海外では新興国債券利回りの米国債利回りに対するスプレッドが用いられています。

債券のスプレッドは信用力が反映される

債券の利回りは基本的にクーポンの利払いや償還の確実性に対する信用度が反映されます。一つの国の中で基本的に一番信用が高いと考えられるのが政府が発行する国債で、通常は社債は国債よりも信用が低いと考えられます。

企業は先に破たんするかもしれないけれど、政府は最後まで破たんしないという理屈です。ただし、実際には政府が先に破綻してしまって利払いや償還を止めたり、遅らせたりすることもあります。

信用力が高い債券は利回りが低くても安全性を求めて投資家が投資をするため、スプレッドは小さくなる傾向があります。信用力が低い債券は利回りが高くないと投資家が投資をしないため利回りが高くなります。信用力は格付け会社による格付けなどでが判断材料とされます。

債券のイールドスプレッドとは

イールドスプレッドは、異なる2つの債券の利回り差を意味します。国債など同種の債券の利回りを比較する場合は通常クレジットスプレッド(信用スプレッド)とは呼ばずに、単にスプレッド、あるいはイールドスプレッドと呼びます。

残存期間が異なる同種の債券の利回り差を求めた場合は債券の残存期間による信用力の差が利回りに反映されますが、残存期間の違いによる利回り差、金利の期間構造も反映されます。償還までの期間が長い債券は価格変動リスクや流動性リスクが高いため、その分利回りが高くないと投資家が投資をしないため利回りが高くなりますが、残存期間の長さに対する投資家の評価が反映されて利回りが変化します。

債券のクレジットスプレッドとは

クレジットスプレッドとは、信用力が異なる2つの債券の利回り差を意味します。通常はベースとなる国債の利回りと社債等の利回りを比較し、社債等の信用力がどうなっているかを把握・分析するためにクレジットスプレッドが用いられます。

クレジットスプレッドは、異なる2つの債券の信用力の差を反映していて、ベースとなる国債に対して社債の信用力が相対的に低くなるとスプレッドは拡大(ワイドニング)し、社債の信用力が相対的に高くなるとスプレッドは縮小(タイトニング)します。

信用力が高い社債等ほどスプレッドは小さく、信用力が低い社債等ほどスプレッドは大きくなります。

債券のスプレッドのワイドニング(拡大)とタイトニング(縮小)

債券のスプレッドが拡大することをワイドニング、縮小することをタイトニングといいます。例えば基本となる国債の利回りが2.0%、社債の利回りが3.0%でスプレッドが100bp(1.0%)であったものが社債の利回りが3.5%に変化しスプレッドが150bp(1.5%)になる場合がスプレッドのワイドニング(拡大)です。

逆に基本となる国債の利回りが2.0%、社債の利回りが3.0%でスプレッドが100bp(1.0%)であったものが社債の利回りが2.5%に変化しスプレッドが50bp(0.5%)になる場合がスプレッドのタイトニング(縮小)です。

比較対象となる社債等の信用力が高まると利回りが低下するのでスプレッドはタイトニング(縮小)となり、社債等の信用力が低くなると利回りが上昇するのでスプレッドはワイドニング(拡大)となります。

まとめ

  • 債券のスプレッドとは、2つの債券の利回り差のことで、通常は分析対象とする債券利回りからベースとなる国債利回りを差し引くことで計算します。
  • スプレッドは債券の信用力が反映されていて、分析対象の債券の信用力が高くなると縮小(タイトニング)し、信用力が低くなると拡大(ワイドニング)します。

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【債券のスプレッドとはの記事は終わりです】

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