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発行体の信用力や格付けと金利の関係

記事作成日:2015年11月12日

債券の利回りと発行体の信用力や格付けとの関係について説明しています。信用力が高い発行体、格付けが高い発行体ほど、資金回収への期待が高く投資資金が集まりやすいため債券の利回りは低い水準となります。逆に信用力が低い発行体、格付けが低い発行体ほど、資金回収への期待が低くなるため投資資金が集まるために債券の利回りは高い水準となる傾向があります。

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発行体の信用力(信用度)とは

発行体の信用力(信用度)とは、その発行体の債券について満期となり償還されるまでに利息や償還金が全額、期日通りに支払われるかどうかに対する信用の度合いのことです。財務状況が悪化していて利息や償還金が支払われるのか不安があるというような場合は信用力が低くなります。

発行体の信用力と金利

名目金利とリスクプレミアムが関係

名目金利は「名目金利=期待実質経済成長率+期待物価上昇率+リスクプレミアム」という関係があります。発行体の信用力はこの式のリスクプレミアム部分に関係します。

不確かな投資は高い収益率が要求される

「確実に支払われる100万円」と「支払われるかどうか不確かな100万円」のどちらを選びますかといえば、「確実に支払われる100万円」を選ぶ人がほとんどだと思います。同じ収益が期待される場合、その収益の不確実性が低い方が投資家に好まれます。そのため同じ金額であれば不確実性が低い投資対象が選ばれることになります。

しかし、不確実性がある場合でも収益率が高い投資対象は投資家が選択する可能性があります。「確実に支払われる100万円」と「支払われるかどうか不確かな1000万円」なら、不確かな度合いにもよりますが「支払われるかどうか不確かな1000万円」を選ぶ人も出てくるのではないでしょうか。

不確かな投資の場合には投資家に投資してもらうためには、収益率が高くならないといけません。そのため投資対象のリスクの大きさによって金利の上乗せがある部分をリスクプレミアムと言います。

信用力が高い発行体の場合

信用力が高い発行体は利息や償還金を予定通り支払うということへの信用度合いが高いため、リスクプレミアムは小さくなり、債券の利回りは低い水準となる傾向があります。

信用力が低い発行体の場合

信用力が低い発行体は利息や償還金を予定通り支払うということへの信用度合いが低く、債務不履行の可能性が相対的に高いため、リスクプレミアムは大きくなり、債券の利回りは高い水準となる傾向があります。

発行体の格付けと金利

発行体の格付けが高い場合

発行体の格付けが高いということは、相対的に信用力が高く、債務不履行に陥る可能性が低いという格付会社の判断が示されていることになります。信用力が高い発行体は信用力が低い発行体よりもリスクプレミアムが小さくなることから債券の利回りは低い水準となります。

発行体の格付けが低い場合

発行体の格付けが高いということは、相対的に信用力が低く、債務不履行に陥る可能性が高いという格付会社の判断が示されていることになります。信用力が低い発行体はリスクプレミアムによって利回りが高い水準にならないと投資家が投資をあまり行わないため、債券の利回りは高い水準になります。

発行体の格付けが引き上げられた場合

発行体の格付けが引き上げられた場合には信用力に対する評価が高まっているという格付会社の判断が示されていることになります。そのため、リスクプレミアムは縮小することになるため、債券の利回りは低下します。ただし、格付会社の判断が既に織り込まれてしまっているような場合には格上げによって受ける影響は小さくなります。

発行体の格付けが引き下げられた場合

発行体の格付けが引き下げられた場合には信用力に対する評価が低下しているという格付会社の判断が示されていることになります。そのため、リスクプレミアムは拡大することになるため、債券の利回りは上昇します。ただし、格付会社の判断が既に織り込まれてしまっているような場合には格下げによって受ける影響は小さくなります。

まとめ

  • 名目金利は「名目金利=期待実質経済成長率+期待物価上昇率+リスクプレミアム」という関係があります。発行体の信用力や格付けはリスクプレミアム部分に関係します。
  • 信用力が高い発行体、格付けが高い発行体ほど債券の利回りは低い水準となります。逆に信用力が低い発行体、格付けが低い発行体ほど債券の利回りは高い水準となります。

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【発行体の信用力や格付けと金利の関係の記事は終わりです】

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