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金融政策と金利の関係

記事作成日:2015年8月22日
最終更新日:2022年3月14日

金融政策と金利の関係

金融政策と金利は密接な関係があります。金融政策は金利を動かす重要な要因になります。政策金利の引き下げ(利下げ)、国債の購入や準備率の引き下げなどの金融緩和策は、金利の低下要因になります。一方で政策金利の引き上げ(利上げ)、国債の売却や準備率の引き上げなどの金融引き締め策は、金利の上昇要因となります。

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金融政策とは

金融政策とは中央銀行による金融に関する政策です。金融政策は物価の安定や経済の成長などを目的に行われ、政策金利の変更、公開市場操作、準備率の変更の3つの手段を主要な手段としています。

政策金利の変更

各国の中央銀行は政策金利を上げたり、下げたりすることによって、市場の金利を誘導することで金利の調整を行います。

中央銀行は資金供給量を調整することによって短期金利をある程度操作することができるので、短期金利について誘導目標を定めて市場金利を操作し、市場全体の金利に波及させることで、金利を上げたり下げたりします。

公開市場操作

各国の中央銀行は市場で国債などの有価証券を購入したり売却することによって、市場に資金を供給したり吸い上げたりすることで資金供給量を調節します。

中央銀行が国債を購入し購入資金が支払われると、市場に出回る資金の量が増え、お金を入手しやすくなるので金利は低下する傾向があります。

逆に中央銀行が国債を売却し購入資金を受け取ると、市場に出回る資金の量が減り、お金が入手しづらくなるので金利は上昇する傾向があります。

準備率の変更

中央銀行は準備率を変更することでも市場に回る資金量を調節することができます。準備率とは預金の支払いに備えて銀行が用意しておかなければならない準備金の預金に対する比率で、預金準備率とも呼ばれます。

銀行は預金を元手に貸し出しを行いますが、準備率が引き上げられると貸し出しに回せるお金が減るので、お金が入手しづらくなり金利が上昇します。

逆に準備率が引き下げられると貸し出しに回せるお金が増えてお金が入手しやすくなるので金利は低下します。最近では新興国の中央銀行を中心に行われています。

金融緩和で金利は低下

金融緩和とは、政策金利の引き下げ、国債の購入や準備率の引き下げによる資金供給などによって、市場の金利を引き下げたり市場に出回るお金を増やしたりすることで、金利の低下要因になります。

金融引き締めで金利は上昇

金融引き締めとは、政策金利の引き上げ、国債の売却や準備率の引き上げによる資金の吸い上げなどによって、市場の金利を引き上げたり市場に出回るお金を減らしたりすることで、金利の上昇要因になります。

市場は金融政策を予想して動く

市場の金利と政策金利は連動していて、政策金利が引き上げられれば市場の金利は上昇し、政策金利が引き下げられれば市場の金利は低下します。

ただし、市場は金融政策を予想して動くため、実際に政策金利が引き上げられたり、引き下げられたりする前に、金融緩和観測、金融引き締め観測などが高まり、金利が動き始めます。

まとめ

  • 政策金利の引き下げ、国債の購入や準備率の引き下げなどの金融緩和は、金利の低下要因になります。
  • 政策金利の引き上げ、国債の売却や準備率の引き上げなどの金融引き締めは、金利の上昇要因となります。

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【金融政策と金利の関係の記事は終わりです】

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