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物価と金利の関係

記事作成日:2015年8月22日

物価と金利の関係では、物価が上がると現金や低い金利の預金は損をする可能性があり、物価が下がると借金は損をします。そのため、物価が上がると金利が上がり、物価が下がると金利が下がる傾向があります。また、物価上昇時は金融引き締めが連想され金利が上昇する場合があり、物価下落時は金融緩和が連想され金利が低下する場合があります。

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物価が上昇する場合

物価より金利が低いと価値が目減り

物価が上昇した場合、金利が変わらないままだと預金など金利でリターンが決まる金融商品を持っていると損をすることがあります。

例えば物価が2%上昇している時に年率1%の金利で預金していると、1個100円の商品は1年後102円になりますが、100円の預金は101円にしかならず、最初は商品100円と預金100円で釣り合っていたのに、1年後に商品102円と預金101円になり101円の預金では102円の商品が買えなくなります。

物価上昇率を上回る金利で預金しないと実質的にお金の価値が減ってしまうことになります。

金利が低い商品は魅力度が下がる

物価上昇率を下回る金利では預金や債券など金利でリターンが決まる金融商品に人気が出なくなるため、金利(利回り)は上がっていきます。

金利が上がらないままでは預金から資金が流出するため金融機関が預金金利を上げて預金流出を食い止めようとします。債券の場合は低い利回りでは誰も買ってくれなくなるので債券価格が下落して利回りが上昇します。

物価上昇予測から資金需要が高まる

物価が上昇すると、物やサービスの値段が上昇しますが、値段が上昇し続けるとの予測が強まると、値段が高くなる前に物やサービスを買おうという動きが強まって、お金が使われるようになります。

資金需要が高まるため、預金流出を抑えるために預金金利を上げたり、貸出金利を上げてもお金を借りてくれる人が増えるため貸出金利を上げたりし、金利が上昇します。

好況による物価上昇時は

景気が良いため物価が上昇している場合があります。景気が良い時は物やサービスの取引が活発になって買い手が増えるため物やサービスの値段が上がりやすくなります。

景気が良い時には、個人や企業の資金需要が高まるため金利が高くても借りてくれる人がいるため、金利が上昇していきます。

金融引き締めが連想される

物価が上昇すると、中央銀行がインフレ率に対して何らかの目標を持っている場合、インフレ目標の達成が近づく、あるいはインフレ目標を上回ることになり、金融引き締めが行われるあるいは金融緩和が解除されるとの思惑から金利が上昇する場合があります。

物価が下落する場合

物価下落時は借金があると損をする

物価が下落した場合、金利が変わらないままだと借金をしている人が損をします。

例えば、100円を年率8%で借りていると1年後に108円を返さなければいけません。この間に物価が10%落ちたとすると1個10円の商品は9円になります。

最初は100円÷10円=10個購入できる価値があり、1年後には108円÷9円=12個購入できる価値があることになります。物価下落がなければ108円÷10円=10.8個購入できる価値に相当します。

物価が下落したことでより多くの価値に相当するお金を余分に手放すことになります。

借金をする人が減る

物価が下落すると、借金をしている人が損をするので、借金をする人が減ってしまいます。借金をする人が減れば銀行はお金を貸さないと商売にならないため金利を引き下げてお金を借りてもらおうとします。そのため、金利が下がる要因となります。

物価下落時は低金利でも魅力が落ちない

物価が下落している時は、預金や債券など金利でリターンが決まる金融商品の金利が低くても実質的な価値は増えていくため、預金や債券から大きな新流出はおきづらくなります。

むしろ預金や債券はマイナス金利にならない限り損をしないため、人気が出る場合があり、金利は低くなることがあります。

物価下落予測から資金需要が減る

物価が下落すると、物やサービスの値段が低下しますが、値段が下落し続けるとの予測が強まると、今は物やサービスを買わないで値下がりしてから買おうという動きが強まり、お金が使われなくなります。

資金需要が減るため、預金金利が高くなくても預金から資金は流出せず、お金を借りてくれる人も減るため貸出金利を低くしてお金を借りてもらおうとし、金利が低下します。

金融緩和が連想される

物価が下落すると、中央銀行がインフレ率に対して何らかの目標を持っている場合、インフレ目標の達成が遠のく、あるいはインフレ目標を下回ることになり、金融緩和が行われるあるいは金融引き締めが解除されるとの思惑から金利が低下する場合があります。

フィッシャー方程式

米国の経済学者であるアービング・フィッシャー(Irving Fisher)が唱えたフィッシャー方程式では「名目金利=実質金利+期待インフレ率」とされています。

期待インフレ率は物価上昇率の影響を受けるため、物価が上昇すれば期待インフレ率の高まりを通じて名目金利を押し上げ、物価が下落すれば期待インフレ率の低下を通じて名目金利を押し下げます。

まとめ

  • 物価が上がると現金や低い金利の預金は損をする可能性があり、物価が下がると借金は損をします。
  • 物価が上がると金利が上がり、物価が下がると金利が下がる傾向があります。

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【物価と金利の関係の記事は終わりです】

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