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株価と債券価格や金利との関係(株価から金利への影響)

記事作成日:2015年8月24日
最終更新日:2022年3月18日

株価と債券価格や金利との関係(株価から金利への影響)

株価が上昇したり、下落したりした場合の金利への影響についてです。一般的に、株価が上昇している時は債券価格が下落し、金利が上昇する傾向があります。逆に、株価が下落している時は債券価格が上昇し、金利が低下する傾向があります。株価と金利は比較的分かりやすい関係がみられることが多いです。

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株価上昇の金利への影響

株価上昇と金利の関係についてです。株価と金利は相互に影響し合いますが、ここでは株価から金利への影響について説明しています。

リスク選好から株式への投資資金の移動

株式が買われ株価が上昇する局面は、投資家がリスク選好的な投資行動をとっているため、債券が売られやすい相場環境になっています。債券が売られれば債券価格が下落し金利は上昇します。

また、株価上昇期待が強まれば、債券から株式への投資資金の移動が発生するため、株価上昇と債券価格の下落(金利は上昇)がセットで発生します。

株価上昇と景気・物価

株価が上昇している局面では景気が回復していることが多いですが、景気が回復すると物やサービスが良く売れるようになるため需給のバランスが引き締まることで物価が上昇します。

景気が回復し物価が上昇すると、景気の過熱やインフレの進行を防ぐため中央銀行が金融引き締めに動くのではないかとの観測が強まります。金融引き締め観測が強まると、金利は上昇することになります。

株価下落の金利への影響

株価下落と金利の関係についてです。株価と金利は相互に影響し合いますが、ここでは株価から金利への影響について説明しています。

リスク回避から債券への投資資金の移動

株式が売られ株価が下落する局面では、投資家がリスク回避的な投資行動をとっているため、株式が売られ、債券が買われやすい相場環境になっています。債券が買われれば債券価格は上昇し金利が低下します。

また、株式下落への懸念が強まれば、株式から債券への投資資金の移動が起きるため、株価下落と債券価格の上昇(金利は低下)がセットで起きます。

株価下落と景気・物価

株価が下落している局面では景気が悪化していることが多いですが、景気が悪化すると物やサービスが売れなくなってしまうため需給のバランスが供給過剰となり物価は下落します。

景気が悪化すると物価は下落し、景気の刺激やデフレ防止のため中央銀行による金融緩和観測が高まることになります。金融緩和観測は、金利を低下させることになります。

金利の変動が株価に与える影響

金利から株価への影響については、金利が上昇しすぎると企業の資金調達時の利息負担が増えるため借り入れが減っていき投資が鈍っていきます。経済活動が停滞することになるため、株価はやがてマイナスの影響を受けます。

金利が低下すると企業が資金調達をする時の利息負担が減るために借り入れが増えて投資が活発になります。経済活動が盛んになるため、株価はやがてプラスの影響を受けます。

まとめ

  • 株価が上昇している時は債券価格が下落し、金利が上昇する傾向があります。
  • 株価が下落している時は債券価格が上昇し、金利が低下する傾向があります。

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【株価と債券価格や金利との関係(株価から金利への影響)の記事は終わりです】

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