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米国債投資のメリットとデメリット

記事作成日:2019年11月25日

日本の証券会社を通じて米国債を購入することができます。米国債は先進国債券の中では比較的利回りが高く、流動性も高いので投資するメリットがあります。一方で、米国債は為替変動リスクがあるため為替差損が発生する可能性があるなどのデメリットもあります。

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米国債に投資する方法

米国債を購入する方法は、米国債に直接投資する方法、米国債に投資する投資信託を通じて間接的に投資する方法があります。日本の証券会社でも米国債を取り扱う場合があるため、日本からでも米国債を直接購入することは可能です。

本稿の米国債投資のメリットとデメリットの多くは直接の購入、間接的な購入のどちらにも当てはまりますが、米国債を直接購入する場合を想定して記載しているため、投資信託を通じて購入する場合は一部が当てはまらないことにご注意ください。

  • 米国債を直接購入する
  • 投資信託を通じて間接的に購入する

米国債投資のメリット

米国債投資のメリットとして金利が相対的に高い、流動性がある、日本の証券会社を通じて購入できる、などがあります。

米国債は金利が比較的高い

金融環境によって変化しますが、米国の金利は日本と比べると相対的に高いため、米国債の購入では相対的な高い利回りが期待できることが魅力の1つです。米国の金融政策を担当するFRBは金融危機・景気後退時には政策金利を引き下げますが、金融システムの動揺が収まり、景気が回復した際には金融政策の正常化を迅速に進める傾向があるため、先進国の中では金利が高い傾向があります。

日本の国債利回りと比べると、米国債利回りは相対的に高くなることから、安定的な利益を求める場合には有力な投資対象となることがあります。

米国の信用力は高い

米国債投資の魅力の1つに米国の財務面での信用力が高いということが挙げられます。国の信用力は財政状況や格付け会社の格付けなどによって判断することになります。米国は財政赤字を抱えているものの、経済規模が大きく経済や金融の中心的な役割を果たしていること、人口増加が続いており潜在的な経済成長率が高いとみられることなどから、高い格付けを有しています。また、強大な軍事力を有し国際的な地位が極めて高いことも信用力を支える1つの要因となっています。

ただし、米国においても積極的な財政出動が行われることがあり、将来にわたって高い信用力を維持するとは限らないことに注意が必要です。

米国に関する情報を得やすい

米国に関する情報は豊富に発信されているので情報を得やすいことが米国債投資のメリットの1つになります。英語ができなくても日本語である程度情報を得ることができますし、ウェブ上の翻訳サービスなどを使って英語の情報源から情報を得ることも可能です。

投資対象の国によってはあまり情報が得られない場合もありますが、米国の場合は情報を得やすいのでよく分からないまま投資をするといったようなことは少なくなりますし、市場の変調を掴みやすいと言えます。

もちろん、英語が得意であるならば直接英語の情報源から情報を入手することができます。

米ドルは基軸通貨で安定している

海外資産に投資する場合には為替レートの問題が発生します。外国の資産はその資産価格の変動そのものに加えて、為替レートの変動が投資成果に影響を及ぼすため、為替レートにも注意する必要があります。為替レートの変動が不安定な場合、資産価格の大きな変動がなくても、為替レートの変動によって思わぬ損失を被る可能性もあるからです。

米国債投資の場合は、日本円を米国のドルに交換して投資をすることになりますが、米ドルは米国の軍事力や経済力を背景に米ドルは国際的な取引の中心となる基軸通貨と位置付けられていて、通貨価値が比較的安定しています。そのため、為替レートの変動という面では他の通貨と比べると相対的な安心感があります。

米国債投資は分散投資になる

米国債を投資対象に加えることによって分散投資をすることができます。近年、日本の国債は日本銀行の大規模な金融緩和によって極めて低い利回りとなっているため、投資対象に加えてもメリットを感じづらい状況にあります。投資対象に加えても利回りが低いため、分散投資にはなりますが、敢えて投資する意義を見出しづらいのです。

しかし、米国債であれば日本の国債よりも高い利回りが期待できるため、投資対象に加えやすいといえます。米国債を投資対象に加えることで、資産間の分散効果を得ることができます。また、投資地域の分散にもつながります。

米国債は売却しやすく流動性が高い

債券投資の場合、株式投資と比べると流通市場が発達しておらず、途中で換金したい場合になかなか売却できず苦労することがあります。売却できる場合でも不利な価格での売却を強いられる場合もあります。

米国債は、世界中の投資家が投資をしており十分な流動性があるので、売却しやすく流動性が高いことがメリットの1つです。もちろん、株式の取引所取引と同等というほどまではいかないかもしれませんが、米国債は債券の中では売買が活発なので、満期まで保有せず、途中で売却する場合に比較的換金しやすいのです。

米国債は債券なので株式より価格変動が小さい

米国債は債券なので株式と比べると価格変動リスクが小さくなります。株価の価格変動は大きいですが、債券は株式と比べると価格変動が比較的安定しているので、満期まで保有せずに途中で売却する場合でも価格変動リスクの影響を抑えることができます。

もちろん、全く価格変動がないわけではないので、満期まで保有せず途中で売却する場合には、債券価格の変動によって損失が発生する可能性もあります。ただし、株式と比べると価格変動リスクは小さいため、損失も膨らみづらい傾向があります。

米国債は日本の証券会社を通じて購入できる

米国債は日本に居ながら日本の証券会社を通じて購入することができます。英語ができなくても、日本語で注文して購入することが可能です。そのため、英語ができない、英語が苦手、という場合でも購入することができます。

米国に行く必要もありませんし、米国の金融機関に口座を作る必要もありません。投資がしやすいと言えます。

証券会社によっては少額からの購入が可能

米国債は証券会社によっては少額からの購入が可能です。米国債の購入単位は100米ドルか、1000米ドルからになっている証券会社が多いため、100米ドルからであれば為替レートなどにもよりますが1万円前後から、1000米ドルからであれば10万円前後から購入が可能です。

1万円前後ではあまり大きな利益を上げることはできませんが購入しやすいと言えます。また、10万円前後でも比較的購入しやすい金額です。

米国債投資のデメリット

米国債投資のデメリットは為替手数料の負担がある、為替変動リスクがあるなどを挙げることができます。

途中売却の場合は損失となる場合がある

米国債投資は債券なので株式と比べると価格変動は相対的に小さいものの価格変動が全くないという訳ではありません。また、途中で売却しようとする場合には、不利な条件で売却をしなければいけなくなってしまう場合もあります。そのため、損失が出る恐れがあります。

なお、満期まで保有した場合、米ドルベースでは投資開始時に算出された最終利回りの分だけの利益を得ることになり(為替の変動や手数料などを除く)、マイナスの利回りで購入する、デフォルト(債務不履行)が発生するなど特殊な状況でなければ、損失は発生しないことになります。

為替手数料の負担がある

米国債の取引は原則として米ドルで行われます。日本の投資家が米国債を購入する場合には、日本円を米ドルに交換して、米ドルで米国債を買い付けることになります。また、投資を終える段階では米ドルを手にすることになるので日本円に換金する必要があります。

円から米ドル、米ドルから円に交換する場合には、為替手数料(スプレッド)の負担が発生することに注意が必要です。

為替変動リスクがある

米国債に投資する場合、米国債の価格変動リスクに加えて、為替変動リスクがあることに注意が必要です。米国債投資は米ドルで行うため、投資を終えて日本円に換金するまでは為替変動リスクにさらされていることになります。

米国債そのものからは利益を上げていたとしても、為替レートが投資開始時よりも円高ドル安となった場合には為替差損が発生し、全体で損失となってしまうこともあるため注意が必要です。

情報が英語

米国債は米国の資産ですので、情報を得ようと思うと英語の情報源に当たる必要があります。米国の財政状況や米国の金融市場の状況を知りたいという場合には、英語の情報となります。もちろん、日本語に翻訳されて発信される情報も多いので、日本語の情報源だけでもある程度を得ることができますが、英語の情報には劣ります。

今はウェブ上の翻訳ツールなどがあるので以前と比べると英語の情報から情報を得やすくなっていますが、英語が苦手な場合は、投資に対する心理的なハードルが高くなることがあります。

まとめ

  • 米国債投資のメリットは、相対的に利回りが高い、流動性がある、情報が得やすい、日本の証券会社を通じて購入できる、などがあります。
  • 米国債投資のデメリットは、為替変動リスクがある、為替手数料の負担がある、などが挙げられます。

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【米国債投資のメリットとデメリットの記事は終わりです】

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