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コモディティ投資の対象となる商品の種類・銘柄の例と特徴

記事作成日:2017年8月26日

コモディティ投資の対象となるコモディティ(商品)の種類は大きく分けると、原油や天然ガスのエネルギー、小麦や大豆などの農産物(厳密には農作物)、牛や豚肉などの畜産物、銅やアルミニウムなどの産業用金属、金や銀などの貴金属に分けることができます。コモディティのインデックスによって組み入れられているコモディティ(商品)は若干異なります。

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コモディティ(商品)の種類・銘柄の例

コモディティ(商品)の種類・銘柄の例を挙げると次のようなものがあります。

エネルギー(Energy)

  • 原油(crude oil)
  • ガソリン(Gasoline)
  • ヒーティングオイル(暖房油)(Heating Oil)
  • ディーゼル(Diesel)
  • 天然ガス(natural gas)

産業用金属(Industrial Metals)

  • アルミニウム(Aluminum)
  • 銅(Copper)
  • 鉛(Lead)
  • 亜鉛(Zinc)
  • スズ(Tin)
  • 鉄(Iron)
  • ニッケル(Nickel)
  • コバルト(Cobalt)
  • モリブデン(Molybdenum)

貴金属(Precious Metals)

  • 金(Gold)
  • 銀(Silver)
  • プラチナ(白金)(Platinum)
  • パラジウム(Palladium)

農産物(農作物)(Agriculture)

  • 小麦(Wheat)
  • とうもろこし(Corn)
  • 大豆(Soybean)
  • 大豆ミール(Soybean Meal)
  • 大豆油(Soybean Oil)
  • 米(Rice)
  • コーヒー(Coffee)
  • 砂糖(Sugar)
  • ココア(Cocoa)
  • 木綿(Cotton)
  • オレンジジュース(Orange Juice)
  • 小豆(Red Bean)
  • ゴム(Rubber)
  • 木材(Lumber)

畜産物(Livestock)

  • 飼育牛(Feeder Cattle)
  • 生牛(Live Cattle)
  • 赤身豚肉(Lean Hog)

エネルギー

エネルギーには原油や天然ガスなどがあります。原油などのエネルギー価格は中東情勢など国際情勢に価格動向が左右されることがあります。テロ活動による生産への影響や地域情勢の不安定化による海上輸送への影響を受ける場合があります。

産油国の生産の動向、減産の合意などが価格形成に大きな影響を及ぼす場合があります。また、近年では米国のシェールオイルの生産動向が価格に与える影響も大きくなっています。

原油・ガソリン・ヒーティングオイル・ディーゼル

原油(Crude oil)は油田から産出された精製されていない状態の液体状の化石燃料のことです。原油からガソリン、暖房油、ディーゼルなどが精製されます。ガソリン(Gasoline)は自動車の燃料となります。暖房油(ヒーティングオイル)(Heating Oil)はボイラーなどの暖房器具の燃料油として用いられます。

用途は日本の灯油と似ていますが異なるものです。ディーゼル(Diesel)はトラックや乗用車などのディーゼルエンジン、原動機や発電機の燃料となります。原油はロシアや米国のほかサウジアラビア、イラン、イラクなどの中東地域で産出されます。

天然ガス

天然ガス(natural gas)とは気体状の化石燃料で都市ガスの原料や火力発電に用いられます。天然ガスは米国、ロシア、イラン、カタール、カナダなどで産出されます。

産業用金属

産業用金属は、工業などの産業で用いられる金属のことで、ベースメタル(コモンメタル、メジャーメタル)と呼ばれ広く一般的に用いられているアルミニウム、銅、鉄などの金属とレアメタル(マイナーメタル)と呼ばれ希少なニッケル、コバルトなどの金属があります。鉱山の生産動向や政府の輸出政策などが価格動向に影響を与える場合があります。

アルミニウム

アルミニウム(Aluminum、原子番号13、元素記号Al、典型金属元素、ベースメタル)とは、銀白色の金属で、熱や電気を良く伝える性質があり、金属の中では軽量です。自然界では化合物として存在することが多く、アルミニウムの原料となるのは酸化アルミニウムを含むボーキサイトと呼ばれる赤みがある鉱物です。

アルミニウムは耐食性があり、加工がしやすいことから、自動車や鉄道の部品、建築資材、金属製品、飲料容器(アルミ缶)など様々な産業で用いられます。

アルミニウムの原料となるボーキサイトは、オーストラリア、中国、ブラジル、インド、ギニアなどで産出されます。

銅(Copper、原子番号29、元素記号Cu、遷移金属元素、ベースメタル)とは、橙赤色(とうせきしょく)の金属で、加工性が高く耐食性があるため、幅広い産業で用いられています。また、銅は青銅、黄銅(真鍮)、白銅などの合金の形でも広く用いられています。

銅は高い導電性があり、電気・電子機器の回路・配線として用いられるほか、電線に用いられます。また、銅は熱伝導性が高いため、放熱が必要な部分にも銅が用いられます。

銅は世界的に広く産出されますが、チリ、ペルー、中国、米国、コンゴ民主共和国、オーストラリア、ザンビアなどで産出されます。特にチリでの産出が多いです。

鉛(Lead、原子番号82、元素記号Pb、典型金属元素、ベースメタル)とは、銀白色の金属で、錆びやすいですが表面に酸化被膜ができるため内部まで腐食が進みづらい、融点が低いため加工しやすいという特徴があります。

鉛は鉛蓄電池の材料として用いられるほか、比重が重い金属であるため放射線の遮蔽材として用いられます。鉛は、昔ははんだとしてよく用いられましたが、鉛には毒性があるため無鉛化(鉛フリー化)のため、鉛以外の材料が用いられるようになっています。

鉛は世界的に広く産出されますが、中国やオーストラリアでの産出が多くなっています。

亜鉛

亜鉛(Zinc、原子番号30、元素記号Zn、典型金属元素、ベースメタル)とは、銀白色の金属で、防食性があるためメッキとして用いられます。

亜鉛は鉄よりも腐食しやすいため鋼板の亜鉛メッキとして用いることで、鉄の代わりに亜鉛が腐食する形で鋼板を腐食から守ります。亜鉛でメッキした鋼板(鉄板)はトタンと呼ばれ建築資材として屋根や外壁に用いられます。

亜鉛は融点が低いためダイカスト(金型による鋳物の鋳造方法)に用いられるほか、マンガン電池などの電池の材料や銅と亜鉛の合金の真鍮(しんちゅう、黄銅)などとして用いられます。

亜鉛は世界的に産出されますが、中国がオーストラリアでの産出が多くなっています。

スズ(錫)

スズ(錫)(Tin、原子番号27、元素記号Sn、典型金属元素、ベースメタル)とは、銀白色の金属で、古くは青銅器の材料として用いられるなど歴史がある金属です。

スズは金属の中でも融点が低いことからはんだとして金属と金属を接合する材料として用いられます。またスズをメッキした鋼板のブリキとしての用途も有名であるほか、フロートガラスにも用いられます。毒性があるスズの化合物は虫の駆除剤として用いられることがあります。

スズは、中国やインドネシアで多く産出されます。

鉄(Iron、原子番号26、元素記号Fe、遷移金属元素、ベースメタル)とは、銀白色の金属で、入手や加工が容易であるため、古くから幅広い産業で利用されてきました。

鉄は原材料となる鉄鉱石(Iron Ore)が取引対象となる場合と、加工された鉄スクラップ(Steel Scrap)や鉄筋(Steel Rebar)が取引対象となる場合があります。

鉄鉱石はオーストラリア、ブラジル、中国、インド、ロシアなどで算出されます。

ニッケル

ニッケル(Nickel、原子番号28、元素記号Ni、遷移金属元素、レアメタル)とは、銀白色の金属で、ステンレス鋼の材料として用いられるほか、錆びにくいことからメッキとして用いられます。また、強磁性があることから磁気材料として用いられるほか、電池の材料(ニッケル電池)、触媒として用いられます。

ニッケルは、フィリピン、ロシア、カナダ、オーストラリア、ニューカレドニアなどで産出されます。

コバルト

コバルト(Cobalt、原子番号27、元素記号Co、遷移金属元素、レアメタル)とは、銀白色の金属で、強磁性があるため磁気材料として用いられることが特徴です。

化合物はコバルトブルーと呼ばれる青色や緑色を呈するため絵具や顔料として用いられることがあります。また、他の金属との合金として工業部品に用いられます。近年では携帯電話などのリチウムイオン電池の材料としての需要があります。

コバルトは、コンゴ民主共和国で多く産出されます。

モリブデン

モリブデン(Molybdenum、原子番号42、元素記号Mo、遷移金属元素、レアメタル)とは、銀白色の金属で、融点が高く腐食に対する耐性があることから、他の金属との合金に加工した上で、厳しい環境での仕様が想定される航空機、自動車、船舶などの工業製品の部品として用いられます。

また、モリブデンは植物にとって重要な元素であるため化合物は肥料として用いられることがあります。モリブデンは銅鉱山の副産物として産出されるため、銅の生産状況に影響を受けます。

モリブデンは、中国、米国、チリで多く産出されます。

貴金属

貴金属とは、金、銀、プラチナ(白金)などの貴重な金属のことで、宝飾品として利用されるほか、金属の塊である地金(じがね)自体に価値があると認められていることから資産として認識され投資対象となっています。貴金属は安全資産とされ、投資家の資金の逃避先として投資需要が盛り上がると貴金属価格を大きく左右する場合があります。

金(Gold、原子番号79、元素記号Au、遷移金属元素、貴金属) とは、黄金色の金属で、熱や電気を良く伝える性質があるほか、展性・延性に優れ加工がしやすく、耐食性があることから、古くから宝飾品や通貨(金貨)として利用されてきました。

近年では、電気・電子機器の部品、化学工業での触媒、歯科の治療用の材料などの用途で用いられます。また、金地金は特別な価値がある実物資産としても投資の対象となっています。

金は、中国、オーストラリア、ロシア、米国、カナダ、ペルー、南アフリカなどで産出されます。一時は金と言えば南アフリカの産出が多かったのですが、近年の存在感は低下しています。

銀(Silver、原子番号47、元素記号Ag、遷移金属元素、貴金属)とは、銀白色の金属で、熱や電気を良く伝える性質があるほか、光の反射率が高いという性質があります。

銀はかつては写真の感光材としての用途が多かったのですが、フィルムを用いたカメラからデジタルカメラへと移行が進み、写真の感光材としての用途は減少しています。近年では太陽光発電のソーラーパネルの電極の材料として用いられています。

銀は、歯科の治療用の材料、電気・電子機器の部品の材料、鏡、硬貨、宝飾品として用いられるほか、銀には殺菌力があるため、抗菌剤として用いられることがあります。銀地金そのものが金地金やプラチナ地金と同様に価値がある実物資産として投資対象となることもあります。

銀はメキシコ、中国、ペルー、オーストラリア、チリ、ボリビア、ロシアなどで算出されます。

プラチナ(白金)

プラチナ(白金)(Platinum、原子番号78、元素記号Pt、白金族の遷移金属元素、レアメタル)とは、銀白色の金属で、排ガスを浄化するための触媒として自動車で用いられるほか、石油化学工業での化学反応の触媒として用いられます。

電気・電子機器や燃料電池の材料として用いられることもあります。また、プラチナは化学的に安定しているため、金と並んで宝飾品、投資対象としての需要があります。日本でもプラチナ地金の積立投資は有名です。

プラチナは大半が南アフリカで産出され、ロシアやジンバブエなどでも産出があります。

パラジウム

パラジウム(Palladium、原子番号46、元素記号Pd、白金族の遷移金属元素、レアメタル)とは、銀白色の金属で、排ガスを浄化するための触媒として自動車で用いられるほか、歯科の治療用の材料、電気・電子機器の材料などとして用いられます。

また、宝飾品としても利用されることがあるほか、パラジウムのETFがあり純粋な投資対象としての需要もあります。

パラジウムは南アフリカやロシアで多く産出されます。

農産物(農作物)

農産物には人の食料として重要な三大穀物の小麦、とうもろこし(コーン)、米のほか、コーヒー、ココア、砂糖などの農産物も含まれます。穀物を除いたコーヒー、ココア、砂糖などの農産物をソフト農産物と呼ぶ場合もあります。農産物は生産地の異常気象や自然災害、収穫時期など季節的な要因によって価格が変動することがあります。

なお、農産物は畜産物を含む意味で用いられることがあり、畜産物を含まない場合は農作物という場合があります。ただし、コモディティ投資における表現では農作物ではなく農産物という場合があり、農産物と畜産物と対比して表現されることもあるため、本記事でも農産物を畜産物を含まないという意味で用いていますのでご注意ください。

小麦

小麦(Wheat)は世界三大穀物の1つで、パン、パスタ、菓子、うどん、麺などの原料となります。小麦の用途は粉にした小麦粉が食用として用いられるほか、家畜の飼料としても用いられます。また、接着剤の原料など工業用に用いられることがあります。

小麦は世界的に幅広く生産されていますが、中国、インド、ロシア、米国、フランス、カナダなどで多く生産されています。

とうもろこし(コーン)

とうもろこし(コーン、Corn)は世界三大穀物の1つで、三大穀物の中では最も生産量が多くなっています。

とうもろこし(コーン)は食用として用いられるほか、家畜の飼料としても用いられます。工業用としてコーンスターチの原料となることもあります。コーンスターチは食用として用いられる場合もありますが、接着剤として用いられることがあります。また、バイオエタノールの原料としてとうもろこしが用いられることがあります。

とうもろこしは米国、中国、ブラジルの生産が多くなっています。

大豆・大豆ミール・大豆油

大豆(Soybean)は、食用油である大豆油(Soybean Oil)や飼料となる大豆ミール(Soybean Meal)に加工される用途での利用が多くなっていますが、直接食料として用いられたり、飼料として用いられることがあります。

国際的に肉の消費が増加する中で、大豆は資料の原材料として生産が伸びてきました。大豆、大豆油、大豆ミールが取引の対象となっています。

大豆の生産は、米国、ブラジル、アルゼンチンで多くなっています。

米(コメ)

米(コメ、Rice)は世界三大穀物の1つで、東アジア、東南アジア、南アジア地域で多く生産され、消費されます。米は、直接主食の食料となるほか、ビーフン、ヌードル、酒、味噌、醤油、酢などに加工される場合もあります。米は国際市場でも、国内市場でも取引の対象となっています。

コーヒー

コーヒー(Coffee)は、飲料として用いられます。コーヒーは暖かくて水がたくさんある北回帰線から南回帰線までのコーヒーベルトと呼ばれる熱帯・亜熱帯の地域で栽培されます。

コーヒーの主な生産国はブラジル、ベトナム、コロンビア、インドネシア、エチオピアなどとなっています。

砂糖

砂糖(Sugar)は、甘味があるため甘味料として調理に用いられるほか、バイオエタノールの原材料としての需要もあります。また、工業用の原材料としても用いられます。

砂糖はブラジル、インド、中国などで多く生産されています。

ココア

ココア(Cocoa)は、カカオ豆から加工されて作られ、チョコレートやココア(飲料)として用いられます。

カカオ豆はコートジボワール、ガーナ、インドネシアなどで多く生産されています。

木綿

木綿(Cotton)はワタの繊維で、衣服など繊維製品として広く用いられています。ワタは熱帯・亜熱帯で栽培されています。

木綿の主要な生産国は中国、インド、米国、パキスタン、ブラジルです。

オレンジジュース

オレンジジュース(Orange Juice)は、飲料として用いられます。商品取引の対象となるのは冷凍濃縮オレンジジュース(FCOJ)です。

冷凍濃縮オレンジジュース(FCOJ)の産地としては米国のフロリダ州、ブラジルが有名です。

小豆

小豆(あずき、Red Bean)は、日本で商品取引の対象となっています。小豆はお菓子の原材料として重要で餡(あん)などとして用いられます。また、小豆は煮るなどして食用に用いられることがあります。

小豆は北海道で多く生産されるほか、中国からも輸入されています。

ゴム

ゴム(Rubber)には、ゴムノキの樹液から作られる天然ゴムと人工的に化学合成される合成ゴムがありますが、天然ゴムの商品取引についてです。天然ゴムはタイヤの原料となることから、自動車生産の動向に左右されます。また、手袋などの家庭・医療用の需要もあります。

天然ゴムの主要な生産国はタイ、インドネシア、ベトナム、中国です。

木材

木材(Lumber)が投資対象となっている場合があります。木材は建築資材として用いられるため、住宅需要が伸びるような場合に需要がひっ迫し、堅調に推移する傾向があります。

畜産物

畜産物としては飼育牛や生牛、赤身豚肉が国際的なコモディティ投資の対象となっています。人口の増加や所得の増加によって畜産物の需要は変化することになります。畜産物の価格は飼料価格の上昇、家畜の疫病の発生などによって影響を受ける場合があります。

牛には飼育牛(Feeder Cattle)と生牛(Live Cattle)があり、飼育牛(Feeder Cattle)と生牛(Live Cattle)の違いは、飼育牛は飼育されている途中の牛で、生牛は十分に成長していて食肉なる状態の牛であるということです。

赤身豚肉

赤身豚肉(豚赤身肉、Lean Hog)は、食用の豚肉のことで、豚肉需要の動向に価格が左右されます。

まとめ

  • コモディティ投資の対象となるコモディティ(商品)の種類には、原油や天然ガスのエネルギー、小麦や大豆などの農産物、牛や豚肉などの畜産物、銅やアルミニウムなどの産業用金属、金や銀などの貴金属があります。
  • コモディティ投資の対象となるコモディティ(商品)には様々な種類があるため、似た動きをすることもありますが、独自の価格の変動要因によって他のコモディティとは異なる価格の動きをすることがあります。

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【コモディティ投資の対象となる商品の種類・銘柄の例と特徴の記事は終わりです】

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