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原油価格と為替レートの関係(米ドルや円との関係)

記事作成日:2018年4月9日

原油価格と為替レートとの関係についてです。原油価格と米ドルの関係については、原油価格等が上昇すると米ドル安、原油価格等が下落すると米ドル高となる傾向があり、逆相関の関係があります。原油価格と日本円の関係については、米ドル安は円高となり、米ドル高は円安となることに影響されますが、他の要因も関係するため関係を見出しづらい場合もあります。

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原油価格と米ドルの関係

原油価格と米ドルの関係については、原油価格が上がると米ドルが下がる、原油価格が下がると米ドルが上がる、米ドルが上がると原油価格が下がる、米ドルが下がると原油価格が上がるという逆相関の関係があります。

  • 原油価格上昇→米ドル下落
  • 原油価格下落→米ドル上昇
  • 米ドル上昇→原油価格下落
  • 米ドル下落→原油価格上昇

米ドルが上昇すると原油価格は下落する傾向

米ドルが上昇した場合を考えます。対円を想定し、最初は1ドル=100円だったものが、1ドル=110円の円安ドル高なったとします。原油が1バレル=50ドルだとすると、円建ての原油価格は最初は1バレル=50ドル=5,000円となり、1ドル=110円になると1バレル=50ドル=5,500円となります。

米ドルが上昇した場合、米ドル以外の通貨からみるとドル建ての原油価格は変わっていなくても、米ドル以外の通貨建、この場合は円建てで原油価格が上昇し、割高感がでます。米ドル以外の通貨建てで原油価格が値上がりすると、米ドル以外の通貨の主体は自国の通貨建ての原油価格の値上がりを受けて、購入量を減らすなどにより需要が減少します。

米ドル以外の通貨の主体からの原油需要が減少することで、米ドル建ての原油価格が下落することになります。結果として、米ドルが上昇すると、原油価格は下落する傾向があることになります。なお、このような関係は米ドルと他の米ドル建て資産の間でも見られる場合があります。

米ドルが下落すると原油価格は上昇する傾向

続いて米ドルが下落した場合の原油価格について考えます。対円を想定し、最初は1ドル=100円だったものが、1ドル90円の円高ドル安になったとします。原油が原油が1バレル=50ドルだとすると、円建ての原油価格は最初は1バレル=50ドル=5,000円となり、1ドル=90円になると1バレル=50ドル=4,500円となります。

米ドルが下落すると、米ドル以外の通貨から見るとドル建ての原油価格は変わっていなくても、自分の通貨建てでは価格が下落していることになり割安感が出ます。そのため、米ドル以外の通貨の主体は自国の通貨建ての原油価格の下落を受けて、購入量を増やすなどして需要が増加します。

米ドル以外の通貨の主体からの原油需要が増加することで、米ドル建ての原油価格は上昇することになります。結果として、米ドルが下落すると、原油価格は上昇する傾向があることになります。なお、このような関係は米ドルが上昇した場合と同様に米ドルと他の米ドル建て資産の間でも見られることがあります。

原油価格が上昇すると米ドルは下落する傾向

原油価格が上昇した場合には米ドルが下落する傾向があります。この背景としては次のようなことが考えられます。例えば、最初に1バレル=50ドルとし、1バレル=60ドルまで上昇したとします。対円を想定し、1ドル=100円で変わらないと仮定すると、最初は1バレル=50ドル=5,000円で、原油価格上昇後は1バレル=60ドル=6,000円となります。

米ドル以外の通貨の主体にとっては原油価格の上昇となりますが、値上がりで購入を手控えることになります。そうなると、原油を購入する場合、原油は米ドル建てなので、自国通貨を米ドルに換えて(自国通貨売り、米ドル買い)、米ドルで原油を買うという流れになりますが、原油を買わなくなるのであれば、自国通貨を米ドルに換える必要がなくなるため、自国通貨売りと米ドル買いが少なくなります。

米ドル買いが少なくなるということは米ドルの下落要因となるため、結果として原油価格が上昇すると米ドルが下落する傾向があることになります。

考え方を変えると、原油価格の上昇を前提とするのであれば、為替レートが変化しない限り値上がりとなります。ここで、為替レートが調整されることで、原油価格が値上がりしないようになると考えます。

米ドル以外の通貨の主体にとっては米ドルが下落する(例:1ドル=100円から1ドル=90円、原油は1バレル=60ドル=6,000円から、1バレル=60ドル=5,400円)ことで、自国通貨建ての原油価格が下落することで価格が調整され、需要が維持されるのです。原油価格が上昇すると、米ドルの下落によって、米ドル以外での通貨の原油価格が調整されるという考え方です。

原油価格が下落すると米ドルは上昇する傾向

原油価格が下落すると米ドルは上昇する傾向があります。例えば、最初に1バレル=50ドルとし、1バレル=40ドルまで下落した場合を想定します。対円を想定し、1ドル=100円で変わらないと仮定すると、最初は1バレル=50ドル=5,000円ですが、原油価格下落により1バレル=40ドル=4,000円となります。

米ドル以外の通貨の主体にとっては原油価格の下落となり割安感が出るため、購入を増やすことになります。一方、原油を購入する場合、原油は米ドル建てなので、自国通貨を米ドルに換えて(自国通貨売り、米ドル買い)、米ドルで原油を買うという流れになります。原油をたくさん買うようになるのであれば、自国通貨を米ドルに換える必要がでてくるため、自国通貨売りと米ドル買いが多くなります。

米ドル買いが増えるということは米ドルの上昇要因であることを意味するため、結果として原油価格が下落すると米ドルが上昇する傾向があります。

原油価格と日本円の関係

原油価格と日本円の関係については、原油価格と米ドルの関係から、原油価格上昇で日本円上昇、原油価格下落で日本円下落となりそうですが、他の要因も関係することに注意が必要です。

原油価格が上昇すると、日本は原油輸入国なので、経常収支が悪化するため、経常収支の面からは円安ドル高要因となります。逆に原油価格が下落すると、経常収支は改善するため、経常収支の面からは円高ドル安要因となります。

また、原油価格が上昇すると企業収益を圧迫するため経済にとってはマイナスとなり得るため、円安ドル高要因となります。逆に原油価格が下落すると、企業収益の改善となり経済にとってはプラスとなり得るため、円高ドル安要因となります。

原油価格と日本円の関係については、その都度意識される要因が異なる場合があり、連動の方向が異なる場合があることに注意が必要です。

原油価格と資源国通貨の関係

原油や原油以外の商品(コモディティ)の価格(以下「原油価格等」とします)が上昇すると、原油などの資源を産出する国、いわゆる資源国の通貨が上昇します。原油価格等が上昇することで、経済が良くなり、企業業績の改善も期待できるためです。また、経常収支が改善することによる通貨高効果も期待できます。

原油価格と新興国通貨の関係

原油価格が上昇すると、原油価格と米ドルの逆相関の関係から、米ドルと新興国通貨が逆方向に動くため、原油価格が上昇すると米ドル安なので新興国通貨高、原油価格が下落すると米ドル高なので新興国通貨安の傾向があることになります。

まとめ

  • 原油価格等が上昇すると米ドル安、原油価格等が下落すると米ドル高となる傾向があります。原油価格と日本円の関係については、対米ドルでの円の動きは米ドルの反応の反対の動きとなる傾向がありますが、他の要因が関係する場合は複雑な動きとなることがあります。
  • 原油価格等が上昇すると、資源を豊富に産出する資源国通貨は上昇する傾向があります。新興国通貨は原油価格と米ドルの逆相関の関係から、原油価格が上昇すると新興国通貨は上昇する傾向があります。

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【原油価格と為替レートの関係(米ドルや円との関係)の記事は終わりです】

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