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投資資金の動きと為替レートの関係

記事作成日:2015年8月26日
最終更新日:2022年2月17日

投資資金の動きと為替レートの関係

投資資金の動きも為替レートに影響します。通貨が異なる2国間で投資資金が移動した場合、通貨を交換する必要があるため、通貨の売買が発生します。海外から自国への投資する対内投資は自国に資金が流入するため自国通貨高要因(円高)、逆に自国から海外に投資する対外投資は自国から資金が流出するため自国通貨安要因(円安)になります。

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直接投資とは

直接投資とは経営の支配を目的とした株式の取得や工場や支店、営業所の設置、長期の金銭の貸し出しなどをいいます。要は企業を買ったり不動産を買って直接投資するわけです。

間接投資・証券投資とは

間接投資(証券投資)とは直接投資とは異なりに経営の支配を目的としないで配当金や利息などを目的とした株式や債券への投資をいいます。

対内直接投資と対内証券投資

対内直接投資とは海外から国内への直接投資で、対内証券投資とは海外から国内への証券投資(間接投資)になります。対内直接投資と対内証券投資では海外の投資家が投資を行うため外国通貨を売って自国通貨を買うので、対内直接投資と対内証券投資が増えれば自国通貨高要因となります。減れば自国通貨安要因です。

日本を例にすると、米国の投資家が日本の不動産を取得する場合、ドル資金を円に交換する必要があります。ドルを売って円を買うという取引になるため、円高要因になります。海外の投資家が日本の株式や債券を取得する場合も同じです。

対外直接投資と対外証券投資

対外直接投資とは国内から海外への直接投資で、対外証券投資とは国内から海外への証券投資(間接投資)になります。対外直接投資と対外証券投資では国内の投資家が投資を行うため自国通貨を売って外国通貨を買うので、対外直接投資と対外証券投資が増えれば自国通貨安要因となります。減れば自国通貨高要因です。

日本を例にすると、日本の投資家が海外の不動産を取得する場合、円資金をドルに交換する必要があります。円を売ってドルを買うという取引になるため、円安要因になります。日本の投資家が海外の株式や債券を取得する場合も同じです。

対内投資と対外投資のどちらが多いか

対内直接投資と対内証券投資による対内投資は自国通貨高要因、対外直接投資と対外証券投資による対外投資は自国通貨安要因なので、投資資金の流れのうち、対内投資と対外投資のどちらがより多いかによって為替レートへの影響が変わってきます。

対内投資が対外投資よりも多い、つまり自国に流入する投資資金が多い場合は自国通貨高要因(円高)になります。

対外投資が対内投資よりも多い、つまり自国から流出する投資資金が多い場合は自国通貨安要因(円安)になります。

まとめ

  • 対内投資は自国に資金が流れ込むため自国通貨高要因(円高)、対外投資は自国から資金が流出するため自国通貨安要因(円安)になります。
  • 対内投資が対外投資よりも多ければ自国通貨高要因、対外投資が対内投資よりも多ければ自国通貨安要因となります。

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【投資資金の動きと為替レートの関係の記事は終わりです】

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