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米国金利・金融政策と新興国資産(通貨・株式・債券)の関係

記事作成日:2018年5月15日

米国の金融政策や米国の金利、特に米国長期金利と新興国資産(新興国通貨、新興国株式、新興国債券)との関係についてです。米国の金融政策が金融緩和から金融引き締めとなり、利上げが行われる局面では米国の長期金利上昇を受けて、新興国から米国へと投資資金の流出が発生するため、新興国資産(新興国通貨、新興国株式、新興国債券)は価格が下落(トリプル安)となることがあります。特に経常収支が赤字な国などでは通貨価値が急激に下落し通貨危機などが発生することがあります。

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米国の金融政策や米国金利と新興国通貨の関係

米国の金融政策において、金融緩和が終了し、金融引き締めが行われるようになると、米国長期金利が上昇し、米国投資の相対的な魅力度が高まるため、米国に資金が流入するようになります。そのため、ドルが買われドル高となることから、相対的に新興国の通貨が下落することになります。

特に、経常収支が赤字の国、財政収支が赤字の国、インフレ率が高い国、経済成長率が低い国、政府債務残高が多い国、対外資産が少なく対外債務を多く抱えている国、外貨準備が少ない国、国債の外国人保有比率が高い国、原油輸入が多い国などで通貨価値の下落が大きくなる傾向があります。

米国の利上げ局面において、特に脆弱な対外収支構造となっている国、対外債務を抱えている国は通貨価値が急激に下落して、通貨危機が発生することがあります。

米国の金融政策や米国金利と新興国債券の関係

米国の金融政策が金融緩和から金融引き締めへと転じ、利上げが行われるようになると、米国金利が上昇します。新興国債券利回りは米国金利を基準として動くことになるため、米国金利が上昇すると新興国債券利回りも基本的に上昇します。

また米国金利が上昇すると、米国債券の相対的な投資の魅力度が高まるため、新興国から米国への資金流出が発生します。米国債は世界の債券の中でも特に安全な資産と考えられていて、相対的にリスクが低いと考えられています。

米国債の利回りが高くなっているのであれば、敢えてリスクを取ってまで新興国債券に投資する必要はないと考える投資家も一定数いるのです。そのため、新興国債券の対米国債スプレッド(利回り格差)も拡大することがあります。

米国の利上げ時には、米国金利の上昇と対米国債スプレッドの拡大から、新興国債券利回りは上昇し、価格は下落する傾向があります。

米国の金融政策や米国金利と新興国株価の関係

米国の金融政策が金融緩和から金融引き締めになると、米国長期金利の上昇を受けて、投資資金が新興国から米国へと流入するため、新興国の資産(株式、債券、通貨)は全般的に弱い動きとなります。特に新興国の通貨や債券価格が下落すると、投資家心理が悪化し新興国株価にも悪影響を及ぼすことがあります。

また、米国で利上げが行われると、米国金利が上昇し、米国の経済活動が鈍化していくことになるため、先行き世界的に経済成長率や企業業績が減速するとの見方が浮上し、新興国株価にも悪影響を与えることがあります。

米国の利上げ時には、米国金利の上昇を受けた新興国から米国への投資資金の流れ、将来の景気悪化懸念などから、新興国株価は調整含みの展開となることがあります。

まとめ

  • 米国の金融政策が金融緩和から金融引き締めとなり、米国の長期金利が上昇する局面では、新興国資産(新興国通貨、新興国債券、新興国株式)は価格が下落する傾向があります。
  • 米国の長期金利が上昇すると、米国投資の相対的な魅力度が高まり、新興国から米国へと投資資金の移動が発生するためです。

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【米国金利・金融政策と新興国資産(通貨・株式・債券)の関係の記事は終わりです】

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