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ベーシススワップとは

記事作成日:2020年10月14日

ベーシススワップとは、変動金利同士を交換する金利スワップのことを意味します。ベーシススワップの一種に異なる通貨間で変動金利の交換を行う通貨ベーシススワップがありますが、「ベーシススワップ」という言葉が特に同一通貨内での変動金利の交換のみを意味することもあれば、「通貨ベーシススワップ」を意味していることもあるため注意が必要です。

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ベーシススワップで交換する変動金利

ベーシススワップで交換する金利はともに変動金利で、同一通貨内で変動金利同士を交換しても経済的な意味がないと考えるかもしれません。しかし、変動金利同士でも、3か月物と6か月物のように期間が異なるもの、利息の支払い時期が異なるもの、LiborとTiborのように市場が異なるもの、プライムレートやLibor、CPとLibor、短期の国債金利とLiborのように背景とするリスクが異なるものなどを交換することで経済的な意味が出てきます。

同一通貨内でベーシススワップにより変動金利同士を交換する場合、基本的に元本の交換は行わず、金利のみの交換を行います。同一通貨内であれば、元本を交換する意味が乏しいからです。

また、ベーシススワップの一種に異なる通貨間で変動金利同士を交換する通貨ベーシススワップがあります。通貨ベーシススワップでは金利だけでなく、開始時と終了時に元本の交換を行います。

ベーシススワップ

ベーシススワップの役割・効果

同一通貨内でのベーシススワップを行う背景として、ある主体の借入金利と貸出金利のが異なる指標に連動している場合、指標の違いによる不利益を回避するということがあります。ある法人が3か月物A金利に連動する金利で資金調達(借入)を行う一方、3か月物B金利に連動する金利で与信(貸出)を行っている場合、A金利だけが高騰すると借入金利と貸出金利のバランスが取れなくなってしまいます。

この法人は一定期間ごとにA金利での支払いがある一方、B金利での受け取りがあります。ここでベーシススワップを行い、A金利を受け取り、B金利を支払う金利スワップを行うと、A金利とB金利の違いによって生じる影響を回避できるようになります。

ベーシススワップの役割・効果

ベーシススワップを行うことにより、取引相手と相互に変動金利で貸し付けを行っているのと同じ効果が得られます。背景にある債務そのものを交換する場合には法的な面も含めて手続きや効果に配慮しなければいけないため簡単にはいかない場合もありますが、スワップ取引によって金利だけを交換することで比較的容易に同等の経済的な効果を得られるのです。

通貨ベーシススワップは、取引相手の信用力を利用して、外貨をより低い金利で調達するために用いられることがあります。

ベーシススワップでの交換する金利の調整

ベーシススワップで交換する金利は通常はそのまま交換されるわけではなく一定の上乗せ金利によって調整されます。例えば、同一の市場で取引される金利で期間が違う金利同士、例えば3か月物金利と6か月物金利を交換する場合、金利の期間構造が右上がりのイールドカーブとなっている場合、6か月物金利の方が高いと考えられ、お互いに合意した上乗せ金利αにより「3か月物金利+α」と「6か月物金利」を交換します。このαをスプレッド、あるいは特に通貨ベーシススワップの場合は「ベーシス」と呼びます。

まとめ

  • ベーシススワップとは、変動金利同士を交換する金利スワップのことを意味します。
  • ベーシススワップでは、期間が異なる変動金利、市場が異なる変動金利、通貨が異なる変動金利などを交換します。通貨が異なる変動金利を交換することを通貨ベーシススワップと呼びます。

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【ベーシススワップとはの記事は終わりです】

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