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バーティカル・ブル・スプレッド(ブル・スプレッド)とは

記事作成日:2020年11月6日

バーティカル・ブル・スプレッド(ブル・スプレッド)とは、コールオプションまたはプットオプションのどちらか同じ種類で、同じ権利行使期日、異なる権利行使価格のオプションを、権利行使価格が安い方を買い(ロング)、権利行使価格が高い方を売り(ショート)で組み合わせたオプションの戦略で、原資産価格が値上がりすると利益、原資産価格が値下がりすると損失となる戦略を意味します。利益、損失はともに一定の範囲内に限定されるのが特徴です。

オプション戦略でのスプレッドとは、同じ種類のオプションを組み合わせた戦略のことを意味します。

バーティカル・スプレッドとは、コールかプットの同じオプションを組み合わせた戦略のうち、オプションの権利行使の期日(満期)が同じで、権利行使価格が異なるオプション戦略を意味します。

ブルとは、雄牛の"Bull"から来ていて攻撃をする時に角を上に突き上げるところが転じて上昇や強気な見方を意味しています。

バーティカル・ブル・スプレッドには、コールオプションのみを用いたバーティカル・ブル・コール・スプレッドとプットオプションのみを用いたバーティカル・ブル・プット・スプレッドの2種類があります。どちらも損益図の特徴は同じで、コールオプションを用いたか、プットオプションを用いたかの違いしかありません。

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バーティカル・ブル・コール・スプレッド

バーティカル・ブル・コール・スプレッドとは、権利行使期日が同じで、権利行使価格が異なるコールオプションを、権利行使価格が安い方を買い(ロング)、権利行使価格が高い方を売り(ショート)となるよう同じ単位組み合わせたオプション戦略です。

バーティカル・ブル・コール・スプレッドの損益図

コールオプションは権利行使価格が高いほど権利行使の可能性が低くなる、権利行使時の利益が少なくなるため、オプション料(プレミアム)が安くなります。そのため、同じ満期の場合、オプション料は「権利行使価格が安いコールオプション(ロングする方)>権利行使価格が高いコールオプション(ショートする方)」となります。

「原資産価格<権利行使価格が安いコールオプション(ロングコールの方)の権利行使価格」の場合、どちらのコールオプションも原資産価格が権利行使価格を下回っているため、権利行使はされません。ロングコールのオプション料>ショートコールのオプション料となるため、オプション料の支払いの方が多く損失となります。ただし、損失はロングコールで支払ったオプション料とショートコールで受け取ったオプション料の差額(ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料)に限定されます。

「権利行使価格が安いコールオプション(ロングコールの方)の権利行使価格<原資産価格<権利行使価格が高いコールオプション(ショートコールの方)の権利行使価格」の場合、ロングコールの方は権利行使価格が原資産価格を上回っているため権利行使で利益が出ますが、ショートコールは権利行使価格を原資産価格が下回っているため権利行使が行われません。そのため、ロングコールから「原資産価格-ロングコールの権利行使価格」分の利益が出ますが、「ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料」と相殺され、「原資産価格-ロングコールの権利行使価格」が「ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料」を上回るまでは損失、上回ると利益となります。

損益分岐点は、「原資産価格-ロングコールの権利行使価格」と「ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料」が等しくなる価格、つまり、原資産価格が「ロングコールの権利行使価格+(ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料)」となる時です。

「権利行使価格が高いコールオプション(ショートコールの方)の権利行使価格<原資産価格」の場合、どちらのコールオプションも権利行使されますが、ロングコールとショートコールは同じ単位数なので利益と損失をお互いに相殺してしまうため、利益は増えていかず、利益は「(ショートコールの権利行使価格-ロングコールの権利行使価格)+(ロングコールのオプション料-ショートコールのオプション料)」に限定されます。

バーティカル・ブル・プット・スプレッド

バーティカル・ブル・プット・スプレッドとは、権利行使期日が同じで、権利行使価格が異なるプットオプションを、権利行使価格が安い方を買い(ロング)、権利行使価格が高い方を売り(ショート)となるよう同じ単位組み合わせたオプション戦略です。

バーティカル・ブル・プット・スプレッドの損益図

プットオプションは権利行使価格が安いほど権利行使の可能性が低くなる、権利行使時の利益が少なくなるため、オプション料(プレミアム)が安くなります。そのため、同じ満期の場合、オプション料は「権利行使価格が安いプットオプション(ロングする方)<権利行使価格が高いプットオプション(ショートする方)」となります。

「権利行使価格が高いプットオプション(ショートプットの方)の権利行使価格<原資産価格」の場合、どちらのプットオプションも原資産価格が権利行使価格を上回っているため、権利行使はされません。ショートプットのオプション料>ロングプットのオプション料となるため、オプション料の受け取りの方が多く利益となります。ただし、利益はショートプットで受け取ったオプション料とロングプットで支払ったオプション料の差額(ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料)に限定されます。

「権利行使価格が安いプットオプション(ロングプットの方)の権利行使価格<原資産価格<権利行使価格が高いプットオプション(ショートプットの方)の権利行使価格」の場合、ショートプットの方は原資産価格が権利行使価格を下回っているため買い手の権利行使で損失が出ますが、ロングプットは原資産価格は権利行使価格を上回っているため権利行使で利益が出ないため権利行使を行いません。そのため、ショートプットから「ショートプットの権利行使価格-原資産価格」分の損失が出ますが、「ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料」と相殺され、「ショートプットの権利行使価格-原資産価格」が「ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料」を上回るまでは利益、上回ると損失となります。

損益分岐点は、「ショートプットの権利行使価格-原資産価格」と「ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料」が等しくなる価格、つまり、原資産価格が「ショートプットの権利行使価格-(ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料)」となる時です。

「原資産価格<権利行使価格が安いプットオプション(ロングプットの方)の権利行使価格」の場合、どちらのプットオプションも権利行使されますが、ロングプットとショートプットは同じ単位数なので利益と損失をお互いに相殺してしまうため、損失は増えていかず、損失は「(ショートプットの権利行使価格-ロングプットの権利行使価格)-(ショートプットのオプション料-ロングプットのオプション料)」に限定されます。

バーティカル・ブル・スプレッドの損益の特徴

バーティカル・ブル・スプレッド(バーティカル・ブル・コール・スプレッドまたはバーティカル・ブル・プット・スプレッド)は、原資産価格が値上がりすると利益が得られ、値下がりすると損失が生じます。しかし、利益も損失も限定されています。

原資産価格の値上がりを予想しつつも、大幅な値上がりを予想していない場合、バーティカル・ブル・スプレッドが有効となる場合があります。大幅な値上がりを予想するならば、値上がり時の利益が限定されるバーティカル・ブル・スプレッドは不利ですが、値上がりしても大幅な値上がりではないと見込むならバーティカル・ブル・スプレッドに意味があるためです。

バーティカル・ブル・スプレッドは利益が限定されるだけではなく、損失も限定されます。そのため、原資産の値下がり時の損失発生リスクを抑えつつ、限定的ながらも原資産の値上がりによる利益を得るために用いられることがあります。

そのため、バーティカル・ブル・スプレッドは、相場の値上がりを予想しつつも大幅な上昇は見込んでいない場合、損失を限定したい場合に用いられます。

まとめ

  • バーティカル・ブル・スプレッド(ブル・スプレッド)とは、コールオプションまたはプットオプションのどちらか同じ種類で、同じ権利行使期日、異なる権利行使価格のオプションを、権利行使価格が安い方を買い(ロング)、権利行使価格が高い方を売り(ショート)で組み合わせたオプションの戦略です。
  • バーティカル・ブル・スプレッドは、原資産価格が値上がりすると利益、原資産価格が値下がりすると損失となる戦略です。利益、損失はともに一定の範囲内に限定されるのが特徴です。

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【バーティカル・ブル・スプレッド(ブル・スプレッド)とはの記事は終わりです】

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