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コモディティスワップとは

記事作成日:2020年10月23日
最終更新日:2021年10月10日

コモディティスワップとは

コモディティスワップとは、スワップ取引で交換されるキャッシュフローの少なくとも片方がコモディティ(商品)に由来するスワップ取引を意味します。コモディティスワップでは、原油、天然ガス、金、農産物などのコモディティを直接交換するのではなく、コモディティの変動価格と固定価格を交換したり、コモディティの価格変動から生じるリターンと金利を交換したりします。

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コモディティの変動価格と固定価格を交換するコモディティスワップ

コモディティスワップの1つの形態にコモディティの変動価格と固定価格を交換するものがあります。コモディティスワップの取引当事者の片方は、合意されたコモディティの固定価格と想定したコモディティの量に基づき固定的な金額を支払います。一方で、コモディティの変動価格と想定したコモディティの量に基づき変動的な金額を受け取ります。

コモディティスワップの例(固定価格と変動価格の交換)

市場からコモディティを購入する取引当事者がコモディティスワップを行い、変動価格を固定価格に交換することで、購入金額を固定することができます。相手側は、コモディティの市場価格の変動次第では利益を得ることができます。

この形態のコモディティスワップは、原油などのコモディティを安定的な価格で調達したい事業者によく利用されると考えられます。このコモディティスワップは固定金利と変動金利を交換する金利スワップに似ていると言えます。

コモディティから生じるリターンと金利を交換するコモディティスワップ

他のコモディティスワップの形態として、原資産であるコモディティから生じるリターンを金利と交換するものがあります。

コモディティスワップの例(コモディティのリターンと金利の交換)

コモディティスワップの取引当事者の片方は、保有するなどしている原資産から生じる全てのリターンを相手に支払います。コモディティは通常は配当などのインカムゲインを生み出さないので、価格変動による含み益・含み損のキャピタルゲイン・キャピタルロスを相手に支払います。一方で、元本を想定した上で変動金利あるいは固定金利による支払いを受けることになります。

この形態のコモディティスワップは、投資的な意味合いで用いられる場面が多いと考えられます。コモディティのリターンを支払う側からすると保有しているコモディティの価格変動リスクを回避するメリットがあります。逆にリターンを受け取る側からするとコモディティを保有しないままコモディティの価格変動によるリターンを得ることができます。株式から生じるリターンを金利と交換するエクイティスワップに似ていると言えます。

まとめ

  • コモディティスワップとは、スワップ取引で交換されるキャッシュフローの少なくとも片方がコモディティ(商品)に由来するスワップ取引を意味します。
  • コモディティスワップには、一定量のコモディティの変動価格と固定価格を交換するパターンと、コモディティの価格変動リターンを金利と交換するパターンがあります。

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【コモディティスワップとはの記事は終わりです】

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