生活に役立つお金の知識と情報です。

クレジット・スプレッドとは(オプション戦略)

記事作成日:2020年11月11日

オプションのクレジット・スプレッド(credit spread)とは、同じ原資産で同じ満期の期日のコールまたはプットの買いと売りを同じ単位組み合わせた時に、支払ったオプション料(プレミアム)よりも受け取ったオプション料の方が多くなり、ポジションを構築した時点では受け取り超過になっている状態のことを意味します。

スポンサーリンク

クレジット・スプレッドのクレジット(credit)とは

クレジット(credit)とは、銀行口座に入金される、信用を与えられ後払いが許される、複式簿記における貸方などの意味がありますが、オプションでは、支払ったオプション料(プレミアム)と受け取ったオプション料(プレミアム)の差し引きで受け取りが発生している状態だと考えると分かりやすいです。

対になる言葉、反対語はデビット(debit)です。デビット(debit)とは、銀行口座のお金が減る、複式簿記における借方などという意味がありますが、つまり、「支払ったオプション料<受け取ったオプション料」となる状態です。

クレジット・スプレッドのスプレッド(spread)とは

オプションでのスプレッドとは、同じ原資産、同じ種類のオプションを複数組み合わせることを意味します。同じ満期で異なる権利行使価格のオプションを組み合わせるのがバーティカル・スプレッドで、クレジットスプレッドはバーティカル・スプレッドの一種です。

コールオプションの場合(コール・クレジット・スプレッド)

コールオプションでは権利行使価格が高くなるほど、権利行使の可能性が低くなるため、オプション料(プレミアム)は安くなります。そのため、オプション料は「権利行使価格が安いコールオプション>権利行使価格が高いコールオプション」となります。

権利行使価格が高いコールオプションを買い、権利行使価格が安いコールオプションを同じ単位売ると、オプション料(プレミアム)の受け取りが支払いを上回り、クレジット・スプレッド(コール・クレジット・スプレッド)となります。

なお、権利行使価格が高いコールオプションを買い、権利行使価格が安いコールオプションを同じ単位売ると、バーティカル・ブル・コール・スプレッドとなります。

バーティカル・ブル・コール・スプレッドの損益図

プットオプションの場合(プット・クレジット・スプレッド)

プットオプションでは権利行使価格が安くなるほど、権利行使の可能性が低くなるため、オプション料(プレミアム)は安くなります。そのため、オプション料は「権利行使価格が安いプットオプション<権利行使価格が高いプットオプション」となります。

権利行使価格が安いプットオプションを買い、権利行使価格が高いプットオプションを同じ単位売ると、オプション料(プレミアム)の受け取りが支払いを上回り、クレジット・スプレッド(プット・クレジット・スプレッド)となります。

なお、権利行使価格が安いコールオプションを買い、権利行使価格が高いコールオプションを同じ単位売ると、バーティカル・ベア・プット・スプレッドとなります。

バーティカル・ベア・プット・スプレッドの損益図

クレジット・スプレッドの損益の特徴

クレジット・スプレッドは、既存のオプションのポジションに更にオプションを追加するなどして用いられることがあります。その場合、利益や損失は限定されることが特徴です。最大損失は2つのオプションの権利行使価格の差から受け取り超過となった2つのオプション料(プレミアム)の差を引いたものに限定されます。大きな利益を得ることは難しい一方、大きな損失を被ることもなく、リスクを抑制できることが特徴です。

まとめ

  • オプションのクレジット・スプレッドとは、同じ原資産・満期のコールまたはプットの買いと売りを同じ単位組み合わせた時に、支払ったオプション料よりも受け取ったオプション料の方が多くなるオプション戦略です。利益と損失は限定されます。
  • クレジット・スプレッドには、バーティカル・ブル・コール・スプレッドとバーティカル・ベア・プット・スプレッドがあります。

スポンサーリンク

【クレジット・スプレッドとは(オプション戦略)の記事は終わりです】

「資産運用|お金を増やす」のページに戻る



SNSでシェア・ブックマーク・後で読む

Twitter Facebook LINE はてな Pocket
最近よく読まれているページ
家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ