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エクイティスワップとは

記事作成日:2020年10月21日

エクイティスワップとは、キャッシュフローを交換するスワップ取引のうち、少なくとも片方の取引当事者からもたらされるキャッシュフローが株式に関するものであるものを意味します。例えばある特定の銘柄の株価や株価指数などの株価変動率・指数変動率と固定金利を交換するといったようなスワップ取引です。

なお、ここで対象としているエクイティ・スワップは金融デリバティブのスワップ取引の一種であり、企業再建のために行われる債務を株式化するデット・エクイティ・スワップ(DES)とは異なります。

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エクイティスワップの仕組み

エクイティスワップは、スワップ取引当事者の少なくとも片方が交換するキャッシュフローが株式に由来するスワップです。原資産としてキャッシュフローを生じるものは単一の特定の銘柄の場合もあれば、複数の銘柄(バスケット)の場合、株価指数(インデックス)の場合があります。

エクイティスワップの仕組み・流れ

交換対象となるのは、一定期間中の株価変動率(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)があります。株価変動率と配当の両方を交換対象とする場合(いわゆるトータルリターンスワップ)もあれば、株価変動率のみを交換対象とする場合もあります。もちろん、スワップ取引は取引当事者が合意すれば法律の範囲内で自由に取引条件が決められるため配当のみを対象とすることも理論的には可能なのですが、一般的に行われるのは株価変動率と配当か、株価変動率のみのパターンです。

エクイティスワップでもう片方の相手から受け取るキャッシュフローは変動金利や固定金利の金利の場合が多いですが、金利に限定されているわけではありません。

エクイティスワップを行う意義・メリットやデメリット

株式等から生じるキャッシュフローを支払う側と受け取る側に分けて考えると、エクイティスワップのメリットとデメリットは次の通りとなります。

株式等のキャッシュフローを支払う側のメリットやデメリット

エクイティスワップを行い、株式等から生じるキャッシュフローを支払う代わりに金利を受け取る場合、株式を手放さないまま株価変動リスクを回避できることがメリットとなります。金利を固定金利で受け取れば、安定的なキャッシュフローを確保できることになります。

また、株式を実際に売却するのではなく保有したままなので、取引先との関係などの理由から株式を手放せない場合、議決権などの理由から株式を手元に残しておきたい場合などは、株式を売らなくても済むというメリットがあります。

この場合のデメリットは、株式が値上がりした場合、値上がり益を享受できないということになります。

株式等のキャッシュフローを受け取る側のメリットやデメリット

エクイティスワップで株式等から生じるキャッシュフローを受け取る側のメリットとしては、法律の規制や何らかの事情により株式を実際に購入して取得することが難しい場合でも、株価の値上がり利益を享受できる可能性があるということです。所有しないままリターン部分を得られるということになります。高い利益を追求する場合にメリットがあります。

一方で、デメリットは株価変動リスクを負うことです。見込みが外れて株価が大幅に下落した場合、多額の損失を出してしまう恐れがあります。

エクイティスワップとトータルリターンスワップ

トータルリターンスワップとは、元となる資産(原資産)から生じる全てのキャッシュフローを交換するスワップ取引で、株価上昇による値上がり益などのキャピタルゲインだけでなく、配当やクーポンの受け取りによるインカムゲインも交換対象となります。また、値上がりだけでなく(キャピタルゲイン)、値下がり(キャピタルロス)も交換されることになります。

エクイティスワップはトータルリターンスワップとなっていることがありますが、同じものではありません。株式などから生じる配当金などを全てのキャッシュフローを交換していればエクイティスワップがトータルリターンスワップとなることがありますが、株価変動率のみを交換対象としている場合はエクイティスワップはトータルリターンスワップとはなりません。部分的なリターンのスワップとなります。

まとめ

  • エクイティスワップとは、交換されるキャッシュフローの少なくとも片方が株式に由来するスワップ取引です。
  • エクイティスワップは、株式を保有したままで生じるキャッシュフロー(リターン部分)を交換するという点がポイントです。

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【エクイティスワップとはの記事は終わりです】

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