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ストラングルの売り(ショートストラングル)とは

記事作成日:2020年11月4日

ストラングルとは、行使の満期が同じで、権利行使価格も異なるコールオプションとプットオプションを同じ単位組み合わせて買うまたは売るものです。

ストラングルの売り(ショートストラングル)とは、権利行使期日が同じで権利行使価格が異なるコールオプションとプットオプションを、同じ単位売ることを意味します。ショートは売るという意味です。

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ストラングルの売り(ショートストラングル)の損益の特徴

ストラングルの売りは、権利行使価格が異なるコールオプションとプットオプションを同じ単位売るものです。

プットの権利行使価格<コールの権利行使価格の場合を仮定すると、プットの権利行使価格≦原資産価格≦コールの権利行使価格ではオプションの買い手はコール、プットいずれのオプションからも権利行使をしても儲けが出ないため権利行使を行わず、売り手は2つのオプション料(プレミアム)が利益となります。この時が最大の損失となります。

コールの権利行使価格<原資産価格の時は、買い手はプットオプションからは利益が出ないため権利行使をしませんが、コールオプションから儲けが出るので権利行使をします。しかし、売り手はコールオプションとプットオプションの2つのオプション料(プレミアム)を受け取っているため、権利行使時の原資産価格とコールの権利行使価格の差が2つのオプション料(プレミアム)を上回るまでは利益となります。権利行使時の原資産価格とコールの権利行使価格の差が2つのオプション料を上回ると、原資産の価格上昇分が損失となります。

原資産価格<プットの権利行使価格の時は、買い手はコールオプションからは利益が出ないため権利行使をしませんが、プットオプションから儲けが出るので権利行使をします。しかし、売り手はコールオプションとプットオプションの2つのオプション料(プレミアム)を受け取っているため、プットの権利行使価格と権利行使時の原資産価格の差が2つのオプション料(プレミアム)を上回るまでは利益となります。プットの権利行使価格と権利行使時の原資産価格の差が2つのオプション料を上回ると、原資産の価格下落分が損失となります。

ストラングルの売り(ショートストラングル)は、「原資産価格=プットオプションの権利行使価格-2つのオプション料の合計」または「原資産価格=コールオプションの権利行使価格+2つのオプション料の合計」の2つが損益分岐点となります。そして、「プットの権利行使価格≦原資産価格≦コールの権利行使価格」の時が最大利益(2つのオプション料分)となり、原資産価格が値上がりあるいは値下がりのいずれの場合でも大きく動けば損失となります。

つまり、ストラングルの売り(ショートストラングル)は原資産価格があまり動かなかった時に利益となるオプション投資戦略です。

ストラングルの売り(ショートストラングル)の例

原資産の権利行使価格が120、オプション料(プレミアム)が5となるコールオプションと権利行使価格80、オプション料(プレミアム)が8となるプットオプションを仮定します(価格は仮定のもので実際のものとは関係ありません)。

ストラングルの売り(ショートストラングル)の損益図は、売却したコールオプションとプットオプションの損益図を合成したものになります。

ストラングルの売り(ショートストラングル)

このストラングルの売り(ショートストラングル)では、原資産価格がプットの権利行使価格(80)とコールの権利行使価格(120)の間にある時、買い手はコールオプション、プットオプションとも権利行使をしても儲けが出ないためコールオプションとプットオプションのオプション料(5+8=13)が売り手の利益となります。この時点が最大利益でこれ以上利益がでることはありません。

原資産価格が120を超えて上昇した場合は、買い手によるコールオプションの行使によって「行使時の原資産価格-コールの権利行使価格」分だけ損失がでますが、2つのオプション料(13)と相殺されるため、「行使時の原資産価格-コール権利行使価格」が「2つのオプション料」を上回る原資産価格(133)となるまでは売り手は利益となります。「コール権利行使価格(120)+2つのオプション料(13)」が損益分岐点となります。損益分岐点を超えてからは原資産価格の値上がり分が損失となっていきます。

原資産価格が80を下回った場合は、買い手のプットオプションの行使によって「プットの権利行使価格-行使時の原資産価格」分だけ損失がでますが、2つのオプション料(13)と相殺されるため、「権利行使価格-行使時の原資産価格」が「2つのオプション料」を下回る原資産価格(67)となるまでは売り手は利益となります。「権利行使価格(80)-2つのオプション料(13)」がもう1つの損益分岐点となります。損益分岐点を超えてからは原資産価格の値下がり分が損失となっていきます。

まとめ

  • ストラングルの売り(ショートストラングル)とは、同じ権利行使期日・異なる権利行使価格のコールオプションとプットオプションを、同じ単位だけ売却するオプション戦略です。
  • ストラングルの売り(ショートストラングル)は、原資産価格の変動が小さいと利益となり、変動が大きいと損失になります。利益は2つのオプション料の合計に限定されます。

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【ストラングルの売り(ショートストラングル)とはの記事は終わりです】

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