見切り売りとは
記事作成日:2018年4月29日
最終更新日:2021年6月18日
見切り売りとは、保有している資産・銘柄の価格(株価など)が下落してしまい、上昇への期待が持てなくなってしまった時に、保有資産・銘柄を見限って、損失を覚悟して売却をすることをいいます。見切るという言葉にはもうだめだと諦めて見限るというような意味があります。見切り売りは、損失が拡大しないように行われ、損切りでもあります。
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見切り売りをするならなるべく早い方がいい
見切り売りは当分株価などの相場が戻りそうでないのならば、できる限り早く実行することが望ましいと言えます。見切り売りを早く行うことによって、損失の拡大を防ぐことができ、損失を最小限にできます。また、見切り売りによって得た資金で別の資産・銘柄への投資が可能になります。他の投資機会を逃さないようにするという意味でも見切り売りは早い方が良いのです。
そのためにもどうなったら見限るのか、損切りをするのかということについて決めておくことが大切です。状況を見て判断しようと思っていると売りタイミングを逃してしまうことがあります。
見切り売りをしたら上昇してしまい投資機会を逃す場合も
ありがちなのが、下落が続いていて期待が持てない、もう上がらないだろう、ということで思い切って見切り売りをしたのに、売った直後に上昇が始まってしまい、投資機会を逃してしまうという場合です。
見切り売りが上手にできれば、損失を抑えて、新たな投資に資金を振り向けることができるのですが、タイミングが悪いと損失ばかり出て、投資機会を逃し続けてしまうことがあります。自分が売ったら上がる、というような流れになってしまうこともあります。
見切り売りが出ている場合は相場が弱くなりやすい
株価などの相場が弱い動きが続くと、上昇が見込みづらくなり、見切り売りが続く場合があります。株価が弱い動きとなっている中で、見切り売りの動きが続くと、ますます見切り売りが出てしまいしばらく相場は弱い動きとなることがあります。
見切り売りが一巡すると売り圧力が弱まることも
見切り売りが続いていて下落が続いている時には、買いのチャンスが近づいていることもあります。保有していた投資家が一斉に見切り売りで売却してしまえば、売りたい投資家は減っているため売り圧力が弱まることがあります。
見切り売りの後で何かのきかっけで相場が反転して上昇し始めると、売りが弱いため一気に値を戻して上昇していくこともあります。
雰囲気に流されないで今後の回復が見込めるかを判断する
見切り売りをした直後に相場が戻してしまい、売ったことによって損をしないためには、雰囲気や空気に流されて見切り売りをするのではなくて、見限るべきかそうでないのかを冷静に判断することが大切です。
例えば株価であれば悪材料などによって下落して見切り売りが続くような事態となった場合でも、市場が過度に悲観的になっているだけなのではないか、将来の業績は回復が見込めるのかどうか、などを慎重に検討して見限るべきかどうかを判断することが大切です。
まとめ
- 見切り売りとは、保有している資産価格が下落してしまい、上昇への期待が持てなくなってしまった時に、保有資産を見限って、損失を覚悟して売却をすることをいいます。
- 当面上昇が見込めないのであれば、見切り売りは早く行った方が良いです。しかし、見切り売りを行った後に相場が戻してしまい、売ったことによって損をしてしまうことがないよう、先行きの相場について雰囲気に流されず冷静に見極めることが大切です。