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噂で買って事実で売るとは

記事作成日:2018年4月12日
最終更新日:2021年6月16日

噂で買って事実で売るとは

相場に関する言葉で「噂で買って事実で売る」、「噂で買って事実で売れ」というものがあります。株価などの相場は実際の事実を受けて買われるのではなく、事実が明らかになる前の噂・期待・思惑の段階で買われて、相場を動かす材料が相場に織り込まれていきます。事実が明らかになった段階では既に材料は相場に織り込み済みとなっていて、もはや材料としての新鮮味がなくなり、材料出尽くしになり、上昇のエネルギーがなくなってしまうことがあります。そのため、噂の段階で買って、事実の段階では売ることを勧めているのです。

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噂・期待・思惑で先回りして買われて織り込まれる

株価などの相場は、相場を動かす材料に関する噂・期待・思惑によって先回りして買われて、相場に材料が織り込まれていきます。

例えば、企業業績の関係では新商品の公式発表よりも前に、噂・期待・思惑が出てきて先回りして買われて、株価が押し上げられることがあります。

金融政策についても、実際に金融緩和が行われるかどうかわからない場合でも、金融緩和の可能性があるというような噂・期待・思惑の段階で相場が動き始めます。結局、何もなかったというようなこともあり得ます。

株価は先を読んで動いていきますので、事実になっていなかったとしても、噂・期待・思惑だけで相場は動いていくのです。

事実として明らかになると材料出尽くしとなる

株価などの相場では噂・期待・思惑が実際に現実のものとなって事実になると、相場には噂・期待・思惑の段階で材料として織り込み済みとなっているため、相場材料としての目新しさが失われ、材料出尽くしとなること上がります。

先ほどの企業の新商品の例では、新商品の公式発表が行われると新商品は事実となりますが、既に相場材料として織り込まれてしまっているため、目新しさはなく、逆に材料としては公式発表で完結した形となるため、材料出尽くしになってしまい、相場が反落することさえあります。

金融政策の例では、金融緩和の噂・期待・思惑で相場が既に動いている場合、実際に金融緩和が決定されて事実となっても市場の反応が限定的となることがあります。相場に織り込み済みだからです。

噂・期待・思惑に反する事実は大きな失望を招く恐れ

株価などの相場は噂・期待・思惑などで動きますが、事実が市場の噂・期待・思惑と異なると失望が広がり相場が崩れることがあります。

株価などの相場は噂・期待・思惑によって先回りして動きますが、相場が織り込んだ内容と事実が異なる場合には、織り込み済みの内容が否定されることになるため、材料の事前の織り込みが進んでいるほど相場が崩れやすくなります。

上記の金融政策の例では、金融緩和の噂・期待・思惑で相場が既に動いている場合、金融緩和が見送られて、金融緩和なしが事実となると、金融緩和を織り込んだ相場は大きく崩れる可能性があります。

まとめ

  • 「噂で買って事実で売る」、「噂で買って事実で売れ」とは、相場は事実が明らかになってから買われて上昇するのではなく、事実となる前の噂の段階から先回りして買われて上昇し、あらかじめ相場材料が織り込まれていき、事実となった段階では既に相場材料は織り込まれていて材料出尽くしとなることから、噂の段階で買って事実の段階で売ることを勧める言葉です。
  • 株価などの相場で儲けるためには、事実が出た段階で買うのではなく、噂・期待・思惑の段階から先回りして動いておくことが重要です。

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【噂で買って事実で売るとはの記事は終わりです】

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