バイイングクライマックスとは
記事作成日:2021年6月26日
バイイングクライマックス(buying climax)とは、相場の上昇局面で、投資家真理が強気に傾き過ぎてしまい、過熱気味に大量の買いが入る中で大幅に相場が上昇し、買いが止まった後は買いが続かず、上昇相場が終わることを意味します。バイイングクライマックス後はしばらく下落相場が続く傾向があります。株式市場やFXなど相場について使われる言葉です。反対語はセリングクライマックスです。
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バイイングクライマックスの特徴と見極め方
バイイングクライマックスは比較的長い期間、中長期にわたって相場の上昇が続いていた時、投資家が強気になり、大量の買いが入って大幅に上昇し、上昇相場の終焉を迎えることが特徴です。売り方の踏み上げも買い集中する要因となります。そして、バイイングクライマックスの後は相場の下落がしばらく続く傾向があります。
バイイングクライマックスでは、経済指標や相場イベントなど何かをきっかけに投資家心理が強まることもあれば、特に相場材料がないにもかかわらず投資家心理が強まることもあります。
バイイングクライマックスを見極めるためには、上昇相場が長く続ているかどうか、過熱感が強まっていないか、過去の相場やファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)などから見て割高感が出ていないか、取引量(売買高)が急増していないか、などに注目することになります。
バイイングクライマックスをその時に判断するのは難しい
後から振り返ると高値圏での大量の買いはバイイングクライマックスだった、と判断するのは比較的簡単ですが、まさに上り調子の相場で大量の買いを伴って上昇した時に、今バイイングクライマックスが起きていると判断するのは難しいです。
もちろん、チャート分析などからバイイングクライマックスを分析することは不可能ではないと考えられますが、バイイングクライマックスだと思って売り(ショート)を仕掛けても上手くいかない場合があります。
バイイングクライマックスではなく上昇が続くこともある
もうバイイングクライマックスだと思っても、実際には相場の上昇が続いてしまうことがあります。相場の転換点を見極めるのは難しく、「頭と尻尾はくれてやれ」というような相場格言が示す通り、焦りすぎない方が良いことも多いです。
もう転換が近いと思っても、実際には上昇相場や下落相場は数年単位で長く続くことがあり、目立つような調整や戻りがないまま、上昇や下落のトレンドが継続することもあります。
そのため、先行きのファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)にも注意すべきだと考えます。先行きの経済状況の見通しが明るいのであれば、上昇相場の転換は訪れないかもしれません。
まとめ
- バイイングクライマックスとは、上昇相場の終盤で、投資家が過度に強気になり大量の買い注文が入る中で相場が大幅に上昇する現象を意味します。
- バイイングクライマックスの後は、買いが入らず、相場の下落が続く傾向があります。