生活に役立つお金の知識と情報です。

炭鉱のカナリアとは

記事作成日:2019年2月15日

炭鉱のカナリアとは、カナリアが有毒なガスが存在するとさえずるのを止めて鳴かなくなることに由来して、危険な状態を教えてくるものという意味があります。実際に炭鉱で働く労働者がカナリアを籠に入れて坑道に入り、カナリアの異常な行動がないかを確認することで、有毒なガスの危険を察知していました。

スポンサーリンク

金融における炭鉱のカナリアの意味

金融では、炭鉱のカナリアという言葉は、金融危機や株価の暴落などの市場の急変を事前に知らせるサインという文脈で用いられます。市場や経済に関する指標を炭鉱のカナリアと位置付け、異変が起きていないかどうかを確認することで、危機の前兆となっていないかを探ります。

炭鉱のカナリアの例

市場の危機を事前に知らせる炭鉱のカナリアとしては様々なものが注目されますが、市場の変動性を示す指数(VIX指数など)、有事の際に逃避先となりやすい金価格、世界景気に需要が左右される原油の価格、危機時に資金流出が発生しやすい新興国の債券や通貨、危機時に破綻が多くなるデフォルトリスクが高いハイイールド債(ジャンク債)、逆イールドが景気後退を示すとされる米国の長短金利差、オプション市場の強弱感を示すプットコールレシオ、先行性を示すとされる米国の小型株指数、中国の生産者物価指数(PPI)、マインド指標などが挙げられます。

  • 変動性を示す指数(VIX指数など)
  • 金価格
  • 原油価格
  • 新興国債券の利回り
  • 新興国通貨
  • ハイイールド債の利回り
  • 米国の長短金利差
  • プットコールレシオ
  • 米国の小型株指数
  • 中国の生産者物価指数
  • 経済のマインド指標

金融危機や株価の暴落には大抵前兆がある

自然災害や事件などによる場合を除けば、金融危機や株価の暴落には大抵の場合、何らかの前兆があります。何の前兆もなく突然金融危機や株価の暴落が発生するということはあまりないのです。

しかし、危機の前兆は全く気付かれないか、気づかれていても深刻に受け止められず軽視されていることが多いです。後から振り返ってみると、危機の前兆はあったと後付けの解釈をすることができますが、事前に危機の前兆に直面していても、それを深刻に受け止めて危機を予見することはなかなか難しいのです。

炭鉱のカナリアを活かすためには

金融危機や株価の暴落など市場の急変を事前に察知するため「炭鉱のカナリア」を活かそうとするのであれば、どのような指標が「炭鉱のカナリア」になり得るのかを先入観を持たずに検討することと、「炭鉱のカナリア」の異変を軽視しないことが重要です。

危機によって「炭鉱のカナリア」となり得るものは違うことがあるため、特定の指標にこだわってしまって視野が狭くなってしまうことは問題があります。経済や市場の異変を示すような兆候が素早く表れる指標にはどのようなものがあるのか、自分なりに検証することが大切です。

また、「炭鉱のカナリア」となるものを用意した場合、「炭鉱のカナリア」に異変が生じたら軽視しないことが大切です。実際に危機の兆候を目の当たりにしていても、それが危機の兆候であると気づけないことは案外多いのです。思い込みや先入観を排除して「炭鉱のカナリア」が鳴かなくなった事態を受け止める必要があります。

金融危機や株価の暴落から資産を守るには

リスクを過度に警戒してしまうと投資では儲けることができません。リスクが怖いであればリスクを取らなければいいからです。しかし、それでは投資にならないため、適度にリスクと向かい合うことが重要です。

「炭鉱のカナリア」によって危機を事前に察知できれば一番良いですが、危機は事前に察知できないことも多いということを踏まえて、資産や収入源は分散しておくことが重要です。つまり、危機が起こっても損失が拡大しないように、現金などの安全性資産と株式などのリスク性資産をバランスよく保有しておくことが大切です。

そして、「炭鉱のカナリア」が鳴かなくなるような事態になった場合は、決して軽視せず株式などのリスク性資産の保有比率を減らし、現金などの安全性資産の比率を増やすことが大切です。なお、ハイパーインフレなど現金を持っていることがリスクな場合もあるため、危機の種類によって何が安全なのかを見極めることも重要です。

まとめ

  • 炭鉱のカナリアとは、カナリアが有毒ガスがあると鳴かなくなることから転じて、危険の兆候を知らせてくれるものという意味があります。
  • 金融における「炭鉱のカナリア」は金融危機や株価の暴落などの発生を事前に知らせる兆候という意味で用いられます。

スポンサーリンク

【炭鉱のカナリアとはの記事は終わりです】

「資産運用|お金を増やす」のページに戻る

最近よく読まれているページ

関連コンテンツ

関連コンテンツ(一部広告を含む場合があります)

家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ