生活に役立つお金の知識と情報です。

クレジットクランチ(信用収縮)とは

記事作成日:2019年7月30日

クレジットクランチ(credit crunch)とは、信用収縮のことを意味し、融資先企業の業績悪化などによって金融機関の貸出姿勢が後退し、融資が手控えられることによって、経済全体のお金の流れが悪くなることを意味します。クレジットクランチ(credit crunch)の「クレジット(credit)」は信用、信頼、評判、「クランチ(crunch)」はかみ砕くこと、不足、危機といったような意味があります。

スポンサーリンク

クレジットクランチ(信用収縮)が起こる原因や背景

クレジットクランチ(信用収縮)は銀行などの金融機関が融資先に対して懸念を強めた場合や金融機関が他の金融機関に対して懸念を強めた場合に発生します。

例えば、融資先企業の業績の悪化、金融機関の破綻、巨額の貸し倒れ損失の発生、不動産や金融商品の価格下落による融資の担保価値の下落、政府や中央銀行の政策の変更、貸出規制など規制の実施などによってクレジットクランチ(信用収縮)が発生します。

融資先企業に貸したお金が戻らない可能性が強まったと判断すれば銀行などの金融機関はすでに行っている融資を回収しようとしますし(貸しはがし)、他の企業も危ないだろうと考えれば新たな融資を手控えるようになります(貸し渋り)。

金融機関同士の疑心暗鬼が生じた場合も同様です。一部の金融機関の経営に対する不安が強まった場合、銀行間市場(インターバンク市場)などでの資金のやりとりが手控えられるようになるため、銀行などの金融機関の活動は鈍っていくことになります。

最初は一見小さな問題と思えるようなことが、金融機関の懸念を高め、クレジットクランチ(信用収縮)につながることがあります。一部の金融機関や企業の業績の悪化が最終的に国や世界規模でのクレジットクランチ(信用収縮)となっていく可能性があるのです。

クレジットクランチ(信用収縮)の影響

クレジットクランチ(信用収縮)が発生すると、銀行などの金融機関から企業などに対して融資が行われなくなり、既に行われている融資が回収されるようになります。

融資が行われなくなると、新たな投資が行われなくなる、起業が少なくなる、資金繰りが困難になる企業が出てくるため倒産が増えるなどの悪影響があります。

既に行われている融資が回収されるようになると、融資を前提としていた経営が困難となり、やはり、企業の投資活動が停滞したり、資金繰りが難しくなって倒産する企業が増えたりするようになります。

クレジットクランチ(信用収縮)が発生すると、金融機関の融資だけではなく、貿易や企業間の取引にも影響します。取引相手が破綻するかもしれない、取引相手から資金を予定通り回収できないかもしれないという思惑が高まれば、取引量を減らす、取引条件を厳しくするなどの対応が行われるためです。そのため、景気への悪影響が出て、景気後退に結びつく場合があります。

クレジットクランチ(信用収縮)になると、株価は下落し、安全資産への逃避(質への逃避)から金利は低下することがあります。状況が深刻な場合には、銀行の破たんなどが相次ぎ、金融危機と呼ばれるような事態に発展していくことがあります。

クレジットクランチ(信用収縮)の緩和するための対応策

クレジットクランチ(信用収縮)は経済において銀行などの金融機関を中心に資金の流れが悪くなることによって発生します。銀行などか融資を行わなくなる、融資を回収することによって発生します。そのため、経済のお金の流れを良くすることによってクレジットクランチ(信用収縮)が緩和されることになります。

クレジットクランチ(信用収縮)を緩和するための対応策としては、お金が経済を巡るように中央銀行が資金供給を増やす、担保価値が下落しないように不動産価格や金融商品の価格維持を図る、金融機関の懸念を解消するために不良債権の範囲を確定させるといったことが挙げられます。

中央銀行が国債の買い入れなどによって資金を供給(量的緩和)することによって金融機関にお金が流れ融資が行われるようになります。

また、政府による不動産取引や金融商品の取引活性化策、中央銀行の政策金利の引き下げ、中央銀行による社債などの買い入れなどによって担保価値が維持されれば金融機関は融資の回収を急がなくなることがあります。

金融機関の債権を精査することによって危ない不良債権と健全な債権を区別し、不良債権に十分な引当金を積むことによって金融機関の疑心暗鬼が和らぐことがあります。

まとめ

  • クレジットクランチ(信用収縮)とは、金融機関の貸し出し姿勢が後退することによって、融資が手控えられるようになり、経済全体のお金が悪くなることを意味します。
  • クレジットクランチ(信用収縮)になると、企業の活動が鈍くなるため、景気後退となることがあります。

スポンサーリンク

【クレジットクランチ(信用収縮)とはの記事は終わりです】

「資産運用|お金を増やす」のページに戻る

最近よく読まれているページ

関連コンテンツ

関連コンテンツ(一部広告を含む場合があります)

家計・節約のおすすめページ

ページの先頭へ