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順張り・逆張りとは

記事作成日:2019年2月27日
最終更新日:2021年6月17日

順張り・逆張りとは

順張りとは、株価などの相場の流れが続くと想定して流れに合う売買を行う投資方法です。逆張りとは、株価などの相場の流れが変わると想定して流れとは反対の売買を行う投資方法です。順張り投資は、相場の流れがそのまま続けば利益を得られますが、流れが変わると損失になります。逆張り投資は、相場の流れが変わると利益を得られますが、流れが続くと損失を出してしまいます。

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順張りの意味

順張りとは、株価などの相場の流れに合わせて売買することを意味し、株価などが上昇している時は値上がりを期待して買い、株価などが下落している時は値下がりを想定して売る投資方法です。相場の流れ(トレンド)についていく(フォロー)ので日本ではトレンドフォロー戦略とも言われます。英語では「trend following」などと言います。

逆張りの意味

逆張りとは、株価などの相場の流れの反対の売買をすることを意味し、株価などが下落している時は反転して上昇することを期待して買い、株価などが上昇している時は流れが変わり下落することを想定して売る投資方法です。相場の逆に張るので逆張りで、日本ではカウンタートレードということがあります。英語では「contrarian investing」あるいは「contrarian trading」などと言います。

順張り投資のメリット

順張り投資のメリットについてです。

流れに乗ればよいから分かりやすい

順張り投資は相場の流れについていくので、初心者でも分かりやすい投資戦略であるといえます。もちろん、簡単に稼げるわけではありませんが、相場が上がっていれば買いで追随し、相場が下がっていれば売りで追随するので、分かりやすいと言えます。ただし、上手に流れに乗らないと利幅があまりとれないこともあります。

損切りがしやすい

順張り投資は損切りがしやすいことがメリットで、初心者にも取り組みやすい要因となります。順張りの場合、相場の流れが続くと想定して売買をしますが、相場の流れが続かず、買いの場合は購入した価格より一定程度下がった場合、売りの場合は購入金額より一定程度上がった場合は、読みを外したと判断し手じまいをして損切りすることができます。分かりやすい撤退基準を設定できるため、損切りがしやすいのです。

順張り投資のデメリット

順張り投資のデメリットについてです。

買い場の判断が案外難しい

順張り投資は相場の流れについていく投資戦略で流れについていくこと自体は分かりやすいのですが、いつから流れに乗るかということは案外難しいです。早く流れに乗ろうと思っても、流れが始まっているか分からない時がありますし、相場の流れができていると思った時には既に上昇あるいは下落した後で、取れる値幅余地が少なくなってしまっていることがあります。

相場の流れ(トレンド)はいつまでも続くわけではなく終わりがくる

株価に限りませんが、相場がずっと同じ方向に動き続けることは例外的な場合を除けばありません(倒産して下がり続ける場合などは例外です)。上昇していた相場もいつか上昇が止まり、下落していた相場もいつか下げ止まるのです。そのため、トレンドから降りるタイミングを間違えてしまうと儲けがなくなってしまうことがあります。

分かりやすい上昇相場や下落相場はいつもあるわけではない

順張りは、相場の上昇あるいは下落の流れ(トレンド)に乗る投資戦略ですが、いつも上昇相場か下落相場のどちらかであるとは限らず、どちらにも動かない、レンジ相場、ボックス相場もあります。また、誰の目にも明らかで分かりやすい上昇相場や下落相場ばかりであるとは限らず、分かりづらい上昇相場や下落相場もあります。

順張り投資の投資タイミング

順張り投資の投資タイミングはなかなか難しいですが、上昇時に買いから始めるのであれば、上昇相場の途中で一時的に安くなる押し目、直近の高値を更新した時、レンジ・ボックス圏の上限を突破した時、下落相場(下落トレンド)が上昇に転じた時が狙い目です。

売りから入るのであれば、下落相場の途中の短期的な自律反発の時、直近の安値を更新した時、レンジ・ボックス圏の下限を突破した時、上昇相場(上昇トレンド)が下落に転じた時を狙います。ただし、必ず当たるようなものはなく、外すこともあるため、相場の流れをよく見ることが大切です。

順張りで買いから入るタイミング

  • 押し目
  • 直近の高値更新
  • レンジの上限突破
  • 下落トレンドからの転換時

順張りで売りから入るタイミング

  • 短期的な自律反発
  • 直近の安値更新
  • レンジの下限突破
  • 上昇トレンドからの転換時

逆張り投資のメリット

逆張り投資のメリットについてです。

投資タイミングが比較的分かりやすい場合がある

逆張り投資を行う場合は、相場が行き過ぎたところを狙えばよいため、投資タイミングが分かりやすい場合がるのです。例えば移動平均線、ボリンジャーバンド、直近のレンジなどから大きく離れたと思われる時を狙って投資するのです。相場が行き過ぎた場合はどこかで戻すだろうと考えて投資をするので、投資に不慣れな人でも取り組みやすい場合があるのです。

読みが当たれば値幅を比較的取りやすい

逆張り投資は相場の反転を狙って投資をするため、読みが当たれば底や天井近くで取引を開始することができます。そのため、上昇や下落の値幅を取りやすく、大きな利益を生み出すことができる場合があります。

相場格言で「頭と尻尾はくれてやれ」というものがありますが、天井や底をぴたりと当てることは難しくても天井や底の近くで売買できることがあるのです。

逆張り投資のデメリット

逆張り投資のデメリットについてです。

上昇の天井や下落の底の見極めが難しい

逆張り投資は相場の反転を狙って売買を行いますが、上昇相場の天井、下落相場の底を見極めるのは難しい作業となります。上昇相場が天井を突き抜けてしまう可能性がありますし、下落相場が続いて底割れしてしまうかもしれないからです。過去の高値や安値、ボックス圏のレンジなどを参考にしても思い通り相場が反転するとは限らないのです。

損切りが難しい

逆張り投資は損切りが難しい投資方法です。なぜなら、逆張り投資は相場の反転を狙いますが、反転しなくてももうすぐ反転するかもしれないという期待を抱きやすいからです。

例えば、株価の下落が続いている時にもうすぐ反発すると思って買いを入れたとします。しかし、株価が下がり続けた場合、読みが外れたと判断しないで、もう少し待てば反発すると判断してしまうことがあります。そうなると損切りタイミングを逃してしまうばかりでなく、もうすぐ反発するはずだとナンピン買いを入れてしまうことさえあるのです。

逆張り投資の投資タイミング

逆張り投資では、株価上昇時は天井となって反落するタイミングを、株価下落時は底となって反発するタイミングを狙います。

移動平均線からのかい離が大きくなった場合、ボリンジャーバンドで3σにタッチした場合、RSIが20~30%あるいは70~80%に達した時、ストキャスティクスの%Kが20~30%あるいは70~80%に達した時、サイコロジカルラインが25%あるいは75%に達した時、騰落レシオが70%あるいは120%に達した時、直近の高値や安値などに到達し抵抗した場合、レンジ相場の上限や下限に到達した時などがねらい目と考えられます。

ただし、絶対的な指標はなく、外れることもあるため注意が必要です。相場の状況に合わせて、複数のデータを検討して、売買タイミングを探ることになります。

  • 移動平均線からのかい離
  • ボリンジャーバンドの3σ
  • RSIが20~30%/70~80%
  • ストキャスティクスの%Kが20~30%/70~80%
  • サイコロジカルラインが25%か75%
  • 騰落レシオが70%か120%
  • 直近の高値や安値に到達し抵抗を示した場合
  • レンジ相場の上限や下限

順張りと逆張りはどちらが良いのか

順張りと逆張りはどちらが良いかということはよく話題になりますが、結論から言うとどちらでもよく、自分に合ったスタイルを採用すればよいと考えられます。順張りも逆張りもどちらにも良い部分、悪い部分があり、優劣をつけるようなものでもないからです。

また、相場局面によって、相場の流れが続いているため順張りの方が稼ぎやすい場面や、相場の転換点に差し掛かっていて逆張りが効果を発揮する場面などがあります。

ただし、損切りが苦手な人は損切りがしやすい順張りを試してみるということが有効な場合があります。

まとめ

  • 順張りとは、相場の流れ(トレンド)に合わせて売買を行う投資方法で、株価などが上昇している時は買い、下落している時は売りを行います。
  • 逆張りとは、相場の流れとは反対の売買を行う投資方法で、株価などが下落している時は買い、株価などが上昇している時は売りを行います。

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【順張り・逆張りとはの記事は終わりです】

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