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為替変動リスクとは

記事作成日:2017年8月8日

為替変動リスクとは、為替レートの変動によって、投資している外国通貨建て資産を円換算した際の価格が変動するリスクのことをいいます。為替レートは、外国為替市場において、市場参加者の思惑、当事国の経済成長率、物価上昇率、経常収支などの国際収支、財政収支、金融政策、株価、金利などを背景に日々変動します。

為替変動リスクは同一の通貨における投資・交換では問題とならず、外国の通貨を国内の通貨に交換しないといけない場合に問題となるため、外国通貨建ての資産への投資で問題になります。

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為替変動リスクがある資産

外国通貨建ての資産には為替変動リスクがあります。国内資産(国内通貨建て資産)には為替変動リスクはありません。また、外国の資産であっても、国内通貨建て(円建て)で取引が行われるのであれば、直接的には為替変動リスクはありません。

外国通貨、外貨建て預金、外国株式(外貨建て)、外国債券(外貨建て)など外貨建ての資産(基本的には外国の資産)で為替変動リスクがあります。

なお、例外的な事例ですが、外国通貨建ての資産であっても、外国通貨建てのまま使用することが前提となる場合には為替変動リスクを考慮する必要はなくなります。例えば、外国通貨建てで何らかの支払いを行うための資産を投資して運用する時に、外国通貨建てで投資を行う場合です。

為替変動リスクは先進国通貨より新興国通貨が相対的に大きい傾向

一般的には為替変動リスクは、先進国通貨よりも新興国通貨の方が相対的に大きい傾向があります。先進国通貨よりも、新興国通貨の方が不安定な値動きをする場合があるためです。ただし、変動相場制を採用している場合に限ります。固定相場制や管理変動相場制の場合には、為替レートの変動が抑制されています。

為替介入などの場合には為替変動リスクに要注意

為替変動リスクは日々常に意識しなければいけませんが、特に注意を要するのが通貨当局(政府や中央銀行)による為替介入です。為替介入が行われると、一瞬にして為替レートが大きく変動するため、為替変動によって大きな収益や損失が出る可能性があります。

為替介入の可能性がある通貨で、為替変動リスクを大きくとっていると、予想外の損失を被る可能性があり注意が必要です。

為替変動リスクを抑制する方法

為替変動リスクは、為替予約と反対のポジション(持ち高)の構築、為替ヘッジの資産への投資などによって抑制することが可能です。外国株式(外貨建て)や外国債券(外貨建て)への投資において、為替変動によるリスク部分を取り除いて、株式や債券部分だけのリターンを得たいという場合に為替変動リスクの抑制が行われます。

為替変動リスクを抑制するということは、為替変動による損失を防ぐことになりますが、同時に利益も失うことになります。為替変動リスクを抑制しないでそのままリスクをとった方が儲かることもあります。

為替予約

まず、為替予約ですが、貿易取引等においては金融機関との相対の先渡取引による為替予約がよく用いられます。為替予約よって、将来の為替レートを現時点で予約することができ、貿易取引における為替変動リスクを気にしなくてよくなります。

反対ポジションの構築

続いて反対ポジション(持ち高)の構築ですが、外貨建ての借り入れ、金融デリバティブ(派生商品)の活用による先物取引・オプション取引、外国為替証拠金取引(FX)などにより、投資した為替のポジション(持ち高)と反対方向(逆方向)のポジション(持ち高)を持ったりすることで、為替変動リスクを抑制することができます。

例えば、外国株式を100ドル分持っている場合、100ドルの買いのポジションを持つことになりますが、FXで100ドル分の売りを出せばドルの買いと売りの収益・損失が相殺され(手数料、スプレッド等の影響を除く)、為替変動リスクを回避できることになります。

為替ヘッジの資産への投資

そのほか、投資信託への投資では為替ヘッジと呼ばれる為替変動リスクを回避する方法を採用した投資信託を選ぶことで、ヘッジコストの分収益が損なわれますが、為替変動リスクを回避することができます。ヘッジコストは追加でお金の支払いをするのではなく、投資信託の基準価格に自動的に反映されます。

個人投資家の場合はFXか為替ヘッジ付き資産

個人投資家が外貨建て資産の為替変動リスクを抑制して投資したい場合には、FXにより反対のポジションを形成するか、為替ヘッジ付きの投資信託を購入するのが現実的です。

外貨建て資産と含まれるリスクの関係

外貨建て資産と含まれるリスクの関係
資産の種類含まれるリスク
外国通貨為替変動リスク
外貨預金為替変動リスクと信用リスク
外国株式
(外貨建て)
為替変動リスクと株価変動リスク
外国株式
(為替ヘッジあり)
株価変動リスク
外国債券
(外貨建て)
為替変動リスクと金利変動リスク
外国債券
(為替ヘッジあり)
金利変動リスク

(備考)為替ヘッジを行う場合には、ヘッジコストが発生し、ヘッジコストが変動するリスクなどが生じます。

(出典)fromportal.comの担当者が作成

まとめ

  • 為替変動リスクとは、為替レートの変動によって外貨建て資産を国内通貨建て(円建て)に換算した場合の価格が変動するリスクのことをいいます。
  • 為替変動リスクは、外貨建て資産を保有する時に問題となりますが、為替変動リスクは反対ポジションの構築等で抑制することができます。

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【為替変動リスクとはの記事は終わりです】

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