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流動性プレミアムとは

記事作成日:2018年5月4日

流動性プレミアム(liquidity premium)とは、流動性が低い金融資産に対して投資家が要求する上乗せの期待収益率で、流動性が低い資産・銘柄と流動性が高い資産・銘柄があった場合、他の条件がほとんど同じであれば、流動性が低い方が換金するまでに時間がかかるなどの理由から投資家は高い期待収益率を要求するようになる傾向があります。

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流動性とは

流動性とは、換金のしやすさのことを指します。金融商品で取引市場が整備されているものは市場で即時に売買ができるため流動性は高いと言えます。

ただし、市場での売買があまり成立していないものは、売買が成立するまで時間がかかること、希望する価格での取引が成立しづらいこと、取引が少ないと僅かな注文で値が大きく動くことがあることなどから価格変動リスクが大きい場合があります。

取引所などがなく相対取引が中心の金融商品は流動性は一般的に低くなりますが、安定的に一定の売買が成立している金融商品であれば、それほど流動性は低くないと言えます。

満期までの期間が決まっている場合には、満期まで基本的に換金されないことになるため、満期までの間資金が拘束されるため、流動性が低いと言えます。ただし、途中で市場で売却する、買い戻してもらう、解約ができるなど換金する方法がある場合には、一定の流動性が確保できます。

ヘッジファンドなど一部の投資信託やファンドでは、解約時期に制限があり一定期間内に解約の手続きをとらないと解約ができない場合があります。また解約によって換金されるまでしばらく時間が必要になることもあります。

不動産などの実物資産で資産の個別性が強いものは、換金しようと思っても、取引相手が現れるまでに数日、数週間、数か月、数年かかる場合があり、流動性が低い場合があります。

流動性プレミアムは流動性の低さに対する対価

流動性が低いことは、投資家にとってはいざという時に換金できない、換金したい時に希望する価格で換金できない可能性がある、換金を待っている間に価格変動が発生してしまうリスクがあるなど、望ましいことではありません。

流動性が低い資産・銘柄に対しては、それだけ高い期待収益率(期待リターン)が得られないと投資がしづらいのです。流動性が高い他の資産・銘柄があればそちらに投資すれば済むからです。

流動性プレミアムは金利の期間構造(順イールド)にも影響

流動性プレミアムは金利の期間構造にも影響しているという考え方があります。長い年限の債券ほど満期までの期間が長いため、流動性が低いと考えられます。そのため、債券の残存年限が長くなるほど、流動性が低く、流動性プレミアムが発生するため、金利(利回り)が高くなるという考え方です。

順イールドのイールドカーブ

そのため、残存年限を横軸に債券の金利(利回り)を縦軸にして両者の関係をグラフに表現すると右上がりのグラフ、順イールドになるとされています。流動性プレミアム仮説という考え方です。流動性プレミアムはタームプレミアムが発生する要因の1つになっていると考えられます。

まとめ

  • 流動性が低い資産・銘柄と高い資産・銘柄があった場合、流動性が低い銘柄は投資家にとって不利になるため、期待収益率など他の条件が同じであれば、流動性が高い資産・銘柄が好まれます。
  • 流動性プレミアムとは、低い流動性に対して投資かが要求する上乗せの期待収益率(債券の場合は金利・利回り)を意味します。

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【流動性プレミアムとはの記事は終わりです】

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