戻り相場とは
記事作成日:2019年2月5日
最終更新日:2021年6月16日
戻り相場とは、投資において株価や為替レートなどの価格が一方向に動いた後で、反対の方向に戻る相場展開となることを意味し、通常は下がった後に上昇することを指します。通常は一瞬の反発は戻り相場といわず、ある程度の期間戻り基調が続く場合に戻り相場という言葉を用います。投資で失敗しないためには相場の流れを読んで、戻り相場に乗り遅れないことが大切です。
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戻り相場とは
戻り相場とは、株価や為替レートなどの価格が一方向に動いた後で、反対の方向に戻る相場展開となることを意味します。戻る動きが一瞬、一時的な場合は戻り相場とは言わず、ある程度価格が戻る期間が持続する時に戻り相場といいます。大きく価格が動いた後に一瞬反発する動きは戻り相場とは言いません。
例えば、しばらく株価の下落が続いた後で株価が底を打ち下落が止まった後で、株価が上昇して値が戻っていくような動きがしばらく続く場合は戻り相場となります。
株価が急落して、ある日一時的に大きく反発した場合は、これだけでは戻り相場とは言いません。一瞬戻っていますが、「相場」と呼べるほどの持続的な動きにはなっていないからです。
戻り相場は通常下がった後で上がる局面で使う
戻り相場は、理論的には価格が上がった後に下がっていく局面と、価格が下がった後で上がっていく局面の両方を意味しますが、通常は価格が下がった後で持ち直して上がっていく局面のことを戻り相場ということが多いです。上がった後に下がっていくことを戻り相場とはあまり言わないのです。
戻り相場となる要因
戻り相場となる要因として、テクニカル的な要因として価格の変動が行き過ぎてしまったために価格を戻す動きが働く場合と、相場を動かす材料に変化がある場合があります。
例えば、相場が行き過ぎてしまって極端に売られ過ぎてしまった場合は、特別の材料がなくてもしばらく値を戻す動きが続き、戻り相場となることがあります。
また、それまで価格を動かしていた要因がなくなる場合、別の価格を動かす要因が生じる場合には相場の流れが変わって戻り相場が生じることがあります。相場の重しとなっていた要因がなくなる場合、新たなプラス要因が生じる場合は、価格下落が止まって、価格上昇に転じて戻り相場となることがあるのです。
相場が一方向に動き続けることはほとんどない
相場は一方向に動き続けるということはほとんどなく、上がれば下がり、下がれば上がるということを繰り返します。株式会社が倒産して株式の価値がなくなるといったようなその資産の本質的がなくなることがない限り、価格が一方向に動き続けるということはほとんどなく、下がり続けていてもどこかで流れが変わることがあるのです。
そのため、相場の流れが変わったことにいち早く気づくことが投資で儲けるため、損をしないために重要になります。
戻り相場に気付かないと機会損失に
価格下落が続いていてしばらく戻らないだろうと思っていたら、戻り相場となり買い場を逃してしまったというようなことが起きてしまいます。価格下落が続いていると、しばらく下げ止まらないだろう、戻るのはだいぶ先になるだろう、と悲観的になってしまい、なかなか買い向かえないことがあります。
相場格言に「落ちてくるナイフはつかむな」、「へたなナンピンスカンピン」というような言葉もある通り、下げ相場ではなかなか買う勇気が持てないことがあります。
一方で、戻り相場になっていることに気付かないまま、慎重なままでいると、いつの間にか買い場を逃してしまい、機会損失となってしまうこともあります。
相場が一方向に動いている時でも、いつか相場の転換点がくると考えて、相場を動かしている材料、投資家の手口、相場で注目されるニュースなどに注目して、相場の流れが変わっていないかに常に気を配ることが大切です。
まとめ
- 戻り相場とは、投資において価格が一方向に動いた後、元の水準に戻ろうとする相場の動きを意味します。通常は価格が下落した後に、上昇して戻っていく相場のことを戻り相場といいます。
- 価格下落が続いた後で戻り相場になったことに気付かないまま、買いに慎重になっていると機会損失となってしまうことがあります。戻り相場に乗り遅れないよう、相場の流れを見極めることが大切です。