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ノーポジション(ノーポジ)とは

記事作成日:2018年5月4日
最終更新日:2021年6月16日

ノーポジションとは

ノーポジションとは、投資においてポジション、買いあるいは売りの持ち高、保有高、買い越し額、売り越し額を全く持たないこと、買いも売りもしていない中立的な状態、全てのポジションを解消した状態、であることを意味します。ノーポジションはノーポジと略されることもあります。ノーポジションでは、何も買いや売りをしていないため、市場価格が変化しても利益や損失は生じません。ただし、売買しておけば得られた利益を失う機会損失となることはあります。

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不透明感が強く確信が持てないため様子見でノーポジション

相場の不透明感が強いため上昇するとも下落するとも予想がつかない、重要なイベントを控えているため今後の相場展開が読めない、自分の相場観に自信がなく確信が持てないというような場合には、様子見をしたいためにポジションを持たず、あるいはポジションを解消して、ノーポジションになることがあります。

買いも売りもしない方が良いと考えられる場面や様子見をしたい場面でノーポジションとするのです。

休むも相場

休むも相場という相場格言があります。休むも相場とは、常に取引を行っていると冷静さを欠いてしまって全体が見えなくなってしまうので、時には相場から離れて冷静になる方が良いというような意味です。

ノーポジションになるということは休むも相場を実践することになります。常にポジションを取っていると、相場の変動で気が休まらず、落ち着かないので、時にはノーポジションになり、休むことも大切です。

例えば株式でノーポジションとは、買いも売りもしていない状態ということになります。株価の変動に心が掻き乱されることがないので、冷静になることができます。

個人投資家はノーポジションになれることが強み

年金基金やヘッジファンドなどの機関投資家は、報酬を得て顧客の資金を運用していることもあって常に運用を行い、成果を上げることが求められています。そのため、機関投資家は相場を離れて休むということができません。時にはポジションを解消してノーポジションになることもありますが、ずっとノーポジションでいる訳にはいかないのです

一方で、個人投資家はいつでも相場を離れることができ、休むも相場を実践できることが強みです。取引が続いて落ち着いて考えられなくなっている時、相場の先行きが分からず様子見をしたい時、予想に自信が持てない時などはノーポジションにすれば良いですし、ノーポジションを続けることも可能です。

自信がある時までノーポジションでいて、相場の先行きに対する確信度合いが強まってからポジションを取ればいいのです。焦らず勝負するタイミングを選べるということは機関投資家では難しく、個人投資家の強みなのです。

下落が予想される時はノーポジションではなく売りポジション

相場の下落が予想されるため、ポジションを持たないでノーポジションとなることがあります。しかし、相場が弱いと考えられる場合は、ノーポジションになるのではなく、売りポジションを持った方が合理的であると考えられます。

相場が下落すると予想しているのに、売りポジションを持たずにノーポジションとしているのであれば、売りの投資機会を逃していることになります。

もし、買いポジションしか持てないような取引しかできないのであれば、売りポジションではなくノーポジションでもやむを得ませんが、売りポジションを持てるような状態にして置くことで投資機会を増やすことができます。

ノーポジションは投資機会を逃している可能性も

ノーポジションで様子見ができることは、個人投資家の強みでもありますが、買いのポジションも売りのポジションも持たないことによって収益を上げる機会を逃してしまっている可能性があることは常に意識しておく必要があります。

もちろん、自信がない局面、不透明感が強い局面で無理にポジションを取る必要はありません。しかし、ノーポジションのままであるならば、現金(キャッシュ)からの利子を除いて、利益を上げることはできないので、ポジションを取る機会をうかがう姿勢が重要です。

ポジションを取らなければという焦りは禁物

ただし、ノーポジションでは投資機会を逃すからとポジジョンを取らなければと焦ってしまうことも問題です。ポジションを常に取っていないと落ち着かない、損しているような気分になるという場合は、逆にポジションを取ることに執着しすぎてしまっている可能性があるため、冷静になることが必要です。

他人のポジショントークに惑わされない

インターネットやSNSでは、自分のポジションに有利となるような言動(ポジショントーク)が行われることがあります。しかし、ノーポジである、買いポジであるなどのような他人のポジション動向に惑わされず、冷静な判断を行うことが大切です。自分に有利になるよう、都合の良いことしか言わない人もいるのです。

まとめ

  • ノーポジション(ノーポジ)とは、投資家が買いも売りも行っていない、ポジションをまったくもっていない状態のことを意味します。
  • 先行きの不透明感が強いなどの理由から様子見をしたい場合などにノーポジションとなることで、相場から離れて冷静になることができます。

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【ノーポジション(ノーポジ)とはの記事は終わりです】

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