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無リスク資産・無リスク利子率(リスクフリーレート)とは

記事作成日:2017年11月20日
最終更新日:2021年9月2日

無リスク資産・無リスク利子率(リスクフリーレート)とは

無リスク資産と無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)の意味や特徴についてです。無リスク資産とは、金融機関への預貯金や国債など元本が保証されている資産を意味します。無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)とは、無リスク資産に投資した場合に得られるリターンを指し、短期国債の金利(利回り)が用いられることが多いです。

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無リスク資産とは

無リスク資産とは、金融機関への預金・貯金やクーポン(利息)や元本の支払いの確実性が高い短い年限の国債など元本が保証されていて元本割れのリスクがほとんどない資産のことを意味します。将来得られる収益は変動するかもしれませんが、少なくとも元本が保証されている資産を無リスク資産といいます。

無リスク資産と安全資産の違い

無リスク資産は安全資産と意味が似ていますが、安全資産には元本保証がされている資産以外に、価格変動率が低い資産を含むことがあるため、厳密には同じ意味ではありません。無リスク資産は原則としてリスクがありません。安全資産はリスク資産と比較して相対的に安全ということで価格変動が小さい資産を指します。

  • 無リスク資産:無リスク資産のみ
  • 安全資産:無リスク資産+価格変動が小さい資産

MRFやMMFは無リスク資産か

MRFやMMFは、無リスク資産であると言って良さそうですが、必ずしも元本が保証されているわけではありません。MRFやMMFは公社債の投資信託ですが、安全性が高くなるよう短期の債券を中心に運用されているためほぼ元本割れを起こさないようになっています。

しかし、過去にMMFは元本割れとなったことがあります。MRFは証券口座における預金のような扱いになっているため事実上元本保証のような商品に近くなっていますが、完全に元本割れがないとは言い切れません。特殊な金利環境の場合や金融危機が発生した場合などは元本割れしないとは言い切れないのです。

とはいえ、極めて可能性が低いということを考えると国債も破綻しないとは言い切れないため、MRFやMMFは国債と同じように無リスク資産と考えても良いとみられます。

無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)とは

無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)とは、リスクがほぼない資産(無リスク資産)から得られる利子などのリターンの元本に対する割合(収益率)を意味します。無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)は、他にも非危険利子率、無リスク金利、安全資産利子率、無危険資産利子率、非危険資産利子率などと呼ばれることがあります。

無リスク資産には預金や国債があるため、利子率という言葉が付きますが、リターンには利子(クーポン)に限らず、投資によって得られるリターン全てが含まれます。

無リスク利子率は最低限得られるリターン

基本的には投資ではリスクをとらないとリターンは得られないのですが、世の中にはリスクがほぼない無リスク資産があり、無リスク資産に投資しても通常は僅かながらもリターンが得られ、これを無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)といいます。

無リスク資産への投資ではリスクをとっていないため、無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)は極めて低い最低限の水準となります。

無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)は無リスク資産への投資によってリスクを限りなく避けても得られるリターンであるため、誰もが最低限得ることができるリターンであるとも考えられます。

ポートフォリオ理論では無リスク利子率を超える部分の超過リターンに着目

ポートフォリオ理論では、各資産の期待収益率(期待リターン)についてどれだけ無リスク利子率(リスクフリーレート)を上回っているかに注目します。無リスク利子率はリスクを取らなくても得られるリターンなので、無リスク利子率を超えたリターン(超過リターン・超過収益率)部分が資産の本当のリターンと考えるのです。

無リスク利子率(リスクフリーレート)と超過リターン(超過収益率)

無リスク利子率は短期国債の金利(利回り)を使うことが多い

金融機関への預金も、金融機関がほとんど破綻しないと考えるか、あるいは事実上政府保証がある金融機関に預けると考えると、国債と同様に無リスク資産であると考えることができます。しかし、一般的には、預金・貯金の金利よりも国債の金利の方が高いため、通常は国債金利(利回り)をリスクフリーレートとします。

国債金利といっても、短期国債と長期国債ではリスクが異なります。短期の年限であれば、利子の支払いや元本の償還の確実性が高いと考えられるため、通常無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)には短期国債の金利(利回り)が用いられます。

まとめ

  • 無リスク資産とは、金融機関への預貯金や国債など元本が保証されていて、投資によるリスクがほぼ無い資産を指します。
  • 無リスク利子率(リスクフリーレート・安全利子率)とは、無リスク資産から得られる利子などのリターンの割合(収益率)を指します。

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【無リスク資産・無リスク利子率(リスクフリーレート)とはの記事は終わりです】

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