ポジションとは
記事作成日:2018年5月4日
最終更新日:2021年6月16日
投資におけるポジション(Position)とは、投資家が購入して保有している、あるいは借りてきて売却している(空売り)株式や債券などの有価証券、通貨、コモディティの額を意味します。株式や債券、通貨などの持ち高、保有高、買い越し額、売り越し額を意味します。ポジションは市場価格の変動に伴って、利益や損失が生じます。新しく、買いや売りをすることをポジションを取る、ポジションを持つ、ポジションを保有する、といいます。投資行動をすることはポジションを取ることなのです。
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ポジションという言葉は信用取引や先物取引、為替取引などで多く用いられる
信用取引、先物取引、オプション取引、外国為替取引(FXを含む)などで買い建てる、売り建てるなどの言葉を良く用い、ポジションという言葉も多用されます。買いや売りの建玉を持つことをポジションと呼ぶことが多いです。
ポジションは現物株式などあらゆる投資行動で使うことができる
信用取引や先物取引などでポジションという言葉は用いられますが、株式などの現物取引でもポジションという言葉を用いることができます。
例えば、現物取引で株式を購入することも買いポジションを持つことに他なりません。あらゆる投資行動についてポジションという言葉を用いることができるのです。
ポジションの使用例
ある株式を所有している場合には、株式の買いポジションを取っている、というように言います。信用取引で株式を空売りしていれば、株式の売りポジションを取っているというように言います。買いのポジションを買いポジ、売りのポジションを売りポジ、ポジションがないことをノーポジション、ノーポジということがあります。
ポジションの決済・ポジションクローズ
未決済のポジションのことをオープンポジション、ポジションを解消することをクローズまたはポジションクローズ、決済ずみのポジションをクローズポジションと呼ぶことがあります。ポジションの解消を手じまいということもあります。
ポジションを持たないことも一種のポジション
普段あまり意識されることはありませんが、株式などを買いも売りもしないで現金(キャッシュ)を保有しているということも、ポジションを持たないというポジションですし、もっと厳密に言えば、現金(キャッシュ)に対して買いポジションをとっていることになります。
両建てのポジション
リスクヘッジなどのために買いと売りの両方を行うことがあり、両建て(cross order, matched order)といいます。買いと売りの両方のポジションがあることになります。
ロングポジション・ショートポジション・スクエアポジション
買いポジションのことをロング、ロングポジジョンといい、売りポジションのことをショート、ショートポジションといいます。買いポジションも売りポジションもない状態のことをスクエア、スクエアポジションといいます。
- 買い→ロング
- 売り→ショート
- 買い売りなし→スクエア
ポジショントークとは
自分のポジションに有利となるような発言を行うことをポジショントークといいます。例えば、自分が買いポジションの場合には、買いを煽る、価格が上がるような言動をするというようなことがあります。
他の人の発言や振る舞いは、その人のポジションを有利にするためのものであって、十分な根拠や裏付けがない場合もあります。投資ではポジションに基づく発言、ポジショントークには注意が必要です。
まとめ
- 投資において、株式や債券などの有価証券、通貨、コモディティなどを買い持ちした金額や売り越した金額をポジションといい、新たに買いあるいは売りを行うことをポジションを取る、ポジションを持つといいます。
- ポジションという言葉は、信用取引や先物取引、外国為替取引(FXを含む)で良く用いられますが、現物の株式を購入することも株式の買いポジションを持つことに他なりません。金融商品などの取引一般にポジションという言葉を用いることができます。