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発行市場・流通市場とは

記事作成日:2018年5月13日
最終更新日:2021年9月2日

発行市場・流通市場とは

発行市場と流通市場の特徴や違いなどについてです。発行市場とは、国や企業などの発行体が資金調達のために発行する新規の株式や債券などの有価証券を投資家が購入する市場を意味します。流通市場とは、既に発行された株式や債券などの有価証券を投資家同士が売買して流通する市場を意味します。発行市場と流通市場は価格形成などにおいて相互に影響しあっていています。

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発行市場と流通市場の違い

発行市場と流通市場の違いは、発行市場は投資家から最初に購入する、流通市場は投資家同士で売買するということです。

発行市場と流通市場

  • 発行市場:発行体から購入(一次取得)
  • 流通市場:投資家間で売買(二次取得)

発行市場とは

株式や債券の発行市場とは、国や企業が資金調達のために発行する新規の株式や債券などを投資家に購入してもらう市場のことで、投資家は証券会社などの介して間接的に発行体(企業など)から購入するか、発行体(国など)に直接申し込みを行い購入するかして、株式や債券を購入します。

発行市場は、必ずしも具体的に開設されている特定の市場を指すわけではなく、概念的なものを指していることがあります。

発行市場では新たに発行された株式や債券を投資家が最初に取得することから、発行市場を一次市場(プライマリーマーケット)と呼ぶことがあります。投資家が新たに悪口された株式を購入することを一次取得と呼ぶことがあります。

また、IPO(新規公開株式)において、創業者が保有していた既に発行済みの株式の売出しを行う場合、新たに発行した株式を取引するわけではありませんが、一般的な投資家の間では取引が行われてこなかったものが初めて取引されることになるため、通常は発行市場での取引に含めて考えられています。

流通市場とは

株式の流通市場とは、株式や債券などを保有する投資家同士が売買を行って、株式や債券などが投資家の間を流通する市場を意味します。

流通市場では既に発行された株式や債券が投資家の間で取引されることから、流通市場を二次市場(セカンダリーマーケット)と呼ぶことがあります。投資家が流通市場で株式や債券を取得することを二次取得と呼ぶことがあります。

流通市場は、具体的に開設されている取引所を意味する場合(取引所取引)もありますが、具体的な取引市場がない場合でも、証券会社と投資家による相対取引(店頭取引などと呼ぶこともあります)などを通じて株式や債券などが流通している場合には、証券会社と投資家によって行われる取引の全体を指して流通市場と呼ぶことができます。

株式の場合には取引所取引が活発に行われることも多いですが、債券の場合には、銘柄の個別性が強いため、具体的な市場での取引よりも証券会社と投資家の相対取引となる傾向があります。

発行市場と流通市場は相互に影響している

発行市場と流通市場では、誰から取得するかという違いや申し込みの手順など取引形態に違いはありますが、価格形成においては相互に関係しています。発行市場と流通市場における価格は相互に影響を与えています。

また、流通市場における取引が活発に行われないと、投資家が自由に換金できなくなるため、発行市場で売れなくなってしまいます。発行市場で株式や債券が活発に発行されないと流通市場での取引が活性化しません。

債券の場合には、株式と比較すると流通市場での取引が活発ではないため、債券を取得する場合には途中での換金方法や換金のしやすさについて事前に十分確認しておくことが重要になります。取引所があるのか、取引は活発かどうか、投資家保護のルールは整備されているか、などを投資する前に確認しておくことが大切です。

まとめ

  • 発行市場とは、国や企業などが資金調達のために発行した新たな株式や債券などを投資家が最初に購入する市場を意味します。また、IPOで創業者が保有している発行済みの株式を売出す場合も通常は発行市場で行われると解釈されます。
  • 流通市場とは、投資家が保有している株式や債券などを投資家同士で売買する市場を意味します。流通市場は取引所で行われる取引所取引と、証券会社と投資家などで行われる相対取引による場合があります。

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【発行市場・流通市場とはの記事は終わりです】

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