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リバランスとは・リバランスの効果やメリットとデメリット

記事作成日:2017年9月29日

リバランスとは、資産運用において保有している複数の資産の保有比率が、資産価格の変動によって変化した場合に、資産の購入や売却(解約)によって当初の資産の比率に戻すことをいいます。つまり、ポートフォリオの資産配分比率を維持するための売買ということになります。

リバランス

例えば、当初4つの資産を同じだけ保有していて(各資産の比率は25%)、価格変動によって各資産の構成比率が変化した場合に、比率が増えた資産を売却して、比率が減った資産を購入し、最初の比率に戻します。

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リバランスによる効果・メリットとデメリット

リバランスは値上がりした資産を売り、値下がりした資産を買うことになることが多いです。もちろん、保有資産が全て値上がりしたり、全て値下がりしたりすることもあるため、厳密には相対的に価格上昇率が大きい(価格下落率が小さい)資産を売却し、価格上昇率が小さい(価格下落率が大きい)資産を購入するということになります。

分かりやすくするために単純化して、2つの資産を保有していて、片方が上昇し、片方が下落したとします。リバランスでは上昇した資産は売却し、下落した資産は購入します。これは利益確定売りとナンピン買い(あるいは押し目買い)をしていることになります。

リバランスは一方向に上昇・下落するトレンドがある相場に弱い

リバランスは、保有している資産の価格が一方向に上昇あるいは下落するトレンドがある相場に弱いという特徴があります。2つの資産を保有していて片方が上昇、片方が下落したとします。

上昇した資産を売却し、下落した資産を購入します。しかし、上昇した資産が更に上昇すると売却しないで保有したままの方が利益が大きくなります。下落した資産が更に下落したら追加購入した分損失が膨らみます。

つまり、相場が一方向に動いている中でリバランスを行うと、得られた利益を失い、損失を膨らましてしまうことになることがあるのです。リバランスは相場が一方向に動く時に弱い傾向があり、デメリットであるといえます。

リバランスはレンジ相場・もみ合い相場に強い

リバランスは、保有している資産の価格が一定の範囲内で上下に動くレンジ相場、一定の水準付近で上下を繰り返すもみ合い相場に強いという特徴があります。レンジ相場・もみ合い相場では資産価格は一方向には動かず、上昇したり下落したりして上下の変動を繰り返します。

2つの資産を保有していて片方が上昇、片方が下落したとします。上昇した資産を売却し、下落した資産を購入します。レンジ相場・もみ合い相場では、上昇していた資産は下落に転じ、下落していた資産は上昇に転じることがあります。

上昇していた資産が下落に転じるのであれば、下落する前に売却していれば高値で利益確定ができることになります。下落していた資産が上昇に転じる前に購入できるのであれば、安値圏で押し目買いができることになります。

レンジ相場・もみ合い相場ではリバランスはパフォーマンスを高める可能性がありメリットと言えます。

相場が一方向に動き続けることは珍しくリバランスが効果を発揮

資産価格の変動が、ずっと一方向に動き続けて、上昇が続く、あるいは下落が続くということは極めて珍しいと考えられます。上昇が続く例としては資産バブルがあり、上昇がしばらく続くことがありますがいつか転換点を迎えます。

そのため、リバランスを全く行わないよりも、リバランスをある程度行った方が、パフォーマンスが改善することがあります。

なお、例外的に下落が続く事例としては、企業が経営破綻して株価が下落を続けるといったような場合です。明確に破綻していなくても、将来の見通しが暗く、下落が持続することもあり得ます。この場合には、リバランスで下落した資産を買ってはいけません。

リバランスには売買手数料や税金が発生する場合も

リバランスを行う上で見過ごせないデメリットとなる可能性があるのが、売買などに関する手数料や税金です。保有資産を購入あるいは売却(解約)すれば、何らかの手数料が発生する可能性があります。

また、保有資産を売却した場合に利益が生じると税金が発生し、その分だけ再投資が行えない可能性があります。

リバランスはパフォーマンスを改善する効果が得られる場合もありますが、手数料や税金によって改善効果が一定程度相殺されることがあります。リバランスはリバランスによって得られる効果とコストを比較してどの程度行うのか決定する必要があります。

リバランスの方法

リバランスの方法には、購入と売却(解約)を組み合わせて当初の比率に戻すリバランス、比率が低くなっている資産の購入のみで当初の比率に戻すリバランス、比率が高くなっている資産の売却(解約)のみで当初の比率に戻すリバランスがあります。

最も基本的なのは購入と売却(解約)を組み合わせる方法ですが、積立投資や追加的に投資資金を投入する場合には売却(解約)を行わず購入のみでリバランスを行うこともあります。

購入と売却(解約)を組み合わせるリバランス

購入と売却(解約)を組み合わせるリバランスでは、当初の比率に正確に戻しやすいというメリットがあります。一方で、売却(解約)が発生するため利益が生じた場合などには税金が発生する可能性があります。

また、売却(解約)のために手数料が必要になる場合もあります。購入と売却(解約)の両段階で手数料が発生すると売買コストが相対的に高くなり、リバランスの効果を低減してしまうことがあります。

購入のみのリバランス

資産配分の比率が低下している資産を購入することで当初の比率に戻そうとするリバランスは、購入金額によっては資金が足りず本も比率まで戻せない場合があることがデメリットです。

ただし、買いしか行わないため、売却(解約)の税金や手数料が発生することがありません。

積立投資などで定期的に投資を行う場合、投資金額を不定期に増やしていく場合には便利な方法です。

売却(解約)のリバランス

資産配分の比率が高まっている資産を売却することで当初の比率に戻そうとするリバランスは、どんどん売却をしていくことになるため、投資資金を引き揚げる場合などにしか用いることができず、あまり一般的には行われません。

リバランスを行う目安・基準

リバランスを行う目安・基準には、一定の期間を目安とする方法、当初の資産構成比率からのずれの幅を基準とする方法、資産を追加投入する時に行う方法、相場動向に応じて任意に行う方法などがあります。

定期的にリバランス

一定期間ごとにリバランスをすると決めてリバランスをする方法です。1か月ごと、四半期ごと、半年ごと、1年ごとといったように定期的にリバランスを行う方法です。判断を必要とせず、定期的にリバランスが行われますが、相場動向やポートフォリオの比率などが考慮されないことが弱点です。

リバランスとリバランスの期間を短く設定すればリバランス回数は多くなりますが、不必要なリバランスが多くなってしまい、売買などん手数料や税金が多く発生する可能性があります。

リバランスとリバランスの期間を長く設定すればリバランス回数は少なくなり、売買などの手数料は抑えられますが、十分なリバランス回数が行われないとリバランスの効果が発揮されない可能性があります。

一定の比率など基準を決めてリバランス

資産配分の比率が当初の比率から一定以上乖離した(ずれた)場合にリバランスを行う方法です。例えば、最初の比率から10%ずれたらリバランスをすると決めたとします。当初「株式:債券」=「50:50」であった場合に、「60:40」や「40:60」になったらリバランスを行いますが、「55:45」や「41:59」ではリバランスは行いません。

当初の比率からどれだけ離れたかを基準にするため、基準に該当した場合にはある程度資産配分に偏りが生じている状態ということになり、ほとんど基準からずれてない時にリバランスを行うよりも、リバランスの効果が得られやすいといえます。

リバランスを行う乖離基準の幅を小さく設定すれば、すぐに基準に該当するためリバランス回数が多くなります。レンジ相場、もみ合いの相場であれば、こまめに利益確定売りと押し目買いが行われることになり、利益を得られる可能性が高まります。

ただし、トレンドがあって一方向に上昇したり、下落したりする相場では、価格が上昇する資産をどんどん利益確定売りで手放し、下落する資産をナンピン買いすることになるため、不利になる可能性があります。

リバランスを行う乖離基準の幅を大きく設定すれば、あまり基準に該当しなくなるためリバランス回数が少なくなります。リバランスの効果が得づらくなる可能性があります。

資金を追加投入する時だけリバランス

買いだけでリバランスを行う場合には、投資資金を追加で投入する時に必ずリバランスを行うという方法もあります。通常はリバランスを行いませんが、定期的あるいは不定期に投資資金を増やす場合に、構成比率が下がっている資産を優先的に購入します。

資金の投入状況によってはタイミングよくリバランスを行えないことがあること、資金が不足していると十分にリバランスができないことなどがデメリットです。

相場動向を見て判断するリバランス

定期的、あるいは乖離幅の基準などではなく、自らの判断に基づいてリバランスを行う方法です。相場が一方向に動くトレンド相場なのか、相場が一定の範囲内で動くレンジ相場・もみ合いの相場なのかを判断して、リバランスの実施の有無を判断します。

リバランスの実施が投資判断そのものになるため、相場動向の判断が重要になります。相場動向を常に追い続けて判断することになるため、投資に時間をかけられる人でないと難しいと考えられます。

リバランスをしないで持ち切り

一切リバランスを行わないという考え方があります。当初の比率からどれだけかけ離れた比率になっても、当初の比率には戻さず、持ち切ることになります。

一方向に相場が動く場合には、リバランスを行うよりも、リバランスを行わないで持ち切った方が利益が大きくなることがありますが、相場がずっと一方向だけに上昇するといったような状況はほとんどないため、リバランスを行わないよりもリバランスを行った方が結果的にパフォーマンスが向上することがあります。

まとめ

  • リバランスとは、資産価格の変動によって保有資産の構成比率が変化した場合に、資産の購入・売却(解約)によって元の構成比率に戻すことです。
  • リバランスは、資産価格が上下に変動するレンジ相場・もみ合い相場に強く、一方向に上昇・下落するトレンド相場に弱いという特徴があります。

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