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リフレトレードとは

記事作成日:2021年6月21日

リフレトレードとは

リフレトレードとは、リフレーション(リフレ)がしばらく続くとの見通しを前提に、リフレ環境下で値上がりが期待できる資産に投資をする投資行動のことを意味します。ただし、リフレトレードは明確な定義がある言葉ではなく、使っている人によって指す内容が微妙に異なっているため注意する必要があります。

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リフレーションとは

リフレーションとは、物価が持続的に下落するデフレーション(デフレ)から脱しているものの、物価が持続的に上昇するインフレーション(インフレ)ではない状態を意味します。また、景気後退後の回復の初期段階における物価上昇が緩やかな状態のことを意味する場合もあります。

リフレーション環境下では、経済の回復と物価の上昇を目指すため、積極的な財政出動や資金を金融緩和(量的緩和による資金供給や政策金利の引き下げ)が行われる傾向があります。そして、投資家は景気回復期待、物価上昇期待を高めていきます。

リフレトレードの意味

リフレトレードは、リフレ環境下で値上がりが期待できる資産に投資をする投資行動のことを意味します。リフレ環境下は、景気回復初期段階と考えることが出来ますので、景気回復、物価上昇を見据えた投資行動ということになります。

株式と債券では、景気が回復し、物価が上昇すれば、株価上昇が期待できる一方、金利は値上がりが予想されます。そのため、株式を買い、債券を売るという流れになりやすいと考えられます。

株式の中では、景気が回復すれば全般的に値上がりしますが、いわゆる景気敏感株、景気循環株(シクリカル)や割安感があるバリュー株とされる銘柄が恩恵を受けやすいと考えられています。

債券の中では、景気回復期待が高まれば、先行きのインフレ期待も高まっていくとみられ、より長い年限の金利ほど上昇圧力がかかりやすくなると考えられます。リフレトレードでは債券全般が売られやすく、利回りが上昇しやすいとみられますが、インフレと呼べるほどの状況ではないことから、残存期間が長い債券が売られやすく、イールドカーブはスティープかしやすいと考えられます。

ただし、リフレトレードといっても明確な定義があるわけではなく、リフレの状況下で行われやすい傾向がある投資行動ということに過ぎないため、人によってリフレトレードといった時にどのようなものを思い浮かべるかは一様ではありません。

リフレトレードの巻き戻し

リフレーションの環境がいずれ終わり、インフレーションの状況になるという時には、リフレトレードの巻き戻し(アンワインド)が発生すると考えられます。株式と債券の相対的な魅力度としては、株価上昇が行き過ぎていれば株式の魅力度が低下する可能性があります。また、株式の中でも景気敏感株、景気循環株(シクリカル)の魅力が落ちる可能性があります。

債券に関しては、インフレーション下では政策金利の引き上げが想定されるため、リフレの終わりが近づくのであれば、債券は売られても良さそうなのですが、債券が売られ過ぎていた場合、短期的には債券が買われることも考えられます。また、イールドカーブのスティープ化が行き過ぎていた場合は、いったんリフレトレードの投資ポジションの解消でフラット化が進むことも考えられます。

ただし、景気が回復し、物価が上昇する場面では、通常は金融緩和の解消、あるいは金融引き締めが想定されるため、債券は売られることになるため、中長期的な傾向としては、債券価格の下落、金利の上昇になると考えられます。

まとめ

  • リフレトレードとは、リフレ環境下で価格上昇が期待できる資産を購入する投資行動のことを意味しますが、明確な定義があるわけではなく、人によって意味する内容が異なります。
  • リフレトレードでは、景気回復の初期段階で、インフレ期待が徐々に高まることから、傾向としては株式が買われ、債券が売られやすいとみられます。

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【リフレトレードとはの記事は終わりです】

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