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織り込み済みとは

記事作成日:2018年4月17日
最終更新日:2021年6月18日

織り込み済みとは

織り込み済みとは、資産運用・投資で用いられる言葉で、株価や為替レートなどの相場を変動させるような経済指標やニュースなどの相場材料が発表前にあらかじめ相場に反映されてしまい、実際に明らかになってからは相場がほとんど反応しないような状態のことを意味します。「織り込み済み」という言葉は、「株価は既に材料を織り込み済み」といったような形で用います。

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株価などの相場は材料を噂や期待の段階で価格に反映させる

株価や為替レートなどにおいては、相場に影響を与えるような経済指標やニュース、イベントなどについては、前もって噂や期待の段階で予測・予想に基づいて相場に反映されていきます。

相場を変動させるような相場材料が、発表されるよりも前にあらかじめ相場に反映されることが「織り込み済み」と呼ばれる状態なのです。相場材料が発表された時点で、材料が既に織り込み済みとなっている場合はとても多いです。

事前にほとんど何も明らかにならなかったようなニュースやイベント、事前予想が割れていてコンセンサス(意見の一致、合意)が形成されていない経済指標などの場合には、事前に材料を織り込んでおくことが困難な場合もあります。

織り込まれると実際に発表されても相場の反応が限られる

株価や為替レートなどで相場材料が事前に織り込まれてしまうと、実際に発表されても相場の反応が限られてしまうことがあります。既に材料の影響が織り込まれてしまったら、発表された時点では既に材料としての目新しさ、新鮮さは失われており、もはや材料ではなくなってしまっているのです。

そのため、織り込み済みとなった材料は事実として発表されても材料とはならず、相場の反応は限定的となることがあります。

また、材料出尽くしと認識されると、当面材料はなくなるとの思惑から織り込みが進んだ方向とは逆方向に相場が動くことがあります。例えば、事前に好材料が織り込まれて相場が上昇してきた場合、事実の発表を受けて相場が下落に転じることがあるのです。

相場材料は織り込み済み度合いの見極めが大切

株価や為替レートなどの相場の材料になると思っていたイベントや経済指標であっても、既に相場に材料の影響が反映されていれば織り込み済みとなってしまい、それ以上は相場に影響力を持たなくなってしまいます。

とても良いニュース、良好な経済指標であっても、明らかになった時点で既に相場に反映されてしまっていたら、相場は何の反応も示さない場合があります。

そのため、経済指標やニュース、イベントなどの影響を予想して投資を行う際には、織り込み済みなのかどうなのかに注意が必要です。どの程度織り込みが進んでいるのか、既に織り込まれてしまった材料なのかどうかを見極めないと、相場が想定に反した動きとなることがあります。

まとめ

  • 資産運用・投資で織り込み済みという言葉が用いられることがありますが、相場に影響を与えるような材料が噂や期待を基に事前に相場に反映されることを意味します。織り込み済みとなった材料は事実として明らかになっても、市場は反応をしなくなります。
  • 相場材料はどの程度相場に織り込みが進んでいるのか、既に織り込み済みなのかを意識しておくことが大切です。既に相場に織り込み済みとなっている場合は、もはや相場材料とはならないのです。

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【織り込み済みとはの記事は終わりです】

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