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スキャルピングとは

記事作成日:2019年9月24日
最終更新日:2021年6月17日

スキャルピングとは

スキャルピングとは、数秒から数分の超短期間の取引を繰り返し行い、小さな利益を積み重ねていく手法で、手持ち資金よりも多額の取引ができるためレバレッジを掛けやすいFX(外国為替証拠金取引)などでよく用いられています。スキャルピングでは、取引の状況を注意深く観察し、僅かな値動きを見逃さずに売買を行うことで利幅を狙っていきます。どちらかというと投資というよりは投機と位置付けられる手法です。

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スキャルピングの意味

スキャルピングとは、数秒から数分の超短期間で終了する取引を繰り返し行い、利益を積み上げていく手法です。相場の短期間の価格変動によって生じる僅かな値幅を狙って取引を繰り返していきます。数秒から数分にかけての価格変動を狙うので、ファンダメンタルズを読む力よりも、相場の流れを読む力が求められます。

なお、スキャルピングは英語の「scalping」に由来しますが、「scalp」とは頭皮、頭皮をはぐという意味がありますが、転じてFXや株式などで利ざやを稼ぐという意味になっています。チケットを買い占めてプレミアを付けて高く売りつけることを意味する場合もあります。

スキャルピングのメリット

スキャルピングは1回の取引自体は短期間で終わるため取り組みやすいことやリスク管理がしやすいことなどがメリットになります。

スキャルピングはリスクを抑制しやすい

スキャルピングは一見、リスクが高いように思えるかもしれませんが、投資のポジションを持つ時間がごく短期間に限られているため、逆にリスクの管理がしやすいのです。取引時間外の出来事に影響を受ける必要がありませんし、経済指標や金融政策の発表など不透明要因となる相場イベントを避けることも容易です。

スキャルピングは短期間で取引が完了するため取り組みやすい

スキャルピングは通常数十秒から数分で取引が完了し、1回の取引がとても短時間で済みます。時間がない人でも空いた時間にちょっと取引をすることが可能です。そのため、取り組みやすいことがスキャルピングのメリットになります。取引が完了したら相場から離れても良いので、忙しい人でも取り組むことができます。

スキャルピングは取引回数が多くなるため1回ごとの取引の損切りをしやすくなる

スキャルピングは多数の取引を行うため、1回ごとの取引の勝ち負け(利益か損失か)に強くこだわる必要がなくなります。今回は損失を出したとしても次回は利益を出せばいい、というように割り切ることができるため、心理的に損切りへの抵抗感が薄くなり、損切りをしやすくなります。

スキャルピングは日を跨いで投資ポジションを持ち越さなくて済む

スキャルピングは数十秒から数分で取引を完了するので、日を跨いで投資ポジションを持つ必要がありません。日を跨ぐと取引時間外の出来事の影響を受けて価格水準が大きく変化することがありますし、値動きが気になってしまうなど精神的にも負担になることがあります。しかし、スキャルピングであれば日を跨がないので心理的な負担がなくなります。

スキャルピングのデメリット

スキャルピングは相場の流れを読めるようにならないと安定して儲けられないため初心者にはなかなか難しい方法であるということがデメリットです。

スキャルピングは相場の流れや投資家心理を読めるようにならなければ儲からない

スキャルピングは、相場の短期間の価格変動から値幅を狙う取引手法です。相場の流れや投資家心理を読めるようにならないと安定して儲けられません。テクニカル分析を使いこなしチャートを読めるようにならないとなかなか上手に売買できないため、初心者には難しいとも言えます。何となく売買しているだけだと、単に偶然上がったか、下がったかだけになってしまい投資で、投機でもなくなってしまいます。

スキャルピングは一瞬の迷いが投資機会を逃し損失を生んでしまう

スキャルピングは相場の一瞬の動きを見逃さずに利幅を狙う投資手法です。相場は常に動いているので、一瞬の迷いや僅かな判断の誤りによって、利益を得られるはずだった投資機会を逃してしまい、損切り(ロスカット)をし損ねて損失を生んでしまうことがあります。一瞬の判断、決断力が求められるのがスキャルピングなのです。

スキャルピングは取引回数をこなさなければいけない

スキャルピングは小さな利益を積み重ねていく投資手法なので、投資回数を増やさないと大きく儲けることができません。1回1回の取引は短時間で済みますが、スキャルピングである程度儲けようとする場合は、相場と向かい合う回数を増やさなければいけないので、精神的に疲れてしまうことがありますし、それなりに時間をかけなければいけません。

スキャルピングは僅かな値幅を狙うためレバレッジをかけるか大量の資金を投じないと儲からない

スキャルピングは多数の取引を行い、僅かな値幅からの利益を積み上げていく投資手法です。投資の儲けは「投資資金×収益率」で決まりますが、スキャルピングは数十秒から数分の取引で小さな値幅を狙うため1回の取引当たりの収益率は高くありません。そのため、多額の投資資金を投じるか、レバレッジをかけるかしないと設けることが難しいのです。

スキャルピングは業者によっては取引を拒否されてしまう場合がある

スキャルピングは短期間で多数の取引を繰り返すため、スキャルピングは投資というよりも投機であるため、取引業者によってはサーバーへの負担などを理由として取引を拒否される場合があります。特に儲けが大きい場合で、かつ取引時間が短期間の場合は目立ってしまい、取引業者が嫌がる場合があるのです。

スキャルピングは手数料が高いとコスト倒れになってしまう

スキャルピングは小さな値幅を狙って取引することになるため、手数料が高いと利益よりも手数料の方が高くなってしまい儲かりません。FXの場合はスプレッドが大きいと、より大きな値幅を狙わないと儲からないため、スプレッドが小さい取引業者を選ぶことが重要になってきます。

スキャルピングはファンダメンタルズの分析はあまり重要でなくなる

スキャルピングは基本的に数十秒から数分で売買が完了します。数十秒から数分の価格変動はファンダメンタルズ要因(経済の基礎的な要因)によって引き起こされることはほとんどないため、ファンダメンタルズ要因はあまり意味がなくなります。もちろん、相場の大きな流れを読むためにはファンダメンタルズ分析は重要になりますが、スキャルピングの1回ごとの取引では重要性は薄くなります。

まとめ

  • スキャルピングとは、数秒から数分の超短期間の取引を繰り返し行い、小さな利益を積み重ねていく手法です。
  • スキャルピングは1回の取引は短期間で終了するので取り組みやすいことやリスク管理がしやすいことなどがメリットですが、相場の流れが読めないと安定して利益を上げられないため初心者には難しいことなどがデメリットです。

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【スキャルピングとはの記事は終わりです】

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