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イールドスプレッドとは

記事作成日:2018年4月15日

イールドスプレッドとは利回りの差のことで、債券同士あるいは債券と株式の利回りを比較することによって、割安か割高かを見る指標になります。イールドスプレッド(yield spread)のイールド(yield)とは「利回り」、スプレッド(spread)とは「差」を意味します。債券同士の比較の場合はイールドスプレッドとは言わず、単にスプレッドということも多いです。

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債券と株式のイールドスプレッド(利回り差)の計算式

債券と株式のイールドスプレッド(利回り差)により、利回りを比較する場合には、債券全体と株式全体を比較して、どちらに割安感・割高感があるのか、投資妙味があるのかに用いられることが多いです。イールドスプレッドは次式のように債券の利回りから株式の利回りを差し引く形で通常計算されます。

イールドスプレッド=債券の利回り(10年債利回り)-株式の利回り(株式益利回り)

イールドスプレッドが大きいか小さいかによって債券と株式の相対的な魅力度が比較できますが、どちらが魅力的かを判断するようなイールドスプレッドの絶対的な水準はなく、時系列で推移を見た上で、相対的に比較することになります。

イールドスプレッドが相対的に大きい場合

イールドスプレッドが時系列で比較して相対的に大きいほど、株式の利回りが相対的に低く、債券の利回りが相対的に高いということになります。その場合、株式は相対的に割高で、債券は相対的に割安となり、相対的に債券の魅力度が高く、株式の魅力度が低いということになります。

イールドスプレッドが相対的に小さい場合

イールドスプレッドが時系列で比較して相対的に小さいほど、株式の利回りが相対的に高く、債券の利回りが相対的に低いということになります。その場合、株式は相対的に割安で、債券は相対的に割高となり、相対的に株式の魅力度が高く、債券の魅力度が低いということになります。

イールドスプレッドで用いる債券の利回り

債券の利回りは通常長期金利の指標となる10年国債利回りが用いられます。10年国債利回りは、取引量も多いため価格形成が適正に行われていて指標性があること、指標を入手しやすいこと、長期金利として債券のリターンを表現するのに適していることなどが理由です。

イールドスプレッドで用いる株式の利回り

株式の利回りは通常株式益利回りを使用します。株式益利回りとは、1株当たり利益÷株価で示され、1株当たりの利益の株価に対する割合を示したものです。株価=1株当たり利益(EPS)×株価収益率(PER)で示される通り、1株当たり利益は株価を左右する重要な要因です。

また、株式の利回りとして配当利回りが用いられることがあります。配当利回りとは、1株当たりの1年間の配当金÷株価で示され、配当の株価に対する割合を示したものです。ただし、配当利回りはあくまで企業が実施した配当による利回りであるため、配当政策によって左右されますし、企業の潜在的な株価上昇余地を示す企業の利益を反映したものでもありません。

債券と株式のイールドスプレッドの計算例

例えば、10年国債利回りが2.0%、株式益利回りが1.5%の場合は2.0-1.5=0.5(%ポイント)となります。

10年国債利回りが0.5%、株式益利回りが2.0%の場合は0.5-2.0=-1.5(%ポイント)となります。

この2つの場合を比較すると、イールドスプレッドが0.5(%ポイント)の時は債券が割安で株式が割高、-1.5%の時は債券が割高で株式が割安、となります。

債券同士のイールドスプレッド(利回り差)の計算式

債券同士で利回り(イールド)の差(スプレッド)によって、割高感・割安感を比較することもあります。債券同士の場合は、イールドスプレッドといわず、単にスプレッドということも多いです。

債券同士の利回りを比較する場合、基準として10年国債利回りを使用することが多いです。10年国債利回りは信用力が高く、流動性もあるため、基準となる指標として最適なのです。

10年国債利回りに対して、利回りが高いか低いかを見て割高感・割安感を比較します。債券同士のイールドスプレッドは次のような式になります。残存年限が異なる債券同士を比較することも可能です。残存年限が揃っている必要はありません。

債券同士のイールドスプレッド=割高感・割安感を判断したい債券の利回り-基準となる債券の利回り(通常10年国債利回り)

債券同士のイールドスプレッドが相対的に大きい場合

債券同士のイールドスプレッドが時系列で見て相対的に大きい場合には、比較している債券の利回りが基準となる債券の利回りよりも相対的に高いことになるため、割安感があります。

債券同士のイールドスプレッドが相対的に小さい場合

債券同士のイールドスプレッドが時系列で見て相対的に小さい場合には、比較している債券の利回りが基準となる債券の利回りよりも相対的に低いことになるため、割高感があります。

債券同士のイールドスプレッドは信用力の状態を示すことも

ある債券の利回りが基準となる10年国債利回りよりも大幅に高く、イールドスプレッドが大きい場合、債券の発行体の信用力が低下しているために利回りが急上昇して価格が下落している場合があります。

この場合のイールドスプレッドは一見割安と見えますが、信用力を勘案すると必ずしも割安とは言えない場合があります。

まとめ

  • イールドスプレッドとは、債券と株式あるいは債券同士のイールド(利回り)の差を意味し、債券と株式のイールドスプレッドの場合は10年国債利回り-株式益利回りで示されます。債券同士のイールドスプレッドの場合は通常、比較したい債券-10年国債利回りとなります。
  • 債券と株式のイールドスプレッドが大きい場合は相対的に債券が割安で魅力度が高いことになり、イールドスプレッドが小さい場合には相対的に株式が割安で魅力度が高いことになります。

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