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ロングショート戦略とは・メリットとデメリット

記事作成日:2019年2月22日

ロングショート戦略とは、買い(ロング)と売り(ショート)を組み合わせる投資戦略のことを意味します。割安な株式などを買い(ロング)、割高な株式などを売る(ショート)、することによって利益を狙います。ロングショート戦略は、単に買い(ロング)と売り(ショート)を同時に行うことを意味し、買いと売りが同じ割合である必要はなく、買い(ロング)が多いことや、売り(ショート)が多いこともあります。株式の場合は株式ロングショート戦略と呼ぶことがあります。ロングショート戦略はヘッジファンドの投資戦略の1つです。

いわゆる市場全体の価格変動(β)の影響を抑え、個別銘柄の超過収益(α)に注目して投資を行う投資戦略となります。ロングショートでは買いと売りは必ずしも同程度とは限らないため、βの影響が残ることもあります。

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ロングショート戦略が儲かる仕組み

ロングショート戦略では、割安な株式などを買い(ロング)、割高な株式などを売り(ショート)ます。一番理想的なのは、買った株式などが値上がりし、売った株式などが値下がりすることです。

この場合、買いと売りの両方から利益が得られます。しかし、買いと売りの株式などが両方上昇した場合や両方下落した場合にも利益が得られる可能性があります。

例えば資金の60%分株式Aを買い、資金の40%分株式Bを売る時に、株式Aと株式Bが両方値上がりしたとすると、株式Aの値上がりによる利益(騰落率×投資割合)が、株式Bの値上がりによる損失(-騰落率×投資割合:売りの場合は上昇分が損失になる)を上回れば儲かります。

なお、上記例では買いが60%、売りが40%と買いを多めにしているため、株式Aと株式Bが両方とも上昇した場合は、買いが多い分利益が出やすく、両方とも下落した場合は買いが多い分損失が出やすくなります。

ちなみに、買った銘柄が値下がりし、売った銘柄が値上がりした場合には、損失となります。

ロングショート戦略のメリット

ロングショート戦略のメリットは、市場全体の価格変動の影響を受けづらくできること、リスクを小さくできることです。

リスクが小さくなる

ロングショート戦略は買い(ロング)と売り(ショート)を組み合わせるため、市場の変動による影響が一定程度相殺されることによって価格変動が小さくなります。つまりリスクが小さくなるのです。

例えば、資金の75%で株式Aを買い、資金の25%で株式Bを売った場合に、株式Aが▲8%、株式Bが▲12%となると、株式Bは売りなので下落分が利益となることから、全体の騰落率は、▲8%×75%+12%×25%=▲3%となり、株式Aをロングするだけの場合(▲8%)よりも価格変動が抑えられています。

市場全体の価格変動を受けづらくなる

ロングショート戦略によって買い(ロング)と売り(ショート)を組み合わせると市場全体の価格変動は買いと売りで一定程度相殺されるため、影響を受けづらくなります。

ロングショートでは、市場全体で株価が上昇しても、下落しても影響を受けづらく、個別の銘柄がどれだけ上下したかが重要になってくるのです。

そのため株価の上昇局面だけでなく、株価の下落局面でも利益を出すことができるようになるのです。絶対収益を追求するタイプの投資戦略となります。

市場全体の価格変動の影響を受けることもできる

ロングショート戦略は、買い(ロング)と売り(ショート)が同じ割合でない場合もあり、買い(ロング)が多い場合も、売り(ショート)が多い場合もあります。

市場全体が上昇すると思えば買い(ロング)の割合を増やし、下落すると思えば売り(ショート)の割合を増やすことで、市場全体の価格変動(β)による利益を獲得することもできます。

個別銘柄の割高・割安に注目すればよくなる

ロングショート戦略は、個別銘柄が相対的に割高か割安かを見極めることができれば利益を上げられるようになります。株価全体が上がるか、下がるかは重要ではなく、買い(ロング)と売り(ショート)を行う個別銘柄が割高か割安かを当てることができればよいのです。

ロングショート戦略のデメリット

ロングショート戦略のデメリットは、価格変動の影響を抑えるため利益が低くなる、利益が低い分取引コストの負担感が高まるということです。

短期間で大きな利益を得るのは難しくなる

ロングショート戦略はリスクを抑える戦略であるため、短期間で大きく儲けようという場合にはあまり向いていません。買いと売りで市場の価格変動を一定程度相殺するため、損失を出しづらくなる分、利益も得づらくなるのです。

ロングショート戦略は長期的に安定的な利益を相場動向に関わらず狙う場合には向いていますが、短期間で大きく稼ぎたいという場合には向いていないのです。

取引のコストの負担感が高まる

ロングショート戦略は、リスクを抑える戦略であり、収益率が高くはないため、個々の取引の売買手数料や貸株料などのコストの負担感が高まりやすくなります。

例えば、取引開始から完了までの取引コストが1万円の場合、10万円程度儲かる場合と、100万円程度儲かる場合ではコストの1万円の重さが変わります。10万円儲かる場合は1÷10=10%となり、儲けに対するコストの負担感は10%ですが、100万年の場合は1÷100=1%となりコストの負担感は1%となります(前提を簡略化し、簡便的に計算しています)。

まとまった投資金額が必要

ロングショート戦略を行うためには、買いと売りの両方ができる必要があり、かつ、売りを行う場合は通常一定の資金量があることを求められるため、ある程度のまとまった投資金額が必要になります。少額の投資資金ではロングショート戦略の構築が難しい場合があります。

売りができなければいけない

ロングショートは、買い(ロング)だけでなく売り(ショート)も行うため、売り(ショート)ができるような資産で取引を行う必要があります。個人投資家による売りが容易にはできない資産ではロングショート戦略による投資ができない場合があります。

例えば信用取引では売りを行うために審査が行われる場合があり、審査結果によっては売りができない場合があります。

まとめ

  • ロングショート戦略とは、買い(ロング)と売り(ショート)を組み合わせて投資を行う戦略のことを意味します。必ずしも買い(ロング)と売り(ショート)は同じ割合である必要はなく、買い(ロング)が多くても、売り(ショート)が多くても問題ありません。
  • ロングショート戦略のメリットは、市場全体の価格変動の影響を受けづらくなり、リスクを抑えられるということなどです。一方、デメリットは、リスクを抑えるため利益も少なくなること、利益が少ない分だけ取引コストの負担感が高まることなどです。

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【ロングショート戦略とは・メリットとデメリットの記事は終わりです】

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