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国庫短期証券とは

記事作成日:2020年10月7日

国庫短期証券(Treasury Discount Bills:T-Bill、TDB)とは、満期までの1年以下(2か月程度、3か月、6か月、1年の4種類)の期間で発行される割引債で、国債の一種です。国庫短期証券は当初から満期までの期間が1年以下の割引債として発行されるものであって、10年などの長期国債の残存期間が1年以下となったものではありません。

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国庫短期証券の特徴

国庫短期証券には次のような特徴があります。

国が発行する債券

国庫短期証券は国が発行する債券です。国による支払いの裏付けがあるため、信用リスクが低い債券であると言えます。

満期までの期間が1年以内の短期

国庫短期証券は発行から満期までの期間が1年以内の債券となり、満期までの期間が2か月程度、3か月、6か月、1年の4種類のものがあります。国庫短期証券はもともと償還までの期間が6ヶ月と1年の割引短期国債(TB)と償還までの期間が2か月程度、3か月、6か月の政府短期証券(FB)を統合したもので、統合後はTBとFBの償還期間が受け継がれています。

割引債として発行される

国庫短期証券は保有期間中に利払いが行われない割引債として発行されます。債券は利払いの面から分類すると保有期間中に利払い(クーポンの支払い)が行われる利付債と利払いが行われない割引債に分類することができます。割引債は発行価格と満期時に償還される額面価格に差をつけることで満期時に利息に相当する金額を受けることができます。

個人は売買できない

国債には個人向け国債があり個人で購入することが可能です。しかし、国庫短期証券は個人では売買できないため、個人投資家が投資対象とすることはありません。国庫短期証券は日本銀行、銀行、証券会社、保険会社といった金融機関が取引を行います。

金利は短期金融市場の指標となる

国庫短期証券は国が発行する債券なので、短期社債と位置付けられ発行体企業が支払いの裏付けとなる電子CP(コマーシャルペーパー)や銀行などが支払いの裏付けとなるCD(譲渡性預金)と比べると、信用リスクによる金利の上乗せ分が最も小さくなります。

もちろん、国にも信用リスクがありますが、国内の他の主体と比べると通常は国の信用が最も高く、信用リスクによる金利への影響は最も低くなると考えられます(多国籍企業の信用リスクが高い場合があるかもしれないという例外は除きます)。そのため、国庫短期証券の金利は短期金融市場の指標として重要な意味合いを持ちます。

国庫短期証券はTB(割引短期国庫債券)とFB(政府短期証券)を統合したもの

国庫短期証券(Treasury Discount Bills:T-Bill)は、歴史的には財政制度上の位置づけが異なるTB(割引短期国庫債券、割引短期国債)とFB(政府短期証券)の2つの債券を統合して2009年から発行されるようになったものです。

TBは国債整理基金特別会計が発行する短期国債(借換債)、FBは国庫・特別会計等の一時的な資金不足を補うために発行される融通証券(資金繰り債)等で、財政制度上の位置づけは異なっていますが、流通の面からは短期の債券で似通った性質があることから統合されて発行されるようになりました。

まとめ

  • 国庫短期証券(T-Bill、TDB)とは、満期までの1年以下の期間で発行される割引債で、国債の一種です。
  • 国庫短期証券は銀行や証券会社などの金融機関によって取引が行われ、国庫短期証券の金利は短期金融市場の重要な指標となります。

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【国庫短期証券とはの記事は終わりです】

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