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ダイレクトレンディングとは・特徴やメリット・デメリットとリスク

記事作成日:2020年2月26日

ダイレクトレンディングとは、ファンドなどの主体が中心となり、規模が相対的に小さい中小企業などに対して行われる貸出のこと、あるいは投資対象としての貸出債権のことを意味します。ダイレクトレンディングは預金を原資として銀行が行う融資や、債券による資金調達とは異なります。ダイレクトレンディングは投資家の資金を基に、ファンドが中心となって、借入企業に直接的に貸付を行います。信用リスクや流動性リスクがある分、高いリターンが期待できる場合があることが特徴です。

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ダイレクトレンディングの特徴

ダイレクトレンディングは預金を原資とする銀行の貸出とは異なり、投資家による投資資金を背景としたファンドなどが中心となった貸出となることが特徴です。

ダイレクトレンディングは、相対的に規模が小さい企業を対象とした貸出となります。ただし企業規模が小さすぎると資金需要が少なくなるため、中堅企業、中小企業の中でも比較的規模が大きな企業が中心となります(いわゆるミドルマーケット)。発行体としての格付けを取得していない企業(あるいは格付けが低い企業)を対象とする貸出となり、相対的に信用リスクは高くなります。

ダイレクトレンディングは貸出元と借入企業の相対契約で貸出条件が定められ、通常は変動金利で有担保となります。満期までの期間は数年~10年程度となります。ただし、担保は不動産以外の場合もあります。また、財務制限条項(コベナンツ)が設けられることが多くなります。借入企業により満期の期日前に返済が行われる場合もあります。ダイレクトレンディングの貸出は通常は優先債務(シニア)とされます。

ダイレクトレンディングへの投資のメリット

ダイレクトレンディングに対する投資へのメリットとして、信用リスクや流動性リスクを負う代わりに相対的に高い利回りが期待できるということが挙げられます。流通市場がないため市場価格の変動の影響を受けづらいことも投資家のメリットと考える場合があります。

ダイレクトレンディングへの投資のデメリット

ダイレクトレンディングに対する投資のデメリットとして相対的にリスクが高い企業への貸付であることが挙げられます。好景気の時はデフォルト(債務不履行)が発生せず回収が問題となることはないかもしれませんが、不景気の時は投資した資金の回収が出来ない可能性があります。また、流動性が低いこともデメリットです。

ダイレクトレンディングとプライベートデットの違い

ダイレクトレンディングはプライベートデットの一種です。つまりプライベートデットの戦略の一つにダイレクトレンディングがあり、包含関係があることになります。

プライベートデットは、債券や銀行による貸出以外の貸出(に対する投資)を意味します。ダイレクトレンディングは。銀行が主体ではなく、ファンドなどが主体となって行う、中小企業などに対する貸出(に対する投資)を意味します。

ダイレクトレンディングとバンクローンの共通点

ダイレクトレンディングとバンクローンは貸出であるという点は共通しています。また、どちらも担保を設定することが多い、財務制限条項が定められることが多い、変動金利での貸し出しが行われる、といったことも共通しています。また、満期前に返済される可能性がある点も共通しています。

ダイレクトレンディングとバンクローンの違い

ダイレクトレンディングとバンクローンは貸出という共通点がありますが、中心となる主体や資金の出元、対象とする企業の規模、信用リスクの大きさなどに違いがあります。

主体や元の資金の違い

バンクローンは銀行が預金者から集めた預金を基に、銀行が中心となって行う貸出です。一方、ダイレクトレンディングは投資家から集めた投資資金を基にファンドが中心となって行う貸出です。バンクローンは預金が背景となっているため、預金が確実に預金者に返せるよう安全性への配慮が求められます。

格付けの有無の違い

バンクローンは発行体としての格付けがある企業に対して行われる傾向がある一方、ダイレクトレンディングは発行体としての格付けが行われていない企業に対して行われる傾向があります。

発行体の規模の違い

ダイレクトレンディングは格付けが行われないほど規模が小さい企業、あるいはリスクが相対的に大きい企業に行われる傾向があるということになります。ダイレクトレンディングはバンクローンよりも小口の融資となりますが、集めてまとめることで規模感を出すとともに、リスクの分散を図ります。

信用リスクの違い

ダイレクトレンディングとバンクローンはともに安全性が低い企業への貸出となりますが、バンクローンよりもダイレクトレンディングの方が更に信用リスクが高い企業への貸出となる傾向があります。

流動性の違い

バンクローンは流動性が低いながらも一応の流通市場があります。一方ダイレクトレンディングの流動性は基本的にありません。そのため、換金のしやすさが異なっています。ダイレクトレンディングはバンクローンと比べると流動性が低い、ということになります。

リターンの違い

バンクローンと比較すると、ダイレクトレンディングにおける融資の方が相対的にリスクが高いため、高い利回りを融資先に要求することになります。そのため、リスクが高いものの、ダイレクトレンディングの方が相対的に高い利回りが期待できます。

協調型か相対型か

ダイレクトローンは複数の銀行が協調して融資を行うシンジケート方式ではなく、貸出元と借入れを行う企業が相対(バイラテラル方式)で契約を結ぶ方式が中心です。一方、バンクローンは協調融資(シンジケートローン)となる傾向があります。

まとめ

  • ダイレクトレンディングとは、銀行以外のファンドなどが中心となって行う中小企業などに対する貸出のことを意味します。
  • ダイレクトレンディングは、信用リスクや流動性リスクが相対的に高いというデメリットがある反面、リスクを負う分だけ高いリターンを期待できるというメリットがあります。

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【ダイレクトレンディングとは・特徴やメリット・デメリットとリスクの記事は終わりです】

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