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プライベートエクイティ(PE)投資の特徴とメリット・デメリット

記事作成日:2017年9月13日
最終更新日:2021年12月31日

プライベートエクイティ(PE)とは

プライベートエクイティ(Private Equity:PE)投資の特徴とメリット・デメリット、投資方法、プライベートエクイティファンドの種類についてです。プライベートエクイティ投資とは未公開株式投資のことで、通常はプライベートエクイティに直接投資するのではなく、プライベートエクイティに投資するプライベートエクイティファンドに投資を行います。

日本では主に機関投資家がプライベートエクイティファンド投資を行っています。個人投資家によるプライベートエクイティ投資は、プライベートエクイティ投資を行う投資信託に投資することが現実的ですが、数が限られているため、日本におけるプライベートエクイティ投資は敷居が高いと言えます。

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プライベートエクイティ投資(PE投資)とは

プライベートエクイティ(Private Equity:PE)とは非上場企業の未公開株式のことで、プライベートエクイティ投資(PE投資)とは未公開株式に投資することです。未公開株式に直接投資することができる場合もありますが、通常はプライベートエクイティに投資するプライベートエクイティファンド(PEファンド)に対して投資をします。

プライベートエクイティ(PE、未公開株式)への投資はオルタナティブ投資(代替)の一種です。従来型の株式投資では上場している企業の上場株式(公開株式)への投資が行われていましたが、オルタナティブ投資(代替投資)として未公開株式(プライベートエクイティ)への投資が行われます。

プライベートエクイティファンド(PEファンド)の種類

未公開株に投資するファンドには、ベンチャー企業に投資をするベンチャーキャピタル、企業を買収して高い企業価値を持たせてから売却するバイアウトファンド(バイアウトファンドはPEファンドの様に広い意味で用いられる場合があります)、経営不振の企業の立て直しを行う企業再生ファンド、経営破綻したあるいは経営破綻しそうな企業の株式を買い取るディストレスファンド(ディストレストと表記されることもあります)などがあります。

また、投資家からプライベートエクイティを買い取るセカンダリーファンド、メザニン投資を行うメザニンファンドもあります。

  • ベンチャーキャピタル
  • バイアウトファンド
  • 企業再生ファンド
  • ディストレスファンド
  • セカンダリーファンド
  • メザニンファンド
プライベートエクイティファンドの種類

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは、創業したばかりの企業に対して投資を行うファンドです。

ベンチャー企業の経営者は、資金提供者に経営に深くかかわって欲しくないと思っていることも多く、資金は提供して欲しいけれど、経営にはあまり口を出してほしくないという傾向があります。そのため、ベンチャーキャピタルは過半数よりも少ない比率の株式を保有することが多くなります。

ベンチャー企業の成長段階には、人によって分け方が異なりますが、シード(準備期)→アーリー(スタートアップ)(初期)→ミドル(グロース・エクスパンション)(中期、成長期)→レイター(後期、安定期)といったような段階(ステージ)を辿ります。

早い段階で投資すればするほど、成功した際のリターンは大きくなりますが、リスクも大きく、ハイリスク・ハイリターン投資になります。一方で、成長が始まっているミドルやIPO(新規株式公開)が近いレイターの段階であれば、相対的にリスクは小さくなりますが、リターンも少なくなってしまいます。

ベンチャー企業への投資は、基本的にハイリスク・ハイリターンとなり、バイアウトファンドよりも更に長くなることが一般的です。

バイアウトファンド

バイアウトファンドとは、事業がある程度軌道に乗っていてある程度成熟している非上場企業の株式を買い取って、経営に参画し、企業価値を向上した上で株式の売却によって利益を得ることを目指すファンドです。基本的には企業価値向上を目指して経営に参画するために過半数以上の株式を買い取ることになります。

企業価値を高めるために一定の期間が必要となるため、投資期間が長期間となることが一般的です。

企業の経営者や事業の責任者が株式を買い取る場合にはMBO(マネジメント・バイアウト、Management Buyout)といい、外部の買収者が経営者を送り込むことをMBI(マネジメント・バイ・イン、Management Buy-in)ということがあります。

金融機関から資金を借り入れ、少ない手元資金で買収を行い、レバレッジをかける場合にはLBO(レバレッジド・バイアウト、Leveraged Buyout)といいます。

企業再生ファンド(事業再生ファンド、ターンアラウンドファンド)

企業再生ファンド(事業再生ファンド、ターンアラウンドファンド)とは、経営不振に陥っている非上場企業の株式を買い取って、経営に参画することで、企業再生・事業再生を支援し、企業価値を高めて株式を高く売却することを目指すファンドです。

経営不振企業に対する債権を買い取ってデットエクイティスワップ(債務の株式化:DES)を行う場合や、企業再生・事業再生により債権の回収を目指す場合もあります。

経営不振に陥っている企業の株式は安く買い取れる場合があるため、企業再生・事業再生を果たすことができれば、大きなリターンが得られることがありますが、経営不振に陥っている企業への投資はリスクが高い傾向があります。

事業の成長性を高めることで再生を図る場合をターンアラウンド、リストラなどの固定費削減によって再生を図る場合をワークアウトと呼ぶ場合もあります。

ディストレスファンド

ディストレスファンド(ディストレストファンドと表記される場合もあります)とは、経営破綻した企業に対する債権(ディストレス債権)や経営破綻した企業の株式や債券(ディストレス証券)を買い取り、債権を転売するか、企業価値を高めて購入した株式や債券から利益を得ることを目指すファンドです。

経営破綻した企業に対する債権を金融機関から買い取って転売を目指すファンドは、不良債権ファンドと呼ばれることがあります。

景気が良い時には経営破綻企業が少なく、投資案件自体が少なくなってしまう場合があります。また、金融機関の融資が厳格化し不良債権があまり発生しなくなると、投資案件が少なくなってしまうことがあります。

経営破綻企業に対する投資は専門的な知識が必要となるほか、不確実性が高くなるため、一般的にリスクが高い投資になる傾向があります。

セカンダリーファンド

プライベートエクイティ投資の形態として、非上場企業の未公開株式を他の投資家から買い取るセカンダリーがあります。他の投資家が未公開株式(プライベートエクイティ)を換金など何らかの理由で手放したいと考える時に、買い取ることで利益を上げることを目指します。

企業価値向上や企業再生の中間段階で買い取ることになるため、投資期間が短くなる、リスクを抑えやすくなるなどのメリットが得られることがあります。

プライベートエクイティについてセカンダリー投資を行うファンドをセカンダリーファンドと呼びます。

メザニンファンド

プライベートエクイティ投資に類する投資方法としてメザニン投資と呼ばれる投資方法があります。メザニン(Mezzanine)とは中二階、一階と二階の間という意味がありますが、メザニン投資は、非上場企業の通常の債券・ローンよりも返済順位が劣る劣後債や劣後ローンに投資を行います。

劣後債や劣後ローンは通常の債券・ローンよりは優先順位が劣りますが、株式よりは優先されるため、債券と株式の中間的な投資形態となります。そのためメザニン(中二階)投資と呼ばれます。

メザニンに投資するファンドをメザニンファンドと呼びます。

プライベートエクイティ投資の特徴やメリット

プライベートエクイティ投資の特徴やメリットについてです。

単なる資金提供でなく経営に関わる

プライベートエクイティ投資では、単に資金を提供するだけにとどまらず、経営に参画する、経営陣に助言を行うなど何らかの形で経営に関わることが一般的です。

必要になった時点で資金が投資される

プライベートエクイティへの投資では、常時非上場企業に対して投資が可能ということは少なく、事業資金が必要になった時点で資金が投資されることになります。

プライベートエクイティファンドは、プライベートエクイティに投資するために必要になった時にファンドの投資家に資金の提供を求めます。必要になった時に資金を求めることをキャピタルコール方式と呼びます。

投資期間が長くなる

プライベートエクイティファンドによるプライベートエクイティ投資は一般的に投資期間が長くなります。企業価値の向上や企業再生は短期間では難しく、ある程度の時間が必要になるためです。

高いリターンを期待できる場合がある

未公開株式への投資は創業の早い段階から関与することになるため、企業価値の向上余地、伸びしろが大きく、上場株式から得られる平均的なリターンよりもよりも高いリターンが期待できる場合があります。

もし、上場株式よりも低いリターンしか期待できない場合には、未公開株式は不確実性が高くリスクが大きいため、投資対象に適さないということになります。

プライベートエクイティ投資のデメリットやリスク

プライベートエクイティ投資のデメリットやリスクについてです。

個人投資家は投資が難しい

個人投資家がプライベートエクイティに投資することは難しいということが課題です。プライベートエクイティに直接投資するためには特別な人的な関係が必要になります。

プライベートエクイティファンドに直接投資する場合には、多額の資金が必要となるほか、そもそも投資ができるプライベートエクイティファンドを探すことが難しい場合もあります。プライベートエクイティに投資している投資信託も存在しますが、まだ日本で購入できる投資信託は数が限られています。

換金性や流動性が低い

プライベートエクイティ投資は自由に好きなタイミングで換金できるというわけではなく、未公開株式の流通は限られている場合があり、換金性や流動性が低くなります。

プライベートエクイティ投資の換金性・流動性が低いため、プライベートエクイティに投資するプライベートエクイティファンドの換金性・流動性も低くなることがあります。

利益を得られるタイミングが不透明

プライベートエクイティ投資では、いつの時点で利益が得られるか不透明な部分があります。投資した企業の価値向上や再生が順調に進まない場合、利益を得るまでに想定以上の時間がかかる場合があります。

不確実性が高くリスクが大きい

プライベートエクイティ投資では、成熟していないベンチャー企業や経営不振の企業、経営破綻した企業に投資する場合があります。しかし、ベンチャー企業、経営不振の企業、経営破綻した企業に対する投資は不確実性が高く、リスクが大きいといえます。また成熟企業への投資の場合でも、思ったような企業価値向上ができない場合があり、リスクがあります。

運用担当者によって成果が大きく変わり得る

プライベートエクイティ投資では、プライベートエクイティファンドが投資先企業の経営に関わることになりますが、企業価値向上や企業再生のため専門的な知識や高い能力が求められることになります。プライベートエクイティファンドの担当者次第で運用成果が大きく変わる可能性があります。ファンドに対する目利きが非常に難しいと考えられます。

プライベートエクイティへの投資方法

プライベートエクイティに投資するための方法については、直接プライベートエクイティ(未公開株式)に投資する、プライベートエクイティファンドに投資する、投資信託の形になったプライベートエクイティファンドに投資するという方法が考えられます。

直接プライベートエクイティに投資するためには、投資先企業の関係者と特別な人的関係が構築されていなければ投資が難しく、投資のリスクも大きいと言えます。案件を見つけること自体が難しいと言えます。

プライベートエクイティファンドに投資するためには、通常はまとまった資金が求められます。また、投資対象となる適切なプライベートエクイティファンドを見つけることも難しい場合があります。適切な運営が行われているかなどを確認する必要があります。

個人投資家としては、投資信託となったプライベートエクイティファンドに投資するのが一番現実的ですが、日本ではプライベートエクイティに投資する投資信託は数が限られています。

  • プライベートエクイティに直接投資
  • プライベートエクイティファンドに投資
  • プライベートエクイティに投資する投資信託に投資

まとめ

  • プライベートエクイティ(Private Equity:PE)とは非上場企業の未公開株式のことで、プライベートエクイティ投資(PE投資)とは未公開株式に投資することです。通常はプライベートエクイティに投資するプライベートエクイティファンド(PEファンド)に対して投資をします。
  • プライベートエクイティファンドには、ベンチャーキャピタル、バイアウトファンド、企業再生ファンド、ディストレスファンドなどがあり、ハイリスク・ハイリターンであること、換金性や流動性が低いことなどが特徴です。

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【プライベートエクイティ(PE)投資の特徴とメリット・デメリットの記事は終わりです】

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