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板情報の見方と歩み値

記事作成日:2015年8月10日
最終更新日:2021年12月11日

板情報の見方と歩み値

株式投資を行う際には、リアルタイムで相場の注文状況が分かる板情報を活用することで効率的に売買の注文を行うことができます。板情報の見方について説明しています。板情報とはその時点での買いと売りの注文の価格と株数を表にしたものです。歩み値とはある銘柄が何時何分にいくらで何株約定したかを時系列で示したものです。

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板情報とは

板情報とはその時点での買いと売りの注文の価格と株数を表にしたもので、証券会社から提供されています。通常は売りと買いで各8つの価格の注文を見ることができるようになっています。これを上下8本値の気配値というように言います。

板情報

気配値とは

気配値とは板情報に表示されている買いや売りの注文の指値のことを言います。最も高い買い注文の値段を買い気配値、最も安い売りの注文を売り気配値という場合があります。

すぐに指値で買いたいのであれば売り気配値を指値に、売りたいのであれば買い気配値を指値にして注文を出すことになります。

歩み値とは

歩み値とはある銘柄が何時何分にいくらで何株約定したかを時系列で示したものです。歩み値を見ることで、株価がどのように動いているか、取引された株数はどのくらいか、というようなことを把握することができます。

成行注文は注文されるとすぐに約定してしまうため、板情報では成行注文の相手となった注文が消えることで成行注文があったことに気づくかもしれませんが、注文が取り消された場合と区別がつきません。その場合は歩み値をみることで相場の流れをつかむことができます。

歩み値

板情報の見方

板情報の見方についてです。

指値の目安が分かる

板情報では買いと売りの注文の株数と気配値が表示されています。そのため、板情報を見ればどのくらいの値段なら指値注文でも約定しそうかということが分かるため、指値注文を出すときの値段の目安が分かります。

寄り付きの株価を想像できる

寄り付き前であれば、買いと売りの注文の多さから大体どのあたりの価格で寄り付くかを想像することができます。ただし、寄り付き直前に大量の注文が出れば買いと売りのバランスは崩れるので想像とは違った相場展開になる場合があります。

買いと売りのどちらに勢いがあるか

買いの注文株数が多ければ買いに勢いがあり株価が上昇していく可能性がありますし、売りの注文株数が多ければ売りに勢いがあり株価はなかなか上昇しづらいでしょう。売りと買いの注文の多さから買いが優勢なのか売りが優勢なのかをなんとなくつかむことができます。

ただし、注文を出さずに機会を伺っている投資家もいますのであくまでも参考程度にとどめておきましょう。板情報では買いが優勢に見えても株価がどんどん下がっていってしまう場合もあります。

特定の価格に大量の注文

特定の株価に大量の注文が入っていればその価格が株価の抵抗線になっている可能性があります。例えば大量の買い注文が100円で入っていれば、なかなか100円以下には株価は下がらないでしょう。

ただし、対応する大量の注文が出てしまうと抵抗線が破られ株価が一気に動く場合もあります。上記の場合であれば、100円の売り注文だ大量に出された場合、100円の買い注文が無くなるので一気に株価が動く可能性があります。

注文が少ない板情報に注意

買いや売りの注文量が少なく、注文と注文の値幅が開いているときは要注意です。ちょっとしたまとまった数の注文で大きく株価が動く可能性があるからです。

特に成行注文でまとまった数の注文を出してしまうと、買いであれば想定していた以上に高い価格で買ってしまう場合もありますし、売りであれば想定していた以上に安い価格で売ってしまう場合があります。板情報から注文が少なく気配値の値幅がある銘柄では成行注文は慎重に行いましょう。

なお、注文の値幅が開きすぎていてそのまま約定すると値動きが大きくなる場合など更新値幅を超えてしまう場合は板情報に「特」と表示されることがあります。これは特別気配値と呼ばれるもので一旦取引を成立させないでおいて急激に価格が変化しないように時間をかけて値段が更新されていきます。

注文が偏っている場合

特別なニュースなどが出たため、ある銘柄の板情報で極端に買いか売りに注文が偏っている場合にも注意が必要です。買いか売りのどちらか一方が殺到していて、注文が偏っている場合更新値幅を超えて株価が動いてしまうような場合には特別気配値となりますし、値幅制限まで上昇するか下落してしまえば価格がストップ高かストップ安となり値段が動かなくなってしまいます。

注文が偏っている場合は、引けで比例配分となる場合もあり、思うように株式を買ったり売ったりできない場合がありますので注意しましょう。また、買いか売りに注文が偏っていても株価が動いてバランスが一度取れると逆方向に動くこともあるので要注意です。

まとめ

  • 板情報とはその時点での買いと売りの注文の価格と株数を表にしたものです。歩み値とはある銘柄が何時何分にいくらで何株約定したかを時系列で示したものです。
  • 板情報や歩み値を見ることで相場の動きを把握することができます。

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【板情報の見方と歩み値の記事は終わりです】

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