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小型株効果とは

記事作成日:2019年12月26日

小型株効果とは、時価総額が小さい小型株は時価総額が大きい大型株と比べて、相対的に高いリターン(収益率)を得られる傾向があることを意味します。小型株効果は、理論的に説明が難しいものの経験的にあることが分かっているアノマリーの一つとされています。小型株効果は、小型株は成長余地があることや、情報の少なさや倒産リスクの高さなどから割安位に放置されやすいことから生じるという説明がされています。

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小型株効果が生じる理由

小型株効果が生じる理由としては様々な説がありますが、成長余地が大きいから、信用リスクが高いため割安に放置されやすいから、流動性が低いため割安に放置されやすいから、情報が少ないため割安に放置されやすいから、などが挙げられます。割安に放置されている場合、正しく評価されると一気に値上がりする可能性があります。

小型株は成長余地が大きい場合があるため

小型株は企業の規模が小さく発展途上であって、今後の成長の余地が大きい場合があります。今後事業が拡大し、利益の成長が見込めるのであれば、株価は大きく値上がりする可能性があります。

大型株は時価総額が大きく成熟した企業が多い反面、小型株は規模が小さく成長の余地がある企業が多いことから、小型株のパフォーマンスが良くなっている可能性があります。

信用リスクが高いため割安に放置されやすい

小型株は、大型株と比べる会社の規模が小さいことから、財務状況に余裕がない場合があります。また、事業分野が狭いため事業分野が不振に陥ると存続の危機に陥ってしまうことがあります。そのため、小型株は大型株と比べると、会社の経営基盤が安定しておらず、倒産のリスクが高い、つまり、信用リスクが高いとみられてしまうことがあります。

一般的に信用リスクが高い銘柄は、信用リスクが低い銘柄と比べてより高いリターンが求められます。同じ程度のリターンが見込まれる銘柄が二つある場合、銘柄によって倒産のリスクが違うならば、倒産リスクが小さい銘柄が選ばれます。そのため、倒産リスクが高い銘柄は、高いリターンが見込まれないと投資対象として魅力的だと映らないのです。

そのため、小型株は信用リスクの高さから手を出しづらくなってしまい、割安に放置されてしまうことがあるのです。このことを信用リスクプレミアムがあるともいいます。

流動性が低いため割安に放置されやすい

小型株は、大型株と比べると時価総額が小さく、株式の取引が活発ではないため、流動性が低い傾向があります。売買が活発ではなく流動性が低いと、売りたいと思った時にすぐに売却できないことがありますし、注文が薄いため少額の取引でも大きく値が動いてしまうことがあるため、希望する株価で取引ができないことがあります。つまり、大型株と比べると小型株は相対的に取引がしづらいと言えるのです。

もし、同じようなリターンが期待できる銘柄が二つあったとして、片方は流動性が十分で取引がしやすいけれど、もう片方は流動性が低く取引を成立させづらいとしたら、普通は流動性が高い銘柄が選ばれます。取引がしづらいのであれば、その分だけより多くのリターンが見込めない限り、投資が手控えられてしまうからです。

そのため、小型株は流動性の低さから投資が手控えられてしまうことがあり、割安に放置されてしまうことがあるのです。このことを流動性プレミアムがあるとも言います。

銘柄の情報が少なく割安に放置されやすい

小型株は時価総額が小さく、注目度合いが低いと言えます。小型株は大口の売買注文をこなすのが難しいことから、機関投資家が敬遠する傾向があります。また、取引量が少なければ証券会社にとっても手数料収入につながりづらくなります。そのため、セルサイドの証券会社やバイサイドの運用会社などに所属する株式アナリストなどは小型株の分析をあまり行わず、銘柄に関する情報が少なくなりがちです。また、小型株は規模が小さい企業なので、ニュースなどで取り上げられる機会も相対的に少ないと言えます。

そのため、小型株は銘柄に関する情報がほとんど得られないため、将来性や業績・財務状況などが正しく評価されず、割安に放置されてしまうことがあります。

小型株効果は常に有効とは限らない

小型株効果は相場局面によって強く表れる場合もあれば、全く現れない場合もあるため注意が必要です。相場によってどのような銘柄が買われやすいか、買われづらいかということは変わってくるため、小型株が不人気となってしまい、小型株効果が得られない場合もあります。また、小型株の中には倒産リスクが高い銘柄もあることに注意が必要です。

小型株効果が実際に得られる場合があるものの、絶対的なものではないということを理解しておく必要があります。

小型株投資ではボロ株の悪影響に注意

小型株の中には成長が見込めず、業績が振るわないために時価総額が伸びない銘柄もあります。将来性がなく、業績や財務状況が悪いため、時価総額が低い銘柄を購入しても高いリターンを望むことは難しいです。マネーゲームの状態となって乱高下することはあるかもしれませんが、基本的に値上がりは期待しづらいと考えるべきでしょう。

小型株効果を狙う場合、業績や財務状態が悪いため倒産の危険性が高い、いわゆる「ボロ株」を掴んでしまうと、小型株効果の恩恵を受けることが出来なくなってしまいます。小型株指数に対する投資や小型株を組み入れた投資信託の投資では「ボロ株」が含まれてしまうことがあります。また、自分で個別銘柄を選んで投資する場合でも誤ってボロ株を掴んでしまうことがあります。

複数の小型株に投資をしていても、その中にボロ株が含まれると、小型株効果が削がれてしまいます。最悪の場合、ボロ株は倒産銘柄になってしまうことさえあります。そのため、小型株効果を狙う場合はボロ株を掴まないように注意する必要があります。

まとめ

  • 小型株効果とは、時価総額が小さい小型株は時価総額が大きい大型株と比べて相対的に高いリターン(収益率)が得られる効果のことを意味します。小型株効果は理論的な説明が難しいものの経験的に分かっているアノマリーの一種であるとされています。
  • 小型株効果が生じる理由については、小型株は成長余地が大きいこと、情報の少なさや倒産リスクの高さ、流動性の低さなどから割安に放置されやすいために生じるという説明がされています。

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【小型株効果とはの記事は終わりです】

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