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小型株とは・小型株投資のメリットとデメリット

記事作成日:2019年12月23日
最終更新日:2021年11月26日

小型株とは

小型株とは、上場している銘柄の中で相対的に時価総額が小さい銘柄のことを意味します。小型株は時価総額が小さく、売買注文が薄くなりやすいため、大口の売買注文がでると、急激に価格が変化することがあります。そのため、機関投資家は投資をせず、個人投資家が売買の中心となっていることがあります。小型株は、値動きが軽く、ハイリスクハイリターンとなる傾向があり、個人投資家の一部に人気があります。

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小型株とは

小型株とは、上場している銘柄のうち、相対的に時価総額が小さい銘柄を意味します。株式市場に上場している時点で大企業であることは間違いないのですが、上場している企業の中にも規模の違いがあります。時価総額が大きいものを大型株、小さいものを小型株といい、中間が中型株となります。中型株と小型株をまとめて中小型株ということもあります。

株式市場の規模や上場している企業の時価総額は国や株式市場によって異なるので、大型株、中型株、小型株という分類は相対的なものとなります。国内市場で見た場合の大型株と、世界的な規模で見た場合の大型株は異なってきます。

小型株の特徴

小型株の主な特徴は値動きが大きくなりやすい、機関投資家が投資対象としない場合がある、ということが挙げられます。

流動性が低く売買が成立しづらいことがある

小型株は時価総額が小さく、機関投資家が参加を避ける傾向があるため、売買の注文が薄くなりがちです。売買注文の数量が少ない、指値が飛び飛びになっていて連続していないといったようなことがよくあります。そのため、注文を出しても希望する株価ではなかなか約定しない場合があります。成り行きで注文を出した場合には思わぬ値段で取引が成立してしまうこともあります。

値動きが大きくなりやすい

小型株は時価総額が小さいため、時価総額が大型株と比較すると注文の数量が少ない、注文の値が飛び飛びになっているなど、売買注文が薄いことがあります。売買注文が薄いと、まとまった資金が入った時に一気に売買が成立して急激に株価が変動してしまうことがあります。特に買いあるいは売りの一方向にまとまって注文が入ると、ストップ高、ストップ安になりやすいという特徴があります。そのため、大型株と比べると小型株は値動きが良く、値幅を狙って取引がしやすい場合があります。

個人投資家が取引の中心になる傾向

小型株は、大量の投資資金が流入あるいは流出すると流動性が低いため短時間で急激に株価が変化する可能性があること、大量の注文を出した場合には希望する株価の範囲内で取引が成立しない可能性があります。そのため、多額の資金を運用しているため大口の売買を行う必要がある機関投資家は小型株での運用を避ける傾向があり、小型株は個人投資家が売買の中心となっていることがあります。

機関投資家がカバーしないため割安な銘柄があることも

小型株は機関投資家が投資対象としていない場合があり、機関投資家向けの証券会社のアナリストや運用会社のアナリストなどが調査対象としてカバーしていない銘柄が多くあります。機関投資家が投資対象としている銘柄は、アナリストが日々注目して分析しているので、割安だと判断されると放置されずに買われてしまいますが、小型株の場合、あまり注目されていないため割安なまま放置されているような銘柄を見つけやすいことがあります。

将来性や成長力が期待できない銘柄もある

小型株は潜在的な成長力を秘めた銘柄と、成長が難しいため小型株のまま時価総額が大きくならない銘柄があります。また発展途上の企業であれば先行きに期待が持てますが、市場が小さい、競争力が低い、斜陽産業であるなどの理由から株価が伸び悩んでいるため小型株のままである銘柄もあります。成長力がなく将来性に期待が持てない小型株は、割安だと思って買ったとしてもずっと株価が上がらないままということがあります。

景気が良い時にはあまり気にならないかもしれませんが、景気が悪くなった場合は倒産リスクが高い場合もあります。

他の銘柄とは異なった動きをする場合がある

大型株は機関投資家が活発に売買を行うため、世界的な株価の動きに左右されやすい傾向があります。一方で小型株は機関投資家はあまり売買を行わず、個人投資家が売買の中心となることも多いため、独自の値動きをすることがあります。株式市場全体の動きとは異なった動きをすることがあるのが小型株の特徴の1つです。

小型株投資のメリット

小型株投資のメリットは、小型株の値動きは大きくなることがあるため銘柄選択に成功すれば大きな利益を上げられることです。また、機関投資家がカバーしていない銘柄が多数あり、思わぬお宝銘柄を発掘できる場合もあることもメリットです。個人投資家が値幅を狙って投資を行う場合、小型株投資は有力な選択肢の1つとなります。

小型株投資のデメリット

小型株投資のデメリットは、価格変動リスクが大きいことです。小型株投資は読みが当たれば大きな利益を得られますが、外れれば大きな損失を出してしまうことがあります。いわゆるハイリスクハイリターン投資になりやすいのがデメリットになります。また、いくら割安だと言っても、将来性がない銘柄はずっと安いまま株価が上がらないということもあるのがデメリットとなります。そのほか、売買が成立しづらい場合があることもデメリットです。

まとめ

  • 小型株とは、上場している銘柄の中で相対的に時価総額が小さい銘柄を意味します。
  • 小型株は、機関投資家が投資を避ける場合がある、値動きが大きくなりやすい、ハイリスクハイリターンになりやすい、という特徴があります。

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【小型株とは・小型株投資のメリットとデメリットの記事は終わりです】

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