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優待利回りとは

記事作成日:2018年4月18日
最終更新日:2021年12月2日

優待利回りとは

優待利回りとは、株主優待の価値(金額に換算できる場合)を株式の購入金額で割った値のことをいいます。株主優待制度とは、ある時点で株式を保有している株主に対して配当金とは別に自社の商品・サービスを提供したり、割引券や優待券などを提供したりする制度のことで、株式の保有数などによって内容が変わる場合があります。優待利回りは、株主優待のお得感を示す指標です。

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優待利回りの計算式・求め方

優待利回りは、1年間の株主優待の金額(金額に換算できる場合)を株主優待が得られた株式の購入金額(投資金額)で割ることによって求めることができます。優待利回りを求める計算式は次の通りです。なお、優待利回りは、配当利回りとは異なる概念であることに注意が必要です。

  • 優待利回り=株主優待の金額(換算額)÷株主優待を得た株式の購入費用

株主優待を受けることができる株数は様々なので、1株当たりの優待金額というような形での計算は困難で株主優待によって得られた金銭的な利益の金額を、株主優待を得ることができた株式の購入費用で割ることによって求めます。

株主優待は可能な範囲で金額に換算します。商品やサービスが提供される場合はその商品やサービスを購入した場合の金額、または商品を売却した場合の金額などが考えられます。割引券や優待券の場合は、割引・優待される金額、または割引券や優待券を金券ショップなどで売却した場合の金額などが考えられます。

優待利回りの計算例

一定の時期に100株を保有している場合には3,000円分の株主優待券が得られるとします。この銘柄の購入時の1株当たりの株価が1,500円だった場合、3,000÷(1500×100)=0.02=2%となります。

優待利回りの注意点

優待利回りに関する注意点についてです。

配当利回り+優待利回りで考えることが大切

優待利回りだけに目を向けていてもいけません。株式投資で得られるのは株主優待だけではなく、配当金もあります。そのため、配当利回りと優待利回りの合計で、お得感があるかどうかを判断する必要があります。

株価が下落するほど優待利回りは上昇する

優待利回りは「優待金額÷購入額(株価×株式数)」で計算できますが、株価が下落すると、優待内容が全く変わっていなくても優待利回りが上昇することに注意が必要です。

優待利回りが高いと感じる場合でも、株価下落の結果優待利回りが高くなっているのではないことを確認することが大切です。

配当利回り+優待利回りが高くても株価の変動で打ち消されることがある

配当利回り+優待利回りが高いため、魅力的に見える株式であっても、株価がそれ以上に変動すれば、配当利回り+優待利回りを超える下落となってしまうこともあります。

「配当利回り+優待利回り」が高い場合でも、株式の場合は価格変動が大きいため、債券投資のような安定的な収入が得られるわけではないことに注意が必要です。

株主優待は突然内容が変わることやなくなることがある

株主優待は突然株主優待の内容が変わったり、株主優待自体がなくなったりすることがあるため注意が必要です。今までと同じ株主優待が今後も同じように得られると考えるのは問題があります。

株主優待の内容や換金性に注意

株主優待の内容や換金できるものかどうかにも注意が必要です。株主優待の内容が自分が求めていない商品・サービスで、直接的に役に立たない場合は、何らかの方法によって換金することになります。しかし、株主優待が換金できないのであれば株主優待によって何の利益も得られない場合があります。

まとめ

  • 優待利回りとは、株主優待の価値(金額に換算できる場合)を株式の購入金額で割ったものです。
  • 株価が下落すると優待利回りは上がることに注意が必要です。優待利回りだけでなく、配当利回りと合わせて考えることが大切です。ただし、株価の変動は配当利回りや優待利回りを大きく上回ることもあり、配当利回り+優待利回りが高いからといって必ず儲かるという訳ではありません。

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【優待利回りとはの記事は終わりです】

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