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リパッケージ債(リパ債)とは

記事作成日:2019年9月10日

リパッケージ債とは、既に発行されている債券などの有価証券を担保として、その有価証券から生じるキャッシュフロー(お金の流れ)を、金融デリバティブなどを利用して別のキャッシュフローが発生するように組み替えた債券(仕組債)で、特別目的会社(SPC)などを利用して発行されます。既にある債券などが特別目的会社などによって別の債券に組み替えられ、リパッケージ(包み直し)されたものがリパッケージ債です。リパッケージ債は、リパ債とも呼ばれます。

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リパッケージ債(リパ債)の仕組み

リパッケージ債は、既に発行されている債券などの有価証券を担保として組成されます。特別目的会社(SPC)などが、元の有価証券を購入して有価証券を担保にして別の新たな債券を発行します。

元の有価証券から得られるキャッシュフロー(利息や償還金など)を、スワップ取引などの金融デリバティブ取引を利用して、別のキャッシュフローに変換します。例えば、変動金利を固定金利にする、外貨建ての利息を円建ての利息にするといったような形です。そして、変換したキャッシュフローをリパッケージ債を購入した投資家に提供するのです。

リパッケージ債は、リスク特性などの関係から元の債券に投資が難しい投資家が投資できるようにキャッシュフローとそれに伴うリスクを組み替えたものです。リパッケージして別の債券にすることで投資しやすくしているのです。

リパッケージ債(リパ債)の仕組み(元の債券の取引)

リパッケージ債(リパ債)の仕組み(リパッケージ債の取引)

リパッケージ債のメリット

債券のリスクが変わり投資しやすくなることがある

リパッケージ債は元の債券のままでは投資をしづらい投資家のために、債券のキャッシュフロー(お金の流れ)を変換し、投資家が投資しやすくしています。例えば、変動金利が嫌な投資家には固定金利に変換して提供する、外貨建てが嫌な投資家には円建てに変換して提供するといったような形です。

リパッケージ債にすることで元の債券とはリスクが異なる債券となり投資しやすくなることがあるのです。価格変動リスクが小さくなる可能性もあります。(ただし、別のデリバティブのリスクなどが発生することがあります。)

リパッケージ債のデメリット

元の発行体とデリバティブ取引相手の信用リスクがある

リパッケージ債では発行体は特別目的会社(SPC)を設立するなどして信用リスクを減らすため発行体の信用リスクが問題となることは少ないですが、元の債券の発行体の信用リスクとスワップ取引など金融デリバティブの取引相手の信用リスクが存在します。どちらかからお金が流れなくなった時、リパッケージ債も利払いや償還が行われなくなるか、減額されるリスクがあります。

途中での換金が難しい場合がある

リパッケージ債などの仕組債は流通市場がほとんどなく、途中で換金のために売却しようと思っても売却が思うようにできない場合があります。また、売却先を見つけられたとしても、安い価格でしか売却できず、途中売却をすると損失が発生してしまうことがあります。

リパッケージされている分だけコストがかかり不利となることがある

リパッケージ債は直接元の債券に投資するのではなく、金融デリバティブ等を活用することで元の債券からのキャッシュフロー(お金の流れ:利息や償還金)を別のキャッシュフローに変換したものです。そのため、金融デリバティブ取引のコストやリパッケージのコスト(特別目的会社などに関するコスト)が追加発生しています。

リパッケージをすることによって元の債券のリターンが増すなど新たな付加価値があるならば、リパッケージのコストを吸収できますが、通常デリバティブはお金の流れを変換しているだけなのでリパッケージしたから元の債券のリターンが上がるというようなことはありません。つまりリパッケージの分だけコストが増加し、投資家の取り分が減り不利になることがあります。

仕組みが複雑で分かりづらい場合がある

リリパッケージ債は別の債券をリパッケージして(包みなおして)別の債券として発行しなおしたものです。元々投資家にとって分かりづらい債券をリパッケージした場合、元の債券の特性やリパッケージのデリバティブの仕組みなどが複雑となり、商品特性が理解できなくなるような場合があります。また、リパッケージに伴い、どのようなリスクがあるのか分かりづらくなることもあります。

まとめ

  • リパッケージ債とは既にある債券などの有価証券から生じるキャッシュフローを金融デリバティブなどを利用して別のキャッシュフローが生じるように組み替えた仕組債です。
  • リパッケージ債には、元の債券とキャッシュフローを変換した金融デリバティブなどから生じるリスクがありますが、見落としがちなので注意が必要です。

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【リパッケージ債(リパ債)とはの記事は終わりです】

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