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ステップアップ債とは

記事作成日:2019年8月23日

ステップアップ債とは、仕組債の一種で、債券のクーポン(利息)が時間の経過に伴って上がる債券のことを意味します。早い時点の利払いの利率は低いですが、時間が経過して後の利払いほど利率が高くなる仕組みです。ステップアップ(step up)には、上がる、段階的に上がるというような意味があります。ステップアップ債とは逆に、利払いの利率が時間の経過とともに低下する債券をステップダウン債と言います。

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ステップアップ債の特徴

ステップアップ債は、時間が経過すると利払い(クーポン)の利率が上がります。利率の上がり方は、債券ごとに違いがあり、1度だけ上がる場合もあれば、複数回上がる場合もあります。一定期間据え置かれてから上がる場合もあれば、そうでない場合もあります。

ステップアップ債のクーポンの変化

ステップアップ債は、将来金利の上昇が見込まれる時に、先の利率を高く設定することによって、投資商品としての魅力を高めています。イメージとしては、金利が1%の時に、一定期間後の利率が2%や3%に設定されているようなイメージです。

発行体は市場の金利が先行き上がることを見越して、将来利払いの利率が高くなるようステップアップの利払いを設定しますが、実際の市場金利が上がらなければ、発行体は必要以上に利払いを行うことになり不利になります。そのため、発行体は市場金利が想定通り上がらない場合に備えて期限前償還ができるような条件を付けていることがあります。

発行体は、金利が上がらなかった(低下した)場合に期限前償還することで市場金利以上の利払いを行うことを回避します。逆に金利が上がるのであれば、市場金利並みか市場金利以下での利払いとなるため期限前償還をせずにそのまま利払いを続ければ良いのです。

ステップアップ債投資のメリット

ステップアップ債は時間の経過によって利払いの利率が高まるため、高い利率を確保できる場合があることがメリットです。

相対的に高い利率を確保できる可能性がある

ステップアップ債は、投資商品としての魅力を高めるため、市場金利よりも有利な利払いの利率を提示することが多いです。当初の利払いの利率は低くても、一定期間経過後に利率が高まることで、相対的に高い利率を確保できる場合があります。

元本を確保しやすい

ステップアップ以外の特別な仕組みが付いていないステップ債券の場合は、投資の払い込み、利払い、満期の償還は基本的に同じ通貨となり、満期の償還について特別な条件がついていないことから、額面金額の100%で償還されることが期待されます。信用リスクが表面化して、債務不履行となるなど特殊な条件でなければ元本を確保しやすいのです。

ステップアップ債投資のデメリット

ステップアップ債は固定金利の場合には市場金利が上がっても固定金利以上のリターンは期待できないこと、市場金利が低迷した場合には期限前償還がされる可能性があることなどがデメリットです。

市場金利が上がった場合に機会損失となることがある

ステップアップ債は、途中での売却が難しい場合があるため、市場金利が上がっても保有中のステップアップ債を売却して他の利回りが高い債券などに投資しようと思っても思ったように乗り換えができず、投資機会の損失となってしまうことがあります。つまり、ステップアップ債が固定金利の場合、金利上昇時でも決まっている固定金利以上のリターンは得られない、ということになります。

満期前に償還される場合がある

ステップアップ債は、市場金利が上がらなかった場合は発行体にとって不利になりやすいため、満期前に償還が行われる場合があります。満期前にされると当初想定した利益を得ることができません。償還されたお金を再投資しても、当初想定した利益に届かないリスクがあります。

流動性リスクがある

ステップアップ債などの仕組債は基本的に流通市場が発達しておらず、中途売却が困難であったり、中途売却が不利となったりする可能性があります。売却できる場合でも、換金までに時間がかることや、安い価格でしか売れないことがあります。

まとめ

  • ステップアップ債とは、時間の経過とともに利払いの利率が上昇する債券のことを意味します。
  • ステップアップ債は、相対的に高い利率を得られる場合がありますが、満期前に償還されるリスクがあることや市場金利が上昇しても決められた利率以上の利払いを受けられないことがデメリットです。

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【ステップアップ債とはの記事は終わりです】

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