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モメンタムとは

記事作成日:2019年3月16日
最終更新日:2022年4月12日

モメンタムとは

モメンタム(momentum)とは、投資の場面においては「相場などの勢い」という意味と、「テクニカル指標のモメンタム」という意味で用いられることがあります。英語の「momentum」には、勢い、弾み、惰性、物理学での運動量などといった意味があります。

「相場などの勢い」という意味で用いられる場合、相場のモメンタム、株価のモメンタム、企業業績のモメンタムといったように用いられます。

「テクニカル指標のモメンタム」は、「現在の株価(価格)-n日前の株価(価格)」で算出されます。

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テクニカル指標のモメンタム

テクニカル分析での指標としてのモメンタムは相場の勢いがどれくらいあるかということを示す指標で「現在の株価(価格)-n日前の株価(価格)」で求められます。日数を反映させるため「(現在の株価(価格)-n日前の株価(価格))÷n」で求める場合があります。

主に短期的な勢いを分析するために用いられることが多く、モメンタムは0以上であれば上昇相場、0以下であれば下落相場となります。

モメンタムでは短期の場合は「n」として、10日や25日が用いられることが多いです。

モメンタムを利用した売買タイミング

モメンタムを利用した売買タイミングの考え方についてです。

買いのタイミング

モメンタムがマイナスであった時にマイナスの拡大が止まり、マイナスが縮小し始めた場合は下落の勢いが弱まってきたことになるため、買うタイミングが近くなっていると考えられます。

モメンタムがマイナスからゼロに接近する場合やゼロを超えてプラスになった場合は相場の上昇に勢いが出てきたことになるため買いのシグナルと考えられます。更にプラスとなったモメンタムのプラスが拡大すれば上昇の勢いが出てきていることになります。

売りのタイミング

プラスのモメンタムが低下した場合は上昇が鈍ってきているため、勢いが反転する可能性が出てきており売りのタイミングが近いと考えられます。

モメンタムがプラスからゼロに接近する場面やゼロを超えてマイナスになる場面では、相場の下落に勢いが出てきていることになるため売りのシグナルと考えられます。マイナスとなったモメンタムが更に低下する場合は下落の勢いが出てきていることになります。

モメンタム株(モメンタム銘柄)とは

モメンタム株(モメンタム銘柄)とは、株価の値動きに勢いが出ている株のことを意味します。勢いは上下両方向考えられますが、通常は上昇の勢いがついている株式の銘柄のことを意味します。好材料が出て上昇に勢いが出ている銘柄が該当します。

モメンタム効果とは

モメンタム効果とは、これまで上昇していた株式の銘柄の勢いが持続してそのまましばらく上昇が続く効果を意味します。下落も同様で、こまれまで下落していた株式の銘柄の勢いが持続してそのまま下落が続くこともモメンタム効果です。

経験的に発生することはわかっているが理論的に説明しづらいアノマリーの1つであるとされていています。

逆にこれまで上昇していた銘柄が下落すること、あるいはこれまで下落していた銘柄が上昇することをリターン・リバーサル効果と言います。

モメンタム投資とは

モメンタム投資とは、相場の勢いの流れに乗る投資手法で、いわゆる順張り投資、トレンドフォローの戦略を意味します。勢いが出てきている銘柄の勢いに乗るため、上昇している銘柄を買う、あるいは下落している銘柄を売るということになります。

ただし、上昇相場や下落相場はいつ流れが変わるか分からないこと、上昇相場や下落相場はずっと続くわけではないことが課題です。

まとめ

  • 投資で用いられるモメンタムには、勢いや弾みといった意味と、テクニカル指標としてのモメンタムの2つの意味があります。
  • テクニカル指標としてのモメンタムは「現在の価格-n日前の価格」で求めることができ、プラスであれば上昇相場、マイナスであれば下落相場と判断します。

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【モメンタムとはの記事は終わりです】

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