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投資信託のメリットとデメリット

記事作成日:2017年11月15日
最終更新日:2022年6月18日

投資信託のメリットとデメリット

資産運用・投資を行う際の選択肢の1つとなる投資信託のメリットとデメリットについてです。投資信託のメリットは、多様な資産に投資できること、分散投資になること、少額で手軽に投資ができることなどが挙げられます。一方で投資信託のデメリットは、保有しているだけで運用管理費用(信託報酬)という手数料が発生し続けるということです。投資信託のメリットとデメリットについて整理します。

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投資信託のメリット

投資信託のメリットについてです。

投資信託は直接投資しづらいものも投資できる

投資信託を利用すると、個人で直接投資しづらい資産に対しても投資できるようになります。自分の資産に組み込む資産の種類、投資対象国・地域を増やすことができます。

機関投資家でないと直接投資することが難しい資産がたくさんありますが、投資信託を利用することで個人でも投資ができるようになります。

投資信託を活用することで投資資産を多様化することで分散投資になり、分散効果が得られます。

投資信託は多数の資産・銘柄を組み込むため分散投資になる

投資信託は多額の資金を集めて運用されるため、多数の資産・銘柄が組み込まれます。投資信託を購入する一人一人が出す金額は少額でも、多数の人が投資すれば多額の金額が集まり、様々な資産・銘柄に投資することができます。

例えば10万円を投資する際に、個人で直接投資したら株式は1銘柄しか購入することができないかもしれませんが、株式投資信託を1銘柄購入すれば、その株式投資信託は多数の銘柄に投資しているので分散効果が得られます。株式投資信託は100以上の銘柄にしているかもしれません。

組み入れる資産の選択や購入・売却をお任せできる

投資信託は、投資信託を運用する人(ファンドマネージャー)が組み入れる資産や銘柄の選択を行い、組み入れる比率を決定します。資産・銘柄を購入するタイミング、売却するタイミングも投資信託が実施するため、投資信託を購入すれば投資家は運用を投資信託に任せることができます。

忙しい人にとっては、日々相場動向を追って売買の判断をするのは難しいため、投資信託が運用判断を行ってくれることが重宝することがあります。

投資信託は少額から投資可能

投資信託は少額からの投資が可能です。株式や債券でも少額から投資が可能なものもありますが、多額の資金が必要なものもあります。一方投資信託は基本的に少額から投資が可能です。

また、投資信託は多額の資金を集めて運用し投資資産・銘柄が多様化するため分散投資になりますが、少額の資金でも多額の資金で分散投資をするのと同様の効果を得ることができます。

少額から手軽に投資できるということは投資信託のメリットです。

投資信託は分配金による収入が得られることもある

投資信託の運用成績によっては、投資信託から途中で分配金によって収入を得られる場合があります。投資信託を売却しなくてもお金がもらえるというのは人によってはメリットと感じる場合があります。

ただし、分配金は投資信託の投資が上手くいっていない場合でも支払われる場合があるため、分配金があるからといって必ずしも運用成果を上げている訳でもありません。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリットについてです。

投資信託は保有するだけで手数料がかかる

投資信託は保有していると、保有している間はずっと運用管理費用(信託報酬)と呼ばれる手数料がかかります。投資信託は投資資産の価格変動によって値上がりしたり、値下がりしたりしますが、それとは別に運用管理費用(信託報酬)という手数料がかかり続けるのです。

投資信託は、資産を保有しているはずなのになぜか手数料負担が発生し続けるのです。運用管理費用(信託報酬)の部分では投資信託に投資することで資産が減っていくため、借金をして利息を負担するのと同じ効果になっています。手数料以上に投資信託が運用成果を上げないと手数料だけで資産を減らしてしまいます。

運用管理費用(信託報酬)は投資信託の運用に対する報酬という意味合いがありますが、運用が上手くいっても上手くいかなくても運用管理費用(信託報酬)は投資信託の資産残高から差し引かれていくことに注意が必要です。

購入・売却時に手数料がかかる投資信託がある

なお、投資信託は購入する際に購入手数料がかからないノーロード以外の投資信託では購入手数料がかかります。また、一部の投資信託では売却時に手数料の負担が発生する場合もあります。

投資信託の運用実態が分かりづらい

投資信託は自分で運用するのではなく、運用会社に運用をお任せするため、投資信託の運用の実態が分かりづらいという部分があります。投資信託の運用の情報は開示されますが、運用の部分はノウハウも含まれているため完全に全てが明らかになるわけではありません。ある意味、ブラックボックスとなってしまう部分もあります。

投資信託の運用者の巧拙・スキルの判定は難しい

株式や債券などの何らかの指標(インデックス)に連動する仕組みのパッシブファンド(インデックスファンド)の投資信託であればあまり問題になりませんが、指数を上回る運用成績を目指す投資信託や目安となる指数を持たず絶対的な収益目標を置き運用する投資信託、いわゆるアクティブファンドである投資信託は、運用会社で運用している人(ファンドマネージャー)の運用スキルに投資することになるため注意が必要です。

投資信託の運用成果はファンドマネージャーの運用の巧拙、運用スキルによって左右されますが、アクティブファンドである投資信託を選ぶ場合には、人の能力を見極めて選ばなければいけないのです。

投資対象・銘柄を選ぶことも難しいですが、更に運用者の運用スキルを見極めて投資しなければいけないのです。過去の運用成績や運用体制、経験年数などは参考になるように見えるかもしれませんが、将来の運用成果を保証するものではなく、参考にならない場合もあります。

どの投資信託を選ぶのかということは、どの運用者(ファンドマネージャー)を選ぶのかということでもありますが、稼いでくれそうなファンドマネージャーを選ぶのはとても難しいのです。

投資信託は元本割れすることもある

投資信託は銀行の預金などとは異なり元本が保証された商品ではありません。投資信託が投資している資産の値動きや運用管理費用(信託報酬)などの手数料の発生状況によっては、投資した資金を下回る資金しか回収できない場合もあります。

投資信託は分散投資をしているため大きな値上がりはしづらい

投資信託は通常分散投資をしているため、大きな値上がりを期待しづらい投資信託が多くなっています。例外的に価格変動が大きくなるようなレバレッジ型の投資信託もありますが、ハイリスクハイリターンの設計になっている投資信託は多くありません。

投資資金が少額の場合は、投資信託への投資によって手堅く資産を増やすことができても、大きく資産を増やすことは難しくなってしまうことがあります。

まとめ

  • 投資信託のメリットは、直接個人では投資が難しい資産への投資が可能になり投資対象を拡大できるということや、少額から投資が可能ということ、投資信託は多数の資産・銘柄を組み入れるため分散投資になることなどが挙げられます。
  • 一方で投資信託のデメリットとしては、保有しているだけで運用管理費用(信託報酬)という手数料が発生し続けるということです。借金をしている時の利息と同じように、資産を持っているはずなのに資産が自動的に減っていくのです。投資信託が運用成果を上げられなければ、手数料だけで元本割れをするリスクがあります。

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【投資信託のメリットとデメリットの記事は終わりです】

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