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景気とは何か・景気の定義と景気循環・景気判断の方法

記事作成日:2018年10月15日

景気とは何か、景気の定義と、景気循環についてです。景気とは経済活動の状態や勢いを意味し、景気循環とは景気が良くなったり悪くなったりする周期的・循環的な動きのことを意味します。景気を判断する方法には、経済指標から判断する方法と、景気の体感・景気に対する印象から判断する方法があります。

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景気とは・景気の定義

景気とはモノやサービスを生産・消費する経済活動の状態や勢いを意味します。景気が良いということは生産や消費が活発に行われているということを意味します。景気が良いことを好景気、好況と呼びます。景気が悪いということは生産や消費が活発ではないことを意味します。景気が悪いことを不景気、不況と呼びます。

景気は良い時期と悪い時期を循環する(景気循環・景気変動)

景気は好景気と不景気の時期が交互に訪れて循環することが知られています。景気が良い時はいつまでも続かず、景気が悪い時もいつまでも続かないのです。好景気と不景気が交互に訪れることを景気循環、景気変動、景気の波と呼びます。

景気循環と景気の山と谷・好況(好景気)と不況(不景気)

景気の循環を示す際に、景気の山と谷、景気の拡大(回復)と後退という言葉が良く用いられます。

景気循環と景気の山と谷

景気の谷とは

景気の谷とは、景気の各循環において景気が最も悪い時点で、景気が後退する局面から拡大する局面に変わる時点のことです。景気の谷は不況期(不景気)に該当します。

景気の山とは

景気の山とは、景気の各循環において景気が最も良い時点で、景気が拡大する局面から後退する局面に変わる時点のことです。景気の山は好況期(好景気)に該当します。

好況(好景気)とは

好況(好景気)とは景気が相対的に良い状態のことを意味します。景気の山の前後、景気の拡大(回復)局面の後半と景気の後退局面の前半が該当します。

不況(不景気)とは

不況(不景気)とは景気が相対的に悪い状態のことを意味します。景気の谷の前後、景気の後退局面の後半と景気の拡大(回復)局面の前半が該当します。

景気の拡大(回復)と後退

景気は、景気について景気が良くなる拡大(回復)期と、悪くなる後退期の2局面に分割すると、景気の谷→拡大期(回復期)→景気の山→後退期→谷と循環します。景気の谷から山に向かう局面が景気の拡大(回復)期で、景気の山から谷に向かう局面が景気の後退期です。

景気の拡大(回復)期と後退期を前半と後半に分けると4局面に分割でき、(山→)回復期→好況期→(山→)後退期→不況期→(谷→)と位置付けることもできます。

景気(経済活動)の変動

景気(経済活動)の変動は趨勢(すうせい)変動、循環変動、季節変動、不規則変動(偶発変動)の4つが合成されることによって引き起こされると考えられています。

景気の趨勢(すうせい)変動

景気の中長期的な変動を意味します。増加あるいは減少が緩やかに長期間続きます。人口の増加や減少、技術の革新、資本の蓄積などによる変動です。

景気の循環変動

景気の循環変動とは、在庫や設備投資の循環的な変動によって引き起こされる景気の循環的な変動です。一般的な景気循環、景気変動は、景気の循環変動を指していることが多いです。

景気の季節変動

景気の季節変動とは、季節的な要因によって引き起こされる景気の変動です。長期休暇や休日・祝日が多い月は経済活動が鈍るといったことや、クリスマスなど季節的なイベントで消費が活発になる時期には経済活動が活発になるといったことが挙げられます。

景気の不規則変動(偶発変動)

景気の不規則変動(偶発変動)とは、偶発的・突発的な出来事、規則的でない出来事による景気の変動を意味します。金融危機や自然災害の発生によって景気が短期間で急速に落ち込むことや、消費税率の引き上げによる急速な消費の冷え込みなどが挙げられます。

景気循環の4つの波

景気循環論では、景気循環を引き起こす4つの波が提唱されています。約40か月周期の在庫投資の循環による短期のキチンの波(キチン循環、短期波動)、約10年周期の設備投資の循環によるジュグラーの波(ジュグラー循環、中期波動)、約20年周期の建設投資の循環によるクズネッツの波(クズネッツ循環、建築循環)、約50年周期の技術革新の循環によるコンドラチェフの波(コンドラチェフ循環、長期波動)があります。

  • キチンの波:在庫投資循環、約40か月周期(約3~4年)、短期波動
  • ジュグラーの波:設備投資循環、約10年周期、中期波動
  • クズネッツの波:建設投資循環、約20年周期
  • コンドラチェフの波:技術革新循環、約50年周期、長期波動

景気はどうやって判断するのか・景気判断の方法

景気が良いのか悪いのかを判断する方法には、経済指標から判断する方法と、景気をどう感じるかという体感・印象から判断する方法があります。

経済指標に基づく景気判断

景気を判断する経済指標として、四半期ごとの国内総生産(GDP)が良く用いられています。国際的には、国内総生産(GDP)が2四半期連続で減少した場合は景気後退(景気が悪くなっている)と判断するという考え方が浸透しています。日本では、複数の経済指標を合成して作成した景気動向指数から景気を判断する方法が用いられています。

経済指標(主にGDP)による景気判断の長所・メリットは、数値に基づく客観的なものであること、正確性を確保しやすいことが挙げられます。一方で、経済指標による景気判断の短所・デメリットは、経済指標を取りまとめるまでに時間がかかるため迅速な景気判断が行いづらいことが挙げられます。

体感・印象(景況感)に基づく景気判断

景気を判断する方法には、個人や企業が景気をどう感じているかという体感・印象(景況感)に基づく方法があります。個人が社会で生活する中で、今は経済に活気がある、勢いがあると感じることもあれば、経済に活気がない、勢いがないと感じることがあります。このような景気に対する体感・印象から景気が良いか、悪いかを判断します。もちろん、1人や1企業だけの体感・印象では偏りがあるため、一定数のデータを集めて判断することが一般的です。

体感・印象に基づく景気判断は、経済指標よりも迅速に判断できるという長所・メリットがありますが、主観的なものになりやすいこと、客観的な根拠が乏しいことが短所・デメリットとなります。

景気をどう感じるかということは、個人や企業によって異なります。ある人は景気が良いと感じていても、別の人は景気が悪いと感じていることがあります。ある業種は売れ行きが好調で景気が良くても、別の業種は売れ行きが悪く景気が悪いことがあります。人や企業が置かれた状況によって景気に対する見方が変わってしまうため、体感・印象から景気を客観的に判断するのはなかなか難しいと言えます。

まとめ

  • 景気とは、生産・消費などの経済活動の状態や勢いを意味します。景気が良い状態を好況(好景気)、景気が悪い状態を不況(不景気)と呼びます。
  • 景気は良い状態と悪い状態が交互に訪れて循環します。景気循環において景気が一番良い時を景気の山、一番悪い時を景気の谷と呼び、景気の谷から山に向かう局面が景気の拡大(回復)期で、景気の山から谷に向かう局面が景気の後退期です。

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【景気とは何か・景気の定義と景気循環・景気判断の方法の記事は終わりです】

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