抗がん剤治療給付金とは
記事作成日:2015年7月5日
がんの3大治療の手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤など)のうち抗がん剤による治療を保障する抗がん剤治療給付金について説明しています。ホルモン剤治療などを含んでいることが多いですが、ホルモン剤治療給付金が別にある保険もあります。がん保険に限らず医療保険で同様の内容の保障がある場合もあります。
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抗がん剤治療給付金とは
抗がん剤治療給付金とはがんや上皮内新生物の治療のために抗がん剤等による治療を受けた場合に支払われるお金です。
抗がん剤治療給付金の金額は
抗がん剤治療給付金の金額は1か月で10万円などといったように月単位でいくらと決められています。抗がん剤等の種類によって金額が変化する場合もあります。
対象となる抗がん剤治療は
対象となる抗がん剤治療は公的医療保険制度の適用対象となっているものが中心です。抗悪性腫瘍薬、内分泌療法(ホルモン療法)、免疫賦活薬、免疫抑制薬、治療用放射性医薬品などが対象となります。なお、ホルモン剤については別途ホルモン剤治療給付金として保障対象としている場合があります。保険によって対象が異なっている場合があります。
1か月単位の支払い
抗がん剤治療給付金は抗がん剤治療を受けた場合に支払われますが、月に1回支払うという場合があります。1か月単位の支払いの場合は、抗がん剤を受けた月は何回受けても1回の支払いということになります。
特約のみ更新型の場合がある
抗がん剤治療給付金は10年などの契約期間になっていて更新型の場合があります。年齢が上がるほどがんのリスクが高まるため、保険料は高額となる場合があります。
上皮内新生物が対象となっていない場合も
保険によってはがんと上皮内新生物の両方とも保障対象となっている場合もあれば、がんだけが保障対象となっている場合もあります。
抗がん剤治療給付金の必要性
抗がん剤治療給付金は公的医療保険制度の適用を受ける抗がん剤等を保障対象にしているため、自己負担額が高額となった場合は高額療養費を受けることができるため際限なく自己負担額が膨らむことはありません。しかし、抗がん剤治療は長期にわたる場合があり、経済的負担が大きくなる場合があります。そのため、貯金が十分でないような場合は抗がん剤治療給付金が助かる場面があるかもしれません。
ただし、更新型の場合は高齢になると保険料が高くなるため、公的医療保険制度からの給付される部分との兼ね合いを考えながら、貯金で対応した方が良い場合もあります。
まとめ
- 抗がん剤治療給付金とはがんや上皮内新生物の治療のために抗がん剤等による治療を受けた場合に支払われるお金です。
- 対象となる抗がん剤治療は公的医療保険制度の適用対象となっているものが中心です。
- 抗がん剤治療給付金は治療が長引いた場合の経済的負担が軽減されますが、高額療養費制度があることも踏まえ必要か考えましょう。